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もう緊張しない! 東大生が教える「テスト前日の過ごし方マニュアル」


はじめに

みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。

みなさんは、大事な試験の前日に緊張して眠れなかった、なんて経験はありませんか? 本番前日ともなれば、プレッシャーは最高潮。人によっては眠れない夜があったとしても、無理はありませんよね。

僕は幸いそういった緊張はしないタイプでしたから、ぐっすり安眠できましたが、僕の友人などは眠れなかったという人も多くいました。

試験前日の過ごし方をどうすればいいか知らないから不安になるという面もあると思います。反対に、もし前日に取るべき行動が分かっていれば、「これをやっておけば大丈夫」と安心できて、眠れないということもなくなるでしょう。

では、落ちこぼれの高校生たちが東大受験するマンガ『ドラゴン桜』では、試験前日の過ごし方をどのように扱っているのでしょうか? 定期テストを前にした生徒たちに対して、先生たちが説明するシーンを見てみましょう。

「徹夜はしてはいけない」「色々な勉強法を使いながら問題を解くようにしろ」「寝る直前は暗記系の勉強を詰め込め」「睡眠時間は1.5時間の倍数時間寝るようにしろ」「当日の朝は教科書を読むな」

与えられた過ごし方は、当たり前に思えるものもあれば、一見すると意味が分からないものまであります。一つ一つその意味を見ていきましょう。

○徹夜はしてはいけない

これは定期試験に限らず、すべての試験やイベントの前について言えることです。徹夜をすると、たくさん勉強ができるように思えますが、それ以上に体力の消費が非常に激しくなります。

結果として、集中しきれず、せっかく蓄えた知識を放出することができずに終わってしまうことが予想されます。ですから、徹夜はしない方がよいのです。

○色々な勉強法を使いながら問題を解く

これは、劇中で「脳は変わったことをした方がルーティンワークをするよりも活発に働く」と理由が説明されています。同じことを繰り返すとだんだん飽きてきてしまうように、何度も同じことをやっても、集中力が低下して、結局ためにならないというのです。

確かに、記憶を定着させるために繰り返し行うことは重要です。しかし、そのためには、同じことを何度も繰り返すよりも、アプローチを色々と変えて、工夫しながら行った方が効果的なのです。

例えば英単語の勉強であれば、赤シートで意味を隠して覚えているかテストするだけでなく、音読して意味を言えるかどうか、または紙に範囲の単語で覚えているものを片っ端から書き出してみるなどです。

違うやり方を試すことで、脳への刺激になり記憶に残りやすくなります。


○寝る直前は暗記系の勉強を詰め込め&睡眠時間は1.5の倍数時間寝る

実は、記憶には何種類かパターンがあると言われています。もっとも有名なのは、短期記憶と長期記憶と言われる領分です。短期記憶にある記憶を長期記憶に移すためには、睡眠が重要であると言われています。

長期記憶に変わるのが寝ている間であるならば、暗記すべき内容を寝る直前まで詰め込み続けるのは、ひとつの方法と言えるでしょう。さらに、睡眠は浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠が1.5時間の周期で切り替わると言われています。その倍数周期で目覚めると、寝起きがよく、疲れも取れやすいのです。

僕自身も、寝る直前に暗記物の科目をやって、次の日朝起きた瞬間に復習するなどしていました。このようにして学習することは、僕の実感としてもお勧めできます。


○テスト当日の朝は教科書を見るな

これは、しっかりとした理由があります。それは、焦ってしまうから。

テスト当日の朝ともなれば、普通は大忙しです。ただでさえ時間のない朝に、忘れ物がないかチェックしたり、万が一を考えて余計にトイレに行っておいたりと、さらに時間は奪われていきます。

そのうえで教科書をチェックする余裕などあるはずもありません。また、抜け漏れのないように作られている教科書は、文字数もボリュームも大変多くなっています。そんな本を朝にちらっと見たとしても、頭に入ってくる内容は大した量ではありません。

下手に時間を奪い、焦りの要因となる教科書に触れるのであれば、むしろその時間は気持ちを落ち着けて、集中するための準備に充ててしまった方がいいのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか? ものによっては意外に感じられる約束もあったかもしれません。しかし、これらはすべて東大受験をした僕としても「たしかに!」と、思わず膝を打ってしまうような過ごし方ばかりでした。

いまから僕が受験生に戻ったとしても、これらの約束を守ると保証できる者ばかりです。前日に緊張してしまうという人は、ぜひこの約束を守るところから始めてみてください!

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