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【音楽】カホンの日に思う 2024

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カホンの日

本日「8月2日」は南米ペルーで「カホンの日」なんだそうです。
「肉の日」みたいな単なる語呂合わせではなくガチなやつ。
2001年にペルー政府がカホンを国の文化遺産として認定。
2014年に米州機構に「カホンはペルーの楽器である」という太鼓判を押してもらう。
2018年にペルー政府が毎年「8月2日」「カホンの日」と定める。
詳しくは以下のリンク先を読んでもらえればと思いますが、国が定めたって素敵ですよね。何はともあれカホンの日おめでとう~!!ペルーは親日家も多いようですから、カホンでより仲良くなれるかもしれませんね。

はじめに

全然「はじめに」になっていませんが、本日は「カホンの日」ということで、こちらの記事では歴史的なことや技術的なことはほぼ全くわからない素人の私が観客として観てきたステージや数回参加させてもらったワークショップを通して「カホン」について今現在感じていることをぶわ~~っと書き散らしています。なので来年は思いが変わっている可能性も多々あり。

カホンとは

遅ればせながら「カホン」とはスペイン語で「箱」を意味します。打楽器の一種で…という話は素人の私が言うポジションではないのでリンク先をご覧ください。

カホンとの出会いからパラダイムシフトまで

ライブというものに行き始めた5年ほど前だと思います。「カホン」と言う単語は知らなかったかもしれませんが存在は認識していました。それでも当時は「ドラムセットが置けない場所で使う代替品」という認識でした。なのでサブ感がどうしても強く、おまけのような感覚でした。

パラダイムシフトが起きたのは2022年。よく観ていたアーティストが出る「ハコフェス」というイベント。2022年の開催地は以下の通り。

京都・大阪・佐賀・福岡・神戸・岡山・広島・山梨・仙台・静岡・名古屋・茨城・札幌・群馬・高知・ 東京

配信で「ハコフェス山梨」を観て、これは楽しいぞと思い、ファイナルの東京公演に行くことを決めました。「ハコフェス」とは「カホンの祭典」とある通り「カホン」が主役。ファイナルの東京公演では30人のカホン奏者で一斉に行う全体パフォーマンス、ゲストミュージシャンたちとのコラボレーション、1対1の即興セッション、カホン座談会、チームパフォーマンス、カホン動画グランプリ表彰と6時間のステージがあっという間に終わるほど楽しかったです。

「ハコフェス東京2022」のダイジェスト動画

終盤には翌年の東京公演にも行くことを決め、2023年もファイナルの東京公演に参戦しました。2024年は7月に神奈川で今年の「ハコフェス」が開幕し参戦。今年は地方開催も攻めてみようと思っています。こうして何が起こったというと、これまで「代替品」「サブ」と認識していた「カホン」の格が一気に上がりました。むしろ「代替品」「サブ」なんて思っていてごめんなさいです。いい譬えかわかりませんが、カツ丼に添えられたみつばが一気に主役として前に出てきた感じ。これはひとえに主催者である村岡広司さんの思いとその思いを形にする手腕、そしてその思いに呼応してカッコいい演奏をするカホン奏者たちのおかげです。カッコいいはパワーですね。

カホンの魅力

これまで演奏を観たり、ワークショップでちょっと叩いてみた中で感じている魅力を語ってみたいと思います。まずはハードルの低さ。お手軽さと言った方がよいでしょうか。叩けば音が鳴る。もちろんその音を追求したらキリがないとは思いますが、トランペットやフルートのように音が鳴らないことはなく、またピアノやギターのようにきちんとしたポジションを鳴らさないといけないこともなく、またドラムのように道具(スティック)を使うことなく手で音が鳴らせるのも魅力だと思います。家で音楽を聴くときに床や何かモノを叩いたりしませんか?その感覚に限りなく近く叩ける楽器だと思います。

持ち運びできる大きさで旅や移動できるし、価格もバカ高いのもあるのかもしれませんが、他の楽器に比べればだいぶリーズナブルだと思います。レンタルできるスタジオも多い。音は基本低音(LOW)と高音(HIGH)と書くと一見「ゼロかイチ」というデジタルに似た感覚に思われるかもしれませんが、間があってその辺りはしっかりアナログだし、叩く手や指の位置や叩き方の強弱で音が変わる繊細さもあって表現の幅は無限大です。逆に難しいところは叩けば鳴るシンプルな楽器なので、ごまかしが利かないところかなと思っています。

私自身、音痴&リズム音痴なのでライブを観てても静止気味なことが多くやってもせいぜい手拍子ぐらいだったのですが、カホンと出会って、カホン奏者の演奏を観るようになって、自分でもほんの少し叩いてみたりするとリズムを取る抵抗が少なくなった気がします。以前よりほんの少しだけ解放して身体や頭を揺らしながら手拍子するようになったし、その副産物としてこれまでボーカルとせいぜいギターの音色しかほぼ聞こえていなかったのがパーカッションの音やベースの音も拾えるようになった気もします。こうなると何が起こるかというと、歌が楽曲として聞こえて純粋に楽しいです。

カホンと外国語学習の共通点

外国語学習に限らずだとは思いますが、特に発音練習に似通った部分があるのかなと感じています。最初に発する音はどうしてもぎこちなくて日本語訛りがあるけど、それでも地道な練習を続ければいずれ発音がハマって馴染む時が来る。それを自分の音として認識して基準となり個性となっていく。また、独学には危険性が潜んでいて、変に自己流にならない・ベクトルが間違わない方法(定期的に見てもらう等)が必要なのかなと。そして単語や文法を駆使して自分の理想とする言葉を思い通りにコントロールしていけたら楽しいだろうなと。

カホンとのこれからの付き合い方

これまでの人生、ほーーーーーーんの少しだけ楽器をやろうとしたことがあります。その中でもカホンは一番合ってるのではという直感がありました。ならやれよって話なんですが、今のところは時々行われるワークショップに行く程度でいいかなと思っています。正直、今楽器始めたらキャパオーバー。やるならきちんとやりたい気持ちと深入りしない程度にという気持ちが拮抗していて、今は後者が勝っている感じ。気分屋なので何がきっかけとなりいつ気が変わるかわかりません。あの人といつか共演できたらなぁという夢のかけらを持ちつつ、ライブには足繫く通いたいと思っています。その度にうずうずはするでしょうね。来年の8月2日はどうなっているでしょうか。笑

最後におすすめ動画と「ハコフェス」のホームページを紹介して終わりにしたいと思います。

カホンおすすめ動画

カホンとギター弾き語りのデュオです。詳しくは言わないのでとにかく見て欲しいです。

「ハコフェス」ホームページ

今年のファイナル東京公演は11月24日(日)!
地方公演もあるのでお近くにいらっしゃればぜひ!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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