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「匠衡」←なんて読む?

自意識がたたってフェイスブック上に個人ページとは別にオフィシャルページを作ってしまってから、かなりの年月が経っている。

アルゴリズムはご丁寧にビュー数をそのつど通知してくれるのだが、最近はどうやらその数字が以前より多くなっていることに気づく。

しかし、まともなコンテンツが一切載っていないため、何かしらの形でリンクを踏んでいただいたにもかかわらず、なにもコンテンツがなくて肩透かしを喰らった方もいらっしゃるかもしれない。

ホスピタリティが低くて申し訳ない!

このさい、初めて私とお会いする方、あるいは最近実際にお会いした方に対して、簡単に自己紹介をさせていただきたく、この記事を執筆している次第だ。

とはいえ、どこから始めればよいかわからない。分野横断的に自分を語るのは苦手なので、ここは地味に、時系列で、いちばん初めから私の歴史を概観したい。世界史でいうところの、タテの歴史ってやつだ。

2019年11月時点で検索してくださる方は、おそらく仕事の文脈でここにたどり着いている方が多いと想像し、パーソナルなことは別の記事にゆずることとする。というわけで、主に事実のみをなぞっていきたい。

まずは名前だが、私の両親はお世辞にもすばらしい養育者とは言えなかったが、名付けに関してだけはいまも感謝している。両親が好きな字をひとつずつ当ててできた名前らしい。師匠・弟子の「匠(たくみ)」に、平衡感覚の「衡(こう)」という字を合わせて、「かねひら」と読む。

これは非常に難読で、初見で読めた人はまずいない。日本史に詳しい人が「〜ひら」と読んでくれるのがベストだろうか。「奥州藤原氏みたいだね」と言ってくれるのが、これまで出会った最もスマートな人のコメントだった。

歴史を紐解くと、奥州藤原氏には「清衡(きよひら)」「秀衡(ひでひら)」といった名前の方がおり、この字をあてた母親はオマージュも込めてこの字を選んだらしい。

問題は一文字目の「匠(たくみ)」。これをどう読めば「かね」という音になるのか。これは、建築の仕事をしている父の選んだ一文字で、「匠」という字の左下部分の「L」の形をしているところが、漢字の形成から「さしがね」を示すらしい。最近、別の友人は「なる」という読み方を教えてくれたが、これも正解みたい。ぼくの場合は「かね」だけど。

このふたつの漢字の意味を組み合わせると、「技芸に優れながら、バランスが取れている人になってほしい」という願いがあるようだ。英語に置き換えれば "Talented and balanced" って感じか。

とてもハードルの高い願いが込められているので、それに見合った生き方ができているかは甚だ疑問だが、映画プロデューサーの道を行っていることを鑑みても、そう遠からないところにいるといいなと思いたい今日このごろ。

そんなわけで「かねひら」と読みます。正直、大人になったいまも、名前は気に入っています。こればかりは両親に感謝。

名前だけでそこそこな分量になってしまったので、続きは次回。


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