埼玉本庄5歳児虐待死事件で感じた事
~支配の恐ろしさ~
虐待で子供が亡くなったニュースを見ると、命がなるなる前にどうにか助ける事はできなかったのかと、胸が詰まる思いになります。一人の母親として、この事件に関して感じた事を書こうと思います。
事件は、DV夫から逃げ出した5歳児を持つ母親が、内縁関係の男女の元で一緒に生活をする中で、母親が精神的コントロールされていき、自分の子供への虐待に加わり、3人の大人からの叱責と暴力で子供が亡くなった事件です。
母親は裁判で、「自分が母親として、弱かった。」と言ったそうです。母親が、夫からDV被害者であった事、家族に頼れなかった事、経済的に大変だった事、スマホを手放したくなく女性シェルターに行くのを断った事、近所のお店の通報や幼稚園からの相談があったにもかかわらず、自治体や児童相談所がこの母親と子供への対応の判断を間違えた事、この事件が起こったのは、様々な原因があると思います。
人間は、自己肯定感が低かったり、精神的に追いつめられている状況が続くと、だんだんと正しい判断ができなくなります。それに追い込みをかけるように、悪い人間が近づいてくると簡単に支配下に置かれてしまいます。一緒に住んでいた男女の言葉を信じ、躾のためと言われ、一緒に子供に暴力をふるった母親。子供を持った以上、親は自分の命をかけて子供は守らなければならないと思います。でもこの母親のように、経済的、精神的に、追い詰められた状況での生活していると、その弱った心を狙ってくる周囲の人間に、簡単に洗脳されてしまい、一番大切な子供の事を守る事もできなくなってしまうのです。2020年の福岡5歳餓死事件も、ママ友から根拠もない嘘を並べられ洗脳されていき、母親自身追いつめられて、判断能力を失ってしまいました。子供にご飯をあげるなとママ友に言われ、それに従い続けた母親。人間は精神的に追いつめられた状況にあると、思考能力が失われ、意外と簡単に洗脳されてしまう生き物なんだと思います。
主犯者は、ターゲットを見つけると周りの人間から孤立させます。周りの人と関わらなくさせ、主犯者の言う事だけに従わせるように仕向けます。埼玉本庄5歳児虐待死事件の母親は、家族などに頼れず、頼った人間がこの主犯格の女でした。母親は、主犯格の女に銀行の手帳など預けていて、逮捕された時はほとんど何もなかったそうです。金銭搾取のために、母親はターゲットにされたのでしょう。
普段から関わりのある家族、友人がいて、仕事などで人と関わり、誰かに相談などできる状況にあれば、子供が亡くなる事は無かったと思います。誰でも、つらくて人に頼りたい時はあると思います。色々な事がうまくいかな過ぎて、どうしたらいいかわからない時もあると思います。ただそのような時、色々な人と話しをして、色々な意見を聞く事で、自分の思考を保てるような気がします。人の意見と自分の気持ちを熟考して、ベストな方向を目指すのが健全なのではないでしょうか。
絶対しない方が良いのは、一人、もしくは一つの団体のみの意見だけを聞き、他の人との関りを断つことです。わかりやすく言うと、恋愛なども同じです。自分の好きな異性に何か言われるとそれが全てになってしまい、従いがちです。スピリチュアルや宗教なども、同じだと思います。ただ、それはその人個人や団体の意見や考えで、それは正しいという事ではないのです。違った色々な人の意見や話しを聞く事で、自分自身も本当はどうしたいのか良く見えてくると思います。
この事件は、支配下に置かれる人間がいかに簡単に残酷になってしまうかと思い知らされました。明日は我が身かも知れないと肝に銘じ、自分自身の精神のバランスを保ち、人と関わる事を大切ににしなければと感じています。
埼玉本庄5歳児虐待死事件の母親自身、今、後悔の念に駆られていると思います。母親が誰かに支配され、自分の子供が亡くなってしまう、このような悲しい事件がなくなること事を祈ります。
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