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練習のための練習をしてはいけない! ドラゴン桜チャンネル塾長の東大生が教える「過去問のオキテ」とは


皆さんこんにちは!
ドラゴン桜チャンネル塾長の永田耕作です。

 長かった夏も終わり、やっと涼しくなってきましたね。今年受験を控えている方は本番が近づき、これから過去問演習が本格化していくでしょう。

そこで今回は、合格を勝ち取るための過去問の活用法を紹介していきます! やり方次第で大きな差が生まれるので、ぜひこれから話すことを意識して取り組んでみてください!


 過去問を解くことの意味とは?

さて、そもそも過去問ってなぜ大切なのでしょうか? 

もちろん色々な理由があるでしょうが、一番は「どのような問題が出るのか、どのような知識が問われているのかを把握すること」だと僕は思います。
 
例えば、授業中に先生から「ここ、テストに出るよ」と言われた時のことを思い出してみてください。

そう言われて、皆さんはより力を入れてその単元、範囲を勉強したのではないでしょうか? テストに出ると分かっているなら、優先して覚えようという気になりますよね。
 
過去問を解いて試験の対策をするということは、大きく言えばこれと同じなのです。

大学入試の過去問は「こんな問題が出ますよ」、「このレベルの問題を解けるようにしてくださいね」という大学側からのメッセージです。それを知ることで、自分がどんな勉強をしてどのくらいの実力をつけるべきかが分かるわけですね。
 
スポーツで相手チームの情報収集をするのも同じことです。僕が部活でやっていた野球でも、相手ピッチャーの球速や変化球の種類などの情報が事前にあれば余裕をもって打席に立てましたが、反対に何も知らない状態だと初見で対応して打つのは非常に難しくなります。スポーツでも勉強でも、あらかじめ相手を知っておくことがとても重要だということですね!


過去問っていつから解き始める?

さて、「過去問の重要性」の次は、「過去問を解くタイミング」について話をします!

結論から言うと、「できるだけ早く解くべき」です!

この記事を読んでいる受験生の方で、まだ過去問に手をつけていない人は今すぐにでも解いてください。

この話を色々な学校で講演させていただくことがあるのですが、その際に「まだ基礎が固まっていないから…」と答える人がいます。もちろんその気持ちは分かりますが、まだ十分に勉強ができていない人も、過去問を解くことで「何が自分に足りないのか」を明確にすることができるので、すぐに取り組んでみてほしいと思っています。

自分のできるところ、できないところを知ることでその後の勉強も行いやすくなるので、「過去問は通過点だ」とハードルを低くして捉えて、積極的に解いてみてください!

ドラゴン桜の以下のシーンを見ても、過去問演習で得られるものがたくさんあることが分かります。

本番を想定した練習をすることで、実力だけでなく試験への対応力もつくというわけですね。だからこそ、早めに取り組んでおくのに越したことはありません。

ただし、過去問に取り組む時に、絶対に守ってほしいことが1つあります。


 過去問演習のオキテとは?

 この「オキテ」はあくまで受験生(今年度受験を控えている人)に限った話なので、来年度以降に受験を控えている人は、将来のことを考えながら読んでください。受験生の皆さんは、心して聞いてくださいね…!
 
そのオキテとはズバリ、「過去問は必ずセットで解くこと」です!
 
過去問演習というと、大きく2種類にタイプが分かれると思います。一つは、例えば数学であれば「二次関数」の問題、「確率」の問題、「整数」の問題などの単元ごとに分けて問題を単体で解くタイプです。

そしてもう一つは、このオキテで説明しているように1年分通して解くタイプが挙げられます。パッと聞いた感じ、どちらも良い対策方法に見えるでしょう。

しかし、こと受験直前においては、前者のように過去問を分解して解くことはとても危険です! 本番で大きな落とし穴に陥る可能性があるからです。
 
その理由を、東京大学の理系数学の入試問題を例に挙げて説明しましょう。

東大理系の問題は大問が6つあり、制限時間は150分です。つまり、単純計算すると1問あたりに割くことのできる時間は25分ということになります。

シンプルに考えれば、東大の入試問題を1問抜粋して、25分以内に解くことができればOKですよね? 僕も高校3年生のちょうど9月くらいまではこのように考えていました。しかし、ここに大きな落とし穴があったのです。

皆さん、人間の集中力って、どのくらい持続できると思いますか?

もちろん人によって差はありますが、1時間以上も100%の集中力をキープするのは非常に困難だと言われています。

何時間もぶっ通しでやり続けるより、たとえ短い時間でも途中で休憩を入れた方がパフォーマンスが上がる、ということは研究結果としても示されています。だからこそ、学校の授業や塾の講義は50分1コマで、間に10分休憩が入っていることが多いのですね。

このように考えると、仮に1問25分で解き終えることができたとしても、それは1問しか解いていないから、と言えると思いませんか? その100%の集中力を150分間発揮し続け、6問全てを連続で解くなんて、現実的ではないでしょう。

受験は非常に長い時間で多くの問題と戦うことになるので、時間配分や解く問題の順番などの作戦を立てることが想像以上に大事になります。

しかし、受験が近づいてきても単元ごとの問題ばかり解いていては、全体の問題を見て自分の戦い方を決める練習が全くできません。

その状態で試験本番に臨むと、1問目が全く解けなくてパニックになったり、時間配分が掴めずに最後の問題を白紙で終わらせてしまったりして、もったいないところで点数を落としてしまうことにつながります。

だからこそ、今回僕が伝えたオキテ「過去問はセットで解く!」をぜひ実践して、受験本番に臨んでほしいと思います! 


ドラゴン桜チャンネルでも「過去問の使い方」を公開!

 さて、ここまで過去問との向き合い方についてお話ししていきました。

この「過去問」についての話は、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜チャンネル」でも説明していますので、ぜひこちらもご覧ください! ↓↓

今回の記事は、ここまでです。それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

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