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水曜日のFrihed、私は北欧イズムにお近づきになりたがっている。

水曜日は休みの日。

これまで土日にも仕事が入ることがあった私にはありがたい平日休みで、
特別な用事以外は、自由な時間にするべく他人が関わる予定を入れないよう死守している。
この曜日は子供たちも夕方まで帰ってこないし、子供の習い事もわざと入れていない。

とは言え、たいがい日常品の買い物も必須となるので、(その代わり、あまり土日に買い物はしない)買い物の前後はどこで何しようかな〜となる。

今週は、子供たちが好きなミニトマトを安く買うために、いつもと違うスーパーに車を走らせた。
その近くにはそんなに大きくはない書店があって、書店好きな私は絶対入ってしまう。

さてさて。なんか気になる本ないかな。
いつものようにエッセイのコーナーも物色。

見つけた。
私が好きな北欧にちなんだ本。

勢いでデンマークに移住した日暮いんこさんが、
北欧に住んで変化した意識について書かれている。

北欧という場所に憧れがある私は、北欧に関する本はビジネス書も含めていくらか読んできた。
だから、読む前から内容は何となく把握できる。
北欧イズム的なものが「幸福度が高い」ことにつながっているのも知っている。

だけど、やっぱり北欧本に弱いのである。
何故なら、やっぱりその北欧イズムに惹かれるから。

私の北欧好きは20代から、例外なくまずは食器やマリメッコから始まった。
その後、インテリアや家具、ヴィンテージ家具へと好きが広がったのだが、
この興味の対象が何で形作られているのかって、北欧の人々の精神なのだ。
その根本を知る喜びもまた、もはや"推し"から頂戴する幸福感のようなものである。
だから、北欧はきっと"推し"の一つだ

イギリス製のミラーと、デンマーク製のテーブルランプ。どちらもヴィンテージ。
マンションに住んでいた時は、ルイス・ポールセンのPH5のヴィンテージを吊り下げていた。
ハンス・J・ウェグナーのチェアを同じもので揃えず、少しずつ取り入れている。


この本も"推す"ことをまた後押ししてくれた。
デンマークの暮らしや精神について書かれているが、デンマーク人がいかに自分のプライオリティと自由を重視し、個人を尊重し合う人たちなのかを改めて知ることができた。

私はこの精神が好きだ。
税金も物価も高いし、気候的にも住みにくいかもしれない。
でも、物質主義ではないからこその知恵や解決策があり、神経質に考えすぎない気質があると思う。
教育も医療費も無償だ。格差を生じさせない政策をしている。
朝早くから仕事に集中し夕方4時にはピシッと退勤して、プライベートタイムに切り替えるそのスイッチが、国全体の満足度を上げている。
GDPも日本より高い。

北欧諸国で施策や気質もまた少し違ったりはするが、
全般的な哲学ともいうべき心持ちや精神を、日本が見習うべきところはあると思う。

正直、カツカツと働き、様々な便利グッズやサービスを欲し、周りに配慮しまくる(ついでに忖度しまくる)自国に少し辟易している。
だから、北欧イズムにハマってしまっている所があるのだろう。

私のこの頃の暮らし方や意識の変化は、
北欧に倣ったものではなく、自分が単純に疲れてきているからだと思うが、
気がつけばその精神に近くなっていることに気づいた。

だから、やっぱり水曜日の自由時間は死守。
来週の水曜日も空けているので、新しく知った図書館にでも行ってみようかなあと思っている。

北欧の人々のように、さくっと自転車に乗って。

コペンハーゲンの電車は自転車も乗せられる!


_終わり


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