英国散歩 第15週|イングランド各地のクリスマスシーズン風景②マンチェスター、リバプール
年が明けて日本ではお正月ですが、こちらイギリスではまだ「クリスマスシーズン」ということで、イギリス・イングランド各地のクリスマスシーズン風景の紹介です。
前回のケンブリッジ編に続き、今回はロンドンから北東へ電車で2.5時間ほどの2都市、共に世界中のサッカーファンにとっての聖地でもある「マンチェスター」と「リバプール」です。
※今回の投稿にサッカー関連の写真は無いです。
いずれも12月の週末に訪問したものの、一部のクリスマスイベント等は中止され、かつ、あいにくの雨だったため、クリスマスシーズンの賑わいとしては少し控えめかもしれません。
それぞれの都市についての簡単なメモ、イルミネーション写真、クリスマスマーケット写真、という構成です。
マンチェスター
・人口55万人ほどのイングランド北西部の都市。近郊を含んだグレートマンチェスターの人口は約250万人。
・世界的に有名なフットボールのビッグクラブ、「マンチェスター・ユナイテッド」と「マンチェスター・シティ」を擁するほか、「国立フットボール博物館」もあり、まさに「フットボールのまち」。
・イギリス国内でも大規模なクリスマスマーケットが開催されることでも有名。(今年は縮小開催)
・もともとは産業革命期に綿工業で栄えた都市ですが、その後の不況により1960年代~1990年代にかけて人口減少を経験。80年代からの都市再生が功を奏し、2000年代以降は徐々に人口が回復している。
・市中心部には1992年からLRT(トラム)が走り、トランジットモール(歩行者と公共交通のみの街路)も整備。LRTは既存の鉄道施設の活用のため、低床車両ではないものの、バリアフリー。
イルミネーション
クリスマスマーケット
リバプール
・人口約50万人のイングランド北西部の都市。マンチェスターとは鉄道で1時間ほどの距離。
・世界的に有名なフットボールのビッグクラブ「リバプールFC」、「エバートンFC」を擁し、「サッカーのまち」であるとともに、"世界で最も売れた男性グループ"の「ビートルズのまち」でもある。
・多くの造船所を抱え港湾都市として栄え、人口は1930年代にピークの約85万人まで増加。その後、第二次世界大戦により被害、産業構造の転換により、急速に衰退し人口も大幅に減少(2001年:約45万人)。1960年代以降の都市再生により、2000年代以降は徐々に人口回復。
・2004年に「海商都市リヴァプール」としてユネスコ世界遺産登録されたものの、その後の再開発によりその歴史的景観が損なわれたことから、2021年に登録抹消。
イルミネーション
クリスマスマーケット
補足:リバプール港湾地区の景観について(感想含む)
再開発により世界遺産が抹消されたリバプール。
世界初の耐火性倉庫で1980年から再開発されたアルバート・ドック自体は景観的に問題ないのですが、その周辺地区は近年の再開発でかなり美観が損なわれている印象で、さらに今後もマンションやサッカースタジアムが同地区に整備される予定となっています。
景観に頼らずともサッカーとビートルズという十分な観光資源を持ち、地元住民としても再開発による雇用創出を歓迎する側のようで、かつ、これまでの都市再生政策による人口増加の実績もある中では、歴史的景観を重視する判断は難しかったのかもしれません。
最後はクリスマスシーズンと全く関係ない内容でしたが、これで「②マンチェスター、リバプール編」を終わります。
次回は「③コッツウォルズ、バース編」の予定です。
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