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数学・共通テストは簡単だ! 東大生が言い切る3つの理由


はじめに

皆さん、こんにちは! ドラゴン桜的東大生の永田耕作です。

受験生のみなさんはもう共通テストの対策を進めていますか? 独特の穴埋め形式に、最初は戸惑う人も多いと思います。あるいは、問題文の長さに驚くかもしれませんね。

また、平均点も他の教科と比べると、数学は低いことが多いです。そのため、共通テストで一番難しいのが数学だと思っている人も多いでしょう。

ですが、僕はこのように宣言します。

ズバリ、共通テスト数学は簡単です!

その理由をお話しする前に、共通テストそのものについて少しおさらいしておきましょう。

共通テストとセンター試験の違い

共通テストは日本の多くの大学が、受験生の選抜基準として利用している学力試験のことです。共通テストは2021年度から実施されており、それ以前はセンター試験という名称でした。

センター試験と比べて共通テストは難易度が年々上がっていて、全体的に平均点も少しずつ低下傾向にあります。その中でも、特に平均点が低く、多くの受験生が苦戦するのが「数学」なんです。

2022年度の共通テストでは、35万人以上の人が受験をした科目「数学I+A」の平均点が38点を下回り、過去最低の平均点として話題になりました。また、センター試験と比べて思考力・判断力をより重視する問題設計になっているため、問題文が長くなっているのです。

「数学Ⅱ+B」の問題などは、まるで現代文かのように丸1ページ問題の文章が続いているものがあり、SNS等で拡散されて「ここまで長くなるとは…」と多くの人を驚かせていました。

このように聞くと、「やっぱり共通テスト数学は難しいんじゃないか。」と思ったでしょう。しかし、あえてもう一度言います。共通テストは簡単です。

そう断言する理由は3つ。

①問題文から答えが推測できる
②問題文の誘導がある
③前の問題の答えを利用することができる

です。1つ1つ見ていきましょう。

①問題文から答えが推測できる

いきなりですが、皆さんに一つ質問です。

「8x^2-14x-15 = 0 を解きなさい。」(^2は、2乗の意です)

と問題を出されたらどうしますか?

まず、このxについての二次式は因数分解できるのかと考える人が多いと思います。できるならば因数分解をして解き、できなければ二次方程式の解の公式を使って解くことになります。ですが、係数が大きくてなかなかパッと見て判断できないですよね?

しかし、その後にこのような文章が一行追加されていたらどうでしょう。

「これを整理すると、(アx+イ)(ウx-エ) = 0 より、」

共通テストでは非常によく見る形の文章ですが、これがあれば上の式が因数分解できることは一目瞭然ですよね?

逆に、この部分にルートを含む表示があれば、因数分解はできず解の公式で解くということが分かります。これが簡単な理由①「問題文から答えが推測できる」です。

この点については、ドラゴン桜でも解き方のコツが紹介されています。マンガではセンター試験のテクニックとして書かれていますが、共通テストでも同じく活用できるものです。

ここで一つ注意が必要なのが、小数の扱いです。共通テストになってから、答えの小数を指定された桁で四捨五入するケースが出てきました。

例えば空欄が「キ . クケ」となっていて、四捨五入した結果の答えが「2.50」だった場合、「ケ」に0を入れて答える必要があるので注意しておきましょう!

②問題文の誘導がある

センター試験との違いでも言った通り、共通テスト数学の問題文はとても長いものがあります。例年そのような長く難しい問題が1つあり、会話形式や説明形式で噛み砕きながら空欄のところを解いていく形です。

これは視点を変えると、記述問題とは違って、自分自身で解き方を考える必要がないと言えます。なぜなら、どういう考え方で解けばいいかということを、問題の文章が丁寧に誘導してくれているからです。

これが簡単な理由②「問題文の誘導がある」です。先ほどのマンガの1,2ページ目にあったように、パズルの空いたピースを埋める感じですね。

共通テストの問題を見ると、ノーヒントでいきなり解けと言われたら、東大の試験よりも難しいのではと思われるものもあります。しかし、問題文の誘導のおかげで、その難問も解きやすくなっているといえるでしょう。

③前の問題の答えを利用することができる

また、共通テストはセンター試験と同様、必ず前の問題の答えを使います。これは、「必ず」です。

「アイ」の答えを利用して「ウエ」を求めたり、「ウエ」には使わないけどその先の「カキ」の問題ぐらいで必要になったり、色んなパターンがありますが、必ずなんらかの形で前の問題の答えを利用します。

そのため、もし前問で解いた数値を次の問題で全く利用していなかったら、自分の解き方が間違っているんじゃないかと気づくことができます。これが簡単な理由③「前の問題の答えを利用することができる」ですね。

空欄と答えの形が合わないとか、前の答えを使って後の問題がうまく解けないようであれば計算ミスの証拠なので、すぐに気づけば取りこぼしがなくなります。計算ミスの確認についても、マンガの中に説明がありましたね。

だからこそ、共通テストは大問ごとの序盤の問題ほど丁寧に解く必要があるともいえます。スピード勝負だからと焦って、ケアレスミスを生まないように注意しましょう。

まとめ

さて、ここまで、共通テスト数学が簡単だという理由について話してきました。難しいという声も確かに多いですが、ここまで述べてきた共通テストの特性を活かせば、二次試験よりも解きやすいと言えるでしょう。受験生のみなさんはしっかり過去問で対策をして、形式に慣れておいてくださいね。

また、こちらの共通テスト数学については、ドラゴン桜チャンネルのYouTubeで先日公開された「数学の年間スケジュール」の動画でも僕が話しています!

共通テストの取り組み方や注意点などに触れていますので、まだ見ていない方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。皆さん、次回以降もよろしくお願いいたします!


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