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「もう嫌っ!こんな生活…っ!」と子供の頃言った話

以前、小学生の頃は夏休みとなると、恒例行事のように何かしら病気になっていたと書いた。

今回もそんな私の夏休みの思い出について書こうと思う。

小学校2年生頃の夏休みだっただろうか。
私は当時学童保育に通っていた。その学童保育で夏休みに遠足へ行く行事がり、千葉の公園のようなどこかへ行った記憶がある。

遠足当日は楽しく遊んだり、お弁当を食べたりして過ごしたと思うが、あまりよく覚えていない。
ただ、じゃぶじゃぶ池のような場所で友達数人と寝転がって遊んでいる写真が実家に残っている。

遠足から帰って来て、しばらく経ったある朝、目が覚めたので私は当たり前のように目を開けようとした。
すると、どんなに目を開けているつもりでも目の前が真っ暗なことに気づいた。
どうしてしまったんだろうと、何度も目を開けてみるが、変わらない。
焦った私は目に手をやって気づいた。
目を開けているつもりでいたが瞼は閉じられたままだったのだ。
「じゃあ、どうして目が開かないの?」と思い、さらに瞼を触ってわかった。瞼は完全に閉じたまま目やにでくっついてしまっていた。
ここで少しパニック気味になった私は「お母さん!!!」と母を呼んだ。

くっついた瞼はなんとか目ヤニを取り除くことで開くことができたが、熱を計ったら高熱があったので、急いで眼科のある病院へ行った。

眼科へ行って、私は結膜炎であったと診断された。
おそらく、先に書いた、今でも実家に残っている写真にあるじゃぶじゃぶいけで遊んだ時に結膜炎になったのだろう。
さて、診断されてからが、子供の私にとっては嫌な思い出になった。
結膜炎が治るまで、せっかくの夏休みなのに家にいなければならなかったからだ。
いろんな症状から、さすがに仕方がないのは子供ながらにわかっていたし、言いつけも守って安静にしていた。でも夏休みだと思うと、やはり遊びに行きたい気持ちがまさってきてしまう。
そんな気持ちがある日、母の前で、ちょっと演技がかった様子で「もう嫌っ!こんな生活…っ!」という言葉になって出てきた。

母は大人が言う台詞のような言い方に目を丸くしたし、私も「なんだろうこの台詞みたいな言い方…」と自分で言っておいて少し恥ずかしくなった。
おそらく何かのドラマを観てそんな感じの台詞を真似したんだろうと今は考える。

今になってもたまにこの話が母との間で出てくる。
今でも話になる度に懐かしい気持ちと、ちょっとだけ恥ずかしい気持ちになる。



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