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人に話したくなる問いを出せ! アカデミックマインド対決!


皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。

今回のテーマは、前回に引き続き「アカデミックマインド」です!

「アカデミックマインドって何?」と思った方は、前回の記事を先に読んでいただけますと幸いです。 

さて今回は、アカデミックマインド・マスターの橋本くんとパリピの秋元さんに、アカマイ対決をしてもらいました。

二人からそれぞれ1問ずつアカデミックマインドの問いを出してもらい、どちらがより良い問いで納得のいく解説ができていたかで勝敗を決めます。
 
どちらも面白い視点で日常の疑問を見つけてきてくれたので、みなさんもきっとすぐに人に話したくなること間違いなしです。
 
ぜひこの記事を読んで、皆さん自身も答えを考えてみてください。


第1問:信楽焼(しがらきやき)が狸(たぬき)をモチーフとしているのはなぜ?

さて、まずは先攻、アカマイマスターの橋本くんからの出題です。ぜひみなさんも一緒に考えてみましょう。 

信楽焼(しがらきやき)が狸(たぬき)をモチーフとしているのはなぜ?

みなさんは、この写真のような狸の置物を見たことはあるでしょうか。

信楽焼とは、滋賀県の信楽町という街で作られている陶磁器で、琵琶湖から採れる土を使った焼き物です。
 
1976年には国の伝統工芸品に指定されるなど、日本を代表する陶磁器の一つです。そして、この信楽焼で非常に有名なのが、狸の焼き物なのです。

アカマイマスターの橋本くんは、このモチーフとなっている「狸」に注目しました。なぜ、信楽焼のモチーフが狸なのか、という問いを出してきたのです。

この問いについて考えるために、まずは信楽焼をはじめとした焼き物(置物)がどのような場所に置かれているかをイメージしてみましょう。
 
皆さんは、狸の置物をどこで見かけたことがあるでしょうか?

僕は、狸と言われて真っ先に建物の入り口が浮かびました。なんとなく自分の記憶で、いろんな場所の入り口、ドアの前のところに狸がいるイメージがあったのです。
 
それを橋本くんに伝えてみると、「惜しい」という反応でした。

ここで重要だったのは、建物の中でも特に「お店」の入り口に狸が置かれているということです。
 
つまり、お店にとって良いことが起こるように、狸を使って願掛けをしている、ということがわかります。だんだんと答えの道筋が見えてきましたね?
 
ちょっとここで、みなさんが今いるところが声を出しても大丈夫な環境であれば、ぜひ「た」「ぬ」「き」と一度発音してみましょう。そうすると、答えにたどり着けるかもしれません。


たぬき、たぬき、たぬき、たぬき… 


狸 → たぬき → 他抜き → 他を抜く → 商売繁盛


いかがでしょうか。

「たぬき」という名前が「他を抜く」、つまり他の店を抜いて自分のところが商売繁盛するという語呂合わせから、縁起を担ぐ意味で店の入り口に狸の焼き物が置かれるようになったのです。

「え、そんなこと!?」とびっくりされた方もいるかもしれません。
 
実は、日本の昔からの言い伝えや風習には、このように言葉遊びで決められているものも多いのです。

面白いと思った方は、ぜひこちらの問いを周りの人にも話してみてくださると嬉しいです。


第2問:飛行機の機内の電気が、離着陸時に消灯するのはなぜ?

続いて後攻、パリピの秋元さんによる出題です。こちらもぜひ考えてみてください。

飛行機の機内の電気が、離着陸時に消灯するのはなぜ?

みなさんは、飛行機に乗られたことはありますか?
 
実は飛行機では、特に夜間でのフライトの離着陸時に、機内の照明を暗くする場合が多いのです。

これはいったいなぜなのか。そんな素朴な疑問を、パリピの秋元さんは抱いたようでした。

この問いのポイントは、「離着陸時だけ」であることでしょう。
 
その理由はいろんなことが考えられますが、一つの要因としては「飛行機の事故が一番起こりやすいのは離着陸時である」ということが挙げられます。

離着陸時は低空を飛行するため天候の影響を受けやすく、また自動操縦から手動での操縦に切り替えるために、飛行機事故の7割はこのタイミングで起きていると言われているのです。

飛行機での事故はスケールが大きく、悲惨な被害を生むこともあります。また、乗客がいかにスムーズに避難できるか、そして冷静な判断ができるかによって、被害の規模が大きく左右されます。
 
これがこの問いの答えにつながるのです。

人は、明るいところから突然暗いところに移動すると、全く周りが見えなくなることがあります。
 
目がその暗さに順応するまでにはある程度時間がかかるので、最初はどうしても視野が狭まってしまうのです。
 
もし夜間の離着陸時に事故が起きると、周りが真っ暗になるので、視界を奪われて脱出が遅れ、被害が拡大してしまう恐れがあります。
 
それを回避するために、あらかじめ照明を落としておくことで、暗闇に目を慣れさせているのです。

いかがでしょうか。
 
これは個人的にはとても衝撃的な答えでした。
 
僕の父親が大の飛行機好きで、まず父親に話してみたい、と強く思ったという理由で、僕は今回パリピの秋元さんに軍配を上げました。
 
みなさんもこの記事を読みながら、どちらの問いがより面白かったか評価していただけると幸いです。

また、自分で面白いと思う日常の疑問を見つけて、それを今回の対決みたいに周りの人と披露し合うとより楽しいと思うので、ぜひみなさんもやってみてください!


おわりに

今回は「アカデミックマインド対決」ということで、アカマイマスターの橋本くんと、パリピの秋元さんに出題と解説をしてもらいました。
 
今回のアカマイ対決についての話は、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」でより詳しく説明していますので、ぜひこちらもご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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