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【カメラの話】Limitations foster Creativity.

こんにちは!!北海道産青森県民のMitchionです!!

私は大学で写真部に所属しているのですが、この前の部活で留学生の友達とオールドレンズの魅力で盛り上がりました。

オールドレンズとは、今の高性能なレンズとは違い、ピントも絞りも全部手動でいじるタイプのレンズです。

現在流通している自動でいろいろやってくれるレンズとは違う面白さがあって、最近地味に注目を集めています。

私は金がない大学生なのでリサイクルショップのジャンクコーナーからオールドレンズだからという理由だけでジャンク扱いされているようなレンズを500円ぐらいで発掘しては撮りまくっています。

ウチのオールドレンズたち
どんなに古くてもウチに来れば即戦力だ!!

そんなオールドレンズを語り合ったわけですが、留学生の友達の口から"Limitations foster creativity."という言葉を教えてもらいました。

直訳すると「制限が創造性を促す」というわけですが、もうちょいカッコいい感じに意訳すると「不自由が創造性を育む」ぐらいな感じでしょうか?

これはつまりどういうことでしょうか?

先ほど書いた通りオールドレンズで撮影するということは最新のレンズとは違って撮影のための設定をすべて自分がマニュアルで決めて、撮るということです。

オートで設定を勝手に決めてくれるより圧倒的に不便であることは明白でしょう。

この不便さ、不自由さこそがLimitationsにあたる部分です。

これがあることで、撮影するときにはものすごく頭を使います。

これからとる写真の主役は?明るさはどれぐらい?背景はどれぐらいぼかす?

700円のジャンクレンズで撮った1枚
晴れた日はフレアの感じがエモくてお気に入りの1本


1枚目と同じレンズで
このレンズと桜の相性がかなり良いと思っている

いろいろ考えるからこそオートのレンズでバシャバシャとる時と比べて洗練された写真が生まれるわけです。

私が初めてカメラを手にしたのは祖父から譲り受けた何から何まですべてマニュアルのフィルムカメラでした。

私のカメラ人生の中ではこうした作業はすでに当たり前になっていました。

だからこそ初めてオートでいろいろできるデジタルのカメラとデジタルのレンズを持った時は「あれ?つまんなくね?」なんて思ってしまったぐらいです。

暗号ともとられてもおかしくないほど数字が目につく
この数字を自分で合わせて自分好みの写真を摂る楽しみがある

オートでいろいろできるということは誰が撮ろうと同じような出来になるということの裏返しです。

だからこそマニュアルの方が楽しいし、クオリティの高い写真になるということです。

それこそが"Creativity"であるのではないでしょうか?

確かに不便さがゆえに趣向を凝らし、創造性が生まれてると言えます。

私はこの言葉を聞いた時「うおおマジですげえ!!言葉選びが的確過ぎる!!!」なんて思ったわけですが、これはおそらくオールドレンズに触れた機会がある人にしかわからないんじゃないかなあとも思ったりします。

カメラというのは想像以上にずっとずっと深い世界です。

ちなみに日本語で似た意味の言葉を探してみたところ「制限は創造の母である」という言葉が出てきました(尤もこれも出典が不明なので日本人の方の言葉かはわかりませんが)。

とにかく自由な発想力が制約から生まれて来るとは面白いものです。

逆に機能性に自由が生まれるとかえって創造性がなくなっていくような感じがしてしまうのもまた面白いポイントです。

自由って結局何者なんでしょうか?

答えがなさそうな問いにぶつかったところで今回の記事は締めたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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