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ほめて伸ばすだけでは足りない! 東大生が教える、子どもの自立のためのキーワードとは

みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。

みなさんは、ほめて伸ばされるタイプでしょうか? ほめて伸ばされたい人、叱られて伸ばされたい人、色々なタイプがいますよね。

今の子どもに対してよく言われるのは「ほめて伸ばせ」ということです。とにかくほめてほめて、色々なことに対する興味関心を持たせようということがよく言われています。

しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか? ある程度大人になってきた段階でもほめ続けた方がいいのでしょうか。実は、ほめる以上に大事なことがあるんです。

以下に続く『ドラゴン桜』の一コマからも、それがよくわかります。

ほめて伸ばすことは確かに重要であると認める桜木先生でしたが、本当にそこで終わっていいのか、とも続けていましたね。

子どもをほめる目的は一体何か。

それは、子どもの好奇心を刺激し続けて、いつか自立した大人になってもらうことにあります。

ここの目的意識をはき違えてしまうと、一生ほめるだけになってしまいます。親御さんがいる間はいいかもしれませんが、その子どもが一人になってしまったら、いったい誰が面倒を見てくれるでしょうか?

あくまで、目的は好奇心を刺激して自立してもらうこと。ほめ続けること自体に意味があるわけではありません。自立のためには、第二段階として、自分自身で考えてもらうというステップが必要になります。

ですから、次のメッセージは「自分」です。自分自身で自分の欲求を満たすことができるように、誘導してあげる必要が生じます。この時、報酬をあげてはいけません。

これは心理学上でも実証されているのですが、やる気を出させるために報酬を用意してしまうと、二回目以降は報酬が用意されなければやる気を出せなくなってしまうという実験結果が出ているのです。

お小遣いアップやプレゼントなどの報酬でやる気を出させるのは容易です。しかし、それは先のない道。先々のことまで考えるのであれば、あまり安直な選択をせず、自立を促す方がよいでしょう。

そのためには、周囲のサポートが欠かせません。例えば、興味のあることにとことんのめり込む環境を整えてあげたり、自分で目標を立てて、挑戦させてみるといったことです。

また、ここで仮に子どもが何かに挑戦して失敗しても、結果を責めてはいけません。次にまたチャレンジする意欲を失わないよう、悔しさや悲しさに共感してあげたり、努力の過程を認めてあげたりすることが必要です。そうして自己肯定感や自立心が養われれば、あとは自然と自分で成長できる人間になるでしょう。

僕自身の経験で言えば、今まで親から何か報酬をチラつかされて何かをしたことはありません。また、「勉強しろ」とか「ゲームをするな」と強制されたこともありませんし、「東大に行きたい」と言った時も反対されませんでした。

物心ついた時から、自分で考えて行動するように接してもらっていたのだと思います。そのおかげで、自分の言動には責任を持てるようになりましたし、受験勉強もやり抜くことができました。

もし自分が人から何か言われたりしてもらったりしないと行動できない人間だったら、東大合格まではたどり着けなかったでしょう。

子どもをほめて伸ばすことは確かに大事ですが、それだけでは精神的自立はできません。もしお子さんが自立を促す段階にいたら、ぜひ「自分」というキーワードを使ってサポートしてあげてください。

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