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なにもかも猫に教えてもらった(課題を設定して解決する!)

課題を設定し、解決方法を考え、実践する

7年前に死んじゃったけど、モリーという猫を飼っていました。
モリ―は3ヶ月くらい、乳離れした状態でもらわれてきて、そのままぐんぐん大きく育ちました。

野良猫の子どもだったけど、長毛で、成長につれてメインクーンの性質が現れ、巨大猫になりました。

このモリーがある日人間のトイレをクンクンと嗅いでは、便座の上で砂かき行動をしてたのです。

理由は、私のお掃除が行き届いていなかったので、臭かったんでしょう。(笑)

でも、その姿を見て、ピーンと来た。

「そうだ、猫が人間トイレを使えば、猫砂も買わなくていいし、排泄物が水に落ちれば臭いも消える!!」

今はトレーニング用のグッズもあるようですが、当時は情報がなく、自分で考えました。

人間の子どもでもトイレットトレーニングは面倒だったのに、猫でできるだろうか?

言葉が通じないのは人間の子も猫の仔も一緒。行動を誘導すればいいんだ。

そこで計画を立てました。

1. 猫砂トイレに子供用おまるを設置して、砂の上から排泄できるようにする。

2. おまる付き砂トイレを人間のトイレの近くに設置

3. おまるに砂の入ったかごを付けて、それを人間トイレに設置する(猫砂トイレは撤去)

4. おまるの中の砂かごを撤去して、直接おまるから人間トイレに排泄させる

5. おまるも撤去する。

当時学生だった子供たちには、
「お母さんは自分の子どもが言う事聞かないので、猫を支配しようとしてる!かわいそうだからやめてあげて~」
と言われましたが、、別に猫に無理強いするつもりはなく、ただ自分の考えが猫に通じるかどうか、実験してみたかっただけなのです。

猫のトイレットトレーニング

2009年1月9日

生後1年くらいの時期にスタート。

いつでも好きな時に猫が出入りできるように、トイレのドアにはノコギリで猫用の穴をあけました。

課題1と2はすぐに実現。


トイレ2

トイレ3

2009年2月23日

おまるにぴったりはまるサイズの容器を加工しておまるに装着、砂を入れて人間トイレにセット。
もちろん、人間が使うときはワンタッチで外せます。
砂の重みで猫には外せないようになっている。

おまる

いままで使っていたおまる付き砂トイレとの距離はほんのわずかなので、猫は全く躊躇なくこのおまるの中の砂に排泄をするようになりました。

2009年4月24日

人間トイレには常時猫用に砂の入ったおまるが設置してあるが、、
さっきわたしがトイレに入ったら、便座を手でカキカキしてるモリーに遭遇。
旦那が使用した後におまるの設置忘れていったらしく、おまるは付いていない。
よけてあるおまるには、うんちが入っていて、これは旦那がでかける前に「もりーちゃん、じょうずにうんちができまちたあ。。」などという独り言がトイレから聞こえていたので、その時のものと思われる。
そして、便器の中の水はちょっと黄色くなってて、モリーが覗き込みながらにおっては便座を手でカキカキしてました。
こ、これは、、おまるじゃなくて、普通の人間トイレでおしっこしたのでは?!
砂のおまるにはおしっこでかたまった形跡はないので、たぶん間違いない。

トイレットトレーニング成功確認!

子供のオムツが取れたときを思い出しました。

うちは1歳1か月違いの年子の姉妹だったのですが、上の子がトイレットトレーニングをしている時、林のほとりに住んでいる友達の家に遊びに行って、そこの子どもたちが外でおしっこするというので、参加させたのですが、そこに、まだまだベビーのしっぽがついているような妹まで参加して、お尻まるだしでおしっこ。

その日からです。二人とも、もうおむつは嫌だと拒否して、、なぜか夜も漏らさずふつうのパンツ。

そんな風にある日を境に一瞬でおむつがとれたので、猫も一緒かもしれないと、一気におまるの中の砂かごを撤去。

そうしたら、間違いなくもう人間のトイレを使うようになりました。

その後、様子をみておまるも撤去。

完全に成功した瞬間でした。

スキルの習得とは

このときの体験が、のちにギターを教えるようになっても凄く役立ちました。

人間は言語を使うけど、言語だけだとわかったような気になってしまう。
真の理解は、言語を超えたところにある。そこを押さえれば成功する。

わたしの師匠はアルゼンチン人レオナルドブラーボ。日本語は上手だけど、普通の日本人のように、無駄な言葉を使わないのもわかりやすいのかもしれない。そして、言語ではなく、動きを細かく分解して実践。2,3回やると、問題点が解決する。そのあまりの的確さと方法にいつも驚愕する。

私が教えるときも、同じように、生徒さんの直面している問題点を観察して、動きを実現しやすい低いステップで分割して、考え付くあらゆる方法でいっぽずつ実践できるように組み立ててあげる。
そして、レッスン中に解決する。

これって、猫にトイレトレーニングしたのと同じ方法論。
ネコに言葉は通じないし、自主トレーニングなんてするわけないし、
ただ、行動を誘導するのみ。
体の動きに関することは、言語化できないことも多いから同じだ。

・世の中にあふれる「初心者用の教本」では習得できない人が多い理由
・ギターで左手が痛くて挫折体験をしてギターに恐れをいだき、敗北感を覚える人が出る理由
・「何時間練習したら上手になりますか」という質問がナンセンスな理由

すべて、つまづく問題点を明確にできてないからじゃないかな。
問題点がわかりさえすれば、解決方法を探すだけなので、いずれ解決すること確定!

そんな考え方のヒントをおしえてくれたのは、猫でした。




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