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俺らは曖昧な世界の中で生きている

こんにちは!北海道産青森県民のMitchionです!!

皆さんは言葉の意味って知っていますか?

漠然としすぎた質問ですね。では聞き直しましょう。

皆さんは普段の会話で使っている言葉の意味って正しく理解していますか?

そんなん当たり前じゃん!!じゃないと会話なんてできねえよ!!

そう思いますよね?

では、「言葉」の意味って何でしょうか?

他人に何か伝えるための音声や文字といったところでしょうか?

でも何かが足りない気がする…

ではここで国語辞典を引いてみます。私が普段使っているのは新明解国語辞典です。

ことば【言葉】 その社会のメンバーが思想・意思・感情などを伝え合うために伝統的に用いる音声。また、その音声による表現行為。〔広義では、それを表わす文字や、文字による表現及び人工語・手話語をも含む〕

三省堂「新明解国語辞典第三版 第四二刷」

ここでのキーポイントは「その社会のメンバー」と「伝統的に用いる音声」といったところでしょうか?

私が最初に考えたものには「一定のメンバーと同じ体系の音声やそれに伴う表現方法を共有している」ということなんです!!

言い換えると「みんなで同じ表現方法を使っている」という前提がなければいけないということです。

例えばアメリカに行って日本語だけ話していても現地の方には伝わらないですよね?

みんなで同じ言語を使ってこそ言葉として成立するという理解でしょう!(違ったらごめんなさい

意外と意味って難しいもんですよね。

ちなみに、ここまで「意味」という言葉が出てきたのでこれを引いてみましょう。

いみ【意味】 その時その文脈において、その言葉が具体的に何を指し示す何ものか。用法。

三省堂「新明解国語辞典第四版 初刷」

「その時その文脈において」という条件を思い浮かべられる人って意外と少ないんじゃないかと思いますね。

「その言葉が具体的に指示しているもの」というニュアンスがあることを理解している人もそもそも少ないのではないでしょうか?

という感じでここまで普段使いしている言葉の意味を辞書で引いてみたわけですが、これらが何を教えてくれるのでしょうか?

それは人間は自らが使っている言葉を曖昧な理解のまま使っている上にそれで問題なくコミュニケーションが取れているということです。

私は最近国語辞典を読むことが趣味になりつつあるんですが、この趣味を初めてこの事実に気づきました。

おそらく、国語辞典を読み物として扱う人なんてごく少数でしょうから、多くの人は言葉の意味を曖昧な理解のまま使っていることすら気付かないのではないでしょうか?

「俺たちって曖昧な存在なんだよな」なんてカッコつけたセリフなんてのも度々目にしますが、こうして国語辞典を読んでいると本当に私たちは言葉の意味をざっくりとしか理解していないので、捉え方によってはあながち間違いではなさそうです。

では今回はそんな「曖昧」という言葉を引いて締めることにしましょう。

あいまい【〈曖昧〉】〔「曖」も「昧」も暗い意〕手順が確立していなかったり、規模がはっきりしていなかったりして、明確さを欠く様子。〔ずるさやごまかしを含んでいる場合に言うことが多い。例、「態度がーだ」〕 

三省堂「新明解国語辞典第四版 初刷」

真っ先に「不明瞭」という言葉が思い浮かび、「はっきりしていない」というニュアンスがあると理解していましたがどうやら間違っていないようです。

ここに出てきた言葉の中でまさかの「曖昧」が一番しっかり理解していたというオチでこの記事は終了です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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