前世の記憶が指し示すものは。Part1
こんにちは、ミサンガムーンです。今日は私が過去に体験した、退行催眠によって前世(過去世)の記憶を思い出す旅と、そこで感じたことについて書いてみようと思います。
退行催眠とか、ヒプノセラピーと言われるものをご存知でしょうか。
全く聞いた事がない、聞いたことはあるけどやったことはない、実際に体験したことがある、あるいはヒプノセラピストの資格を持っているなど、人によって関わりはさまざまかと思うのですが、私の場合は過去4−5回程度、合計2人のヒプノセラピストの方に施術を受けたことがあります。
一番最初に前世というものに興味を持ったきっかけは、アメリカでは有名な精神科医、ブライアン・ワイス博士の著書「前世療法」との出会いでした。
ブライアン・ワイス博士は元々、誰もが知っている名門大学の医学部を卒業したエリート医師で西洋医学の人であり、死後の世界や見えない世界といった類のことは特に信じていませんでした。が、自身の患者に対して、精神科医という立場で、幼少期の記憶を思い起こさせトラウマを解消する「退行催眠」の手法を用いていたところ、いつの間にか患者が幼少期を飛び越えて前世の記憶まで戻ってしまい、そこから前世というものの存在に図らずも触れていくことになります。
最初はそれでも半信半疑で、目の前で起きていることを信じられないでいる博士ですが、患者の話す前世の記憶を辿って実際の事実関係を調べてみると、誰も知り得ないようなごく一部の身内しか知らないはずの事実と一致していたり、全く別の場所で生まれ育ち会ったこともない二人の記憶が詳細に渡って一致していたりと、その存在を認めざるを得ないような事実に何度も出会い、やがて博士は前世の存在を信じていくことになります。更には、過去世だけではなく未来世についても人は記憶を所持しているという事もわかり、「前世療法」に続き「未来世療法」という本も出版しています。
さて、私は10代の頃ブライアン・ワイス博士の著書との出会いからなんとなく自分にも前世と呼ばれるものはあるのかもしれないな、と思っていたのですが、実際に初めて退行催眠を受けることになったのは、20代も後半に差し掛かった頃でした。
その頃私は、あまり幸せではない恋愛パターンを繰り返していたり、仕事や人間関係にも悩んでいたりする中で、自分の人生に起こることには何の意味があるのだろう、苦しくて辛い現実からどうしたら解放され、もっと楽しく前向きな人生を送れるのだろうと悩んでおり、前世の記憶を見ることができればそのヒントが得られるのではないかと、インターネットで見つけた「退行催眠セラピー」なるものを予約しました。
最初は何となく、怪しい占い師のような人が出てきて、「あなたの前世は、、」と好き勝手なことを言われるのではないかといった勝手な想像をしていましたが、実際に行ってみると予想とは全く異なり、とてもクリーンなマンションの一室で、大変好感度の高い優しい女性セラピストの方が応対してくれました。
そして何よりも一番理解違いをしていたのは、退行催眠は別に霊能力で前世を人から当てられるのではなく、あくまで催眠状態を誘導してくれるということであって、前世を思い出すのはセラピストではなく私自身だということでした。ですから、セッション中にセラピストは過去に戻った私に対し、何を見ているのか、私はその過去世で何者で、どんなことがあって何をどう感じているのかを質問し、事細かくメモに取っていきます。
人生で初めての退行催眠で、私が一番最初に思い出した(見た)のは、古代のエジプトのような国にいるまだ若い女性だった自分です。そこで私は貧しい家に生まれ、父親は家族を置いてどこかへ蒸発してしまい、病床の母と、お腹を空かせた小さな弟や妹たちを抱え、なんとか家族を養おうと働きに出ていました。
当時はまだ頭脳労働のような仕事を女性がすることはできなかったのか、あるいは私にはそういうチャンスがなかったのかはわかりませんが、とにかく私は、ピラミッドを作る目的のような埃っぽい建設現場で、石を運んだりする肉体労働に従事していました。周りは皆屈強な男性ばかりで、ひ弱な女の私が役に立てるような仕事では到底なかったのですが、それでもそこで働く以外に少しでも収入を得る道がなく、毎日邪険にされながらも必死で働いていたのでした。
ある日、同じ現場で働いていた労働者仲間の男性数人が、本当は雇い主のものである何かの物品を横流しして闇で売り、小銭を稼いでいるのを見つけました。その時の私は、不正はあってはならない、許せないという真っ直ぐな気持ちから、そのことを雇い主に報告し、その男性たちは解雇になります。
すると私が告げ口をしたことを恨みに思った男性たちは、私がある日帰宅する所を待ち伏せし、後ろからはがいじめにして私を無理やりどこかへ連れていきました。気がつくと私ははるか人里離れた山の上に連れてこられていて、そこに切り立った崖と洞窟があったのですが、その中に閉じ込められ、入口を重い岩で塞がれてしまったのです。
私は必死にそこから出ようとしましたが、いくら入口の岩を動かそうとしても私の力では全く動かすことができず、誰か助けてと叫んでも声が届くはずもなく、結局数日後、私はそこで一人、命を終えました。最後まで後に残した母親と兄弟のことが気がかりなまま、どうしてこんな目に遭わなければならないのだろうと悔しい気持ちでいっぱいだったのを覚えています。
一つの人生が終わると、一旦場面が切り替わり、何もない無の空間のような所に自分が移動するのがわかります。そこで、セラピストから「あなたはこの人生で何を学んだのですか?強く思ったことはなんでしたか?」と聞かれ、私は静かな声でこう答えました。
「女は弱い。お金がないことは不幸。幸せになるにはお金が必要。」
セラピストの誘導に従って目を開くと、自分でもびっくりするくらい顔が涙でびしょびしょになっており、心の中には今見た過去世での自分の感情がまだ生々しく残っていて、しばらく呆然としていたのを今でも覚えています。
こうやって当たり前のように過去世があったという前提で書いていると不思議な感じではあるのですが、それが事実なのか、ただの私の妄想だったのかはさておき、退行催眠によって「過去世の自分」なるものに引き戻された私は、完全に今の自分ではない「誰か」として話し、感情を持ち、その存在を経験していました。
セラピストの方によると、人によって五感のどこで主に過去世を感じるかはさまざまとのことですが、私の場合は主に視覚で、はっきりとしたビジュアルが閉じた目の奥に映像として蘇るという形での体験でした。
そしてここで最後に過去世の自分が言った「女は弱い、お金が必要」という言葉。
これはその当時私が持っていた人生におけるこだわり、「この男性社会で女性は損をしている。だからどんなに辛くても男性に負けず同じフィールドで稼ぎ続けなければいけない。さもなくば不幸になる」という恐怖感と一致していたことにも驚きました。
この過去世からのこだわりが私を苦しめているのかもしれない。そう、じんわりと感じられたことが、最初の退行催眠で私が得た気づきでした。
そして次に思い出した中世ヨーロッパの記憶とは。次回に続きます。
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