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2/3. 「型」に囚われ続けた半年間

phase 02.「型」に囚われ続けた半年間

ここからは「最盛期」が思いっきり崩れ始めたときの話になります。

体重を取り戻そうと思って食べ始めたことから始まりました。
最初は、体がこんなに食べることに慣れず、ご飯1杯でも気持ち悪くなる状態でした。しかし、徐々に慣れていき、久しぶりに「美味しい…!!」って感じたときの感動は今でも覚えてます😂
それで、食べたいものは食べても大丈夫だ、と栄養バランスは気にしつつ好きなものを食べていたら、体重が4キロ増えました。
これはおそらく、客観的に見て普通体重に戻ったぐらいなんですけど、私にとっては思いっきり太ったように映り、2キロ減らしたいと思い、また食事制限をしようと思いました。
しかし、これがうまくいきませんでした。部活や課外活動が忙しく、運動しなくなった上に、当時は人間関係が荒れていたことでストレスがたまり、多めに食べちゃうんです。そして食べては、その食べた分をなかったことにしようと極端に食べなくなり、極端に食べなくなるとその反動で過食をする。ずっとその繰り返しでした。
反抗期は過ぎ、親の食事を捨てるようなことはもうしたくないと思っていました。それで、その食事はどのようにして親を傷つけずに、そして自分も完食せずにいられるんだろう、と考えるようになりました。親が起きる前に自分が起きて、本当は食べてないのにあたかももう朝ごはんを食べたかのようにする、とか。お弁当だったら、帰宅してお弁当の中身を出してお皿に入れてラップして、あたかも少ししか残してないかのようにする(この食器に入れると量が少なく見える、などの技を身につけました笑)、とか。私が家に着く10分後ぐらいに母が仕事から帰ってくるので、「ママが帰ってくるやばい」という焦りで毎日帰宅後は億劫でした。また、友達と出かける予定がある日は一緒にランチを食べることが多いので、そのときはちゃんと食べれるように、その日の朝ごはんは抜く、とかもしてました。
「体重」から逸れて、「食べ物」に囚われる毎日でした。寝る前に考えることが「明日は食べ物どうしよう」、でしたから笑。そして「こんなに体重を気にしちゃう自分」が大嫌いになりました。

この悩みは長い間誰にも言えませんでした。それは「悩みを持った自分」を隠したかったらです。「明るい自分」でいないといけない。
その裏には「悩みを持つ=悪い」「明るい=良い」という概念があります。
この時期、私の学年ではよく泣いたり、傷つきやすい人のことを「メンヘラ」と言い、悪く言う人が多かったので、悩みを持っていること、そして何か言われて傷ついたとしても、笑い流して傷ついたことを言わないようにしてました。

他にも、ものすごい「○○な自分」という型に囚われ続けました。
私はよく遊びます。しかし、「たくさん遊んで充実している」というイメージがつき、「充実している自分」でいなくちゃ、とプレッシャーに感じる時期がありました。実際、学校の休日に遊んでいる様子をSNSにあげなかったとき、「遊んでないなんて珍しいね〜」って言われたりもしました。
しかし、その反面、「遊びすぎじゃない?勉強は大丈夫?」と言って来る人もいるわけなんです!そこで、「真面目に勉強してる自分」でいなきゃ、って思ったり…。
「SNSにいつもいるよね」と言われ、どういう意味で言ったかはわかりませんが、「SNSにいつもいる自分=悪い」と思い、SNSと距離を取ろうと思ったり、私、涙腺がものすごく弱くてすぐ泣くんですけど、「泣きすぎ」と言われ「すぐ泣く=悪い」と思い、涙腺を強くする方法を探したり…。
あと、これ共感できる人もいると思いますが、「お前何時に寝た?」という謎の睡眠時間のマウント取りが一時期あったんです。今ではそれがどれほど馬鹿馬鹿しいかわかりますが、「睡眠時間が短い=良い(?)」という謎の概念にも一時期囚われていました。

大体は「他人にどう思われるか」に左右されていたんですけど、他にも、単純に「良いことか悪いことか」で自分の行動を決めていました。
例えば、「有意義に過ごす=良いこと」という概念があるので、絶対にダラダラしないように、一分一秒無駄にしないように毎日詰め詰めのスケジュールでした。

何をするのでも、「これは社会ウケするかしないか」「良いことか悪いことか」という基準で判断していました。それがものすごく辛かったんです。
周りによって自己肯定感が決まっていたと言っても過言じゃないので、何かで褒められると自信を持てるときは持てるし、社会の評価がないと、自分がやっていることが正しいのかわからなくなって自分に自信持てなくなるし…。

こんなに他人の目を気にしちゃう自分が嫌いで嫌いで、でも重いと思われるから、やばい生徒と思われるから、と友達にも先生にも相談できず、ただただ気持ちが不安定で辛い日々でした。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
次は、この周りに左右される日々から立ち直ることができた、phase 03.私は私でいい、そして、この経験を経て思った『日本社会は生きづらい』です。
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