先行者メリットを得たあとの一手(『インベスターZ』第69話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第69話では、美雪の兄・慎司から、彼らの祖先である藤田金七がどのように事業を発展させ、財を成したかの話を聞く財前。金七がたどり着いた成功哲学とはいったいどのようなものか…?
森永氏による解説コラムでも、この金七のエピソードをもとに、先行者メリットを得た後に、どのような行動をすれば更なる成功を得ることができるのか、深堀りして解説していきます。
今週も、一緒に「お金の偏差値」を高めていきましょう!
『インベスターZ』第69話:「北に向かって走れ?」
(つづく)
第69話コラム:「先行者メリットを得たあとの一手」
美雪ちゃんのお兄ちゃんが藤田金七について語ります。
金七はひとつの事業に固執しないといいます。乳牛事業を売却すると炭鉱開発の権利を買い、事業がうまくいくとまた売却し、今度は鉄道会社を設立。その後もビジネスを立ち上げては売却し、漁業、水産業、林業、酒造業、海運業とあらゆる業を興しては売却を繰り返したそうです。
これだけを見ると、ただ飽きっぽい人に見えてしまいますが、その理由を聞くとハッとさせられます。
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