デフレ経済がもたらす害悪(『インベスターZ』第94話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第94話では、財前と慎司との3番勝負の初戦・FX対決の決着の時が近づいてくる中での、束の間の休息の時。財前は神代ら投資部の先輩達と、慎司は先輩投資家とそれぞれ話をして、気持ちを整えます。
慎司が先輩投資家との話をする中で、「今後日本から成功者は生まれない」という悲観的な話をする慎司。その真意とは…?
森永氏による解説コラムでも、この慎司の言葉をテーマに、何がそのような環境を作り出しているのか、深掘りして解説していきます。
ぜひ、今週も一緒に「お金の偏差値」を上げていきましょう。
『インベスターZ』第94話:「黄門様の大罪」
(つづく)
第94話コラム:「デフレ経済がもたらす害悪」
日本と米国では起業家に対する考え方が違うという話がありましたね。
米国では起業家は雇用を生み出して社会に貢献している尊敬すべき存在として扱われるのに対して、日本では起業家は野心丸出しの目立ちたがり屋として認識されるため、成功しても「人を安くコキ使って不当に利益を上げたブラック企業の親玉」としてバッシングを受けるということです。
個人的には少し古い発言というか、少し前の日本の現状を表した発言のように感じます。
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