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どうか毎日を無事に過ごせますように

1日を無事に終える、何事もなく家に帰宅することの有り難み。

お客様のお宅に入ってお客様の物を触るという仕事のなかで、
お客様の様々な事情にも触れ合うことがあります。
家を売ること、引越しされることは、
必ずしもポジティブなことではないことを承知しておかないといけない。


先日、仕事でお邪魔したお宅では、
そう感じざるを得ませんでしたし、
それ以上に、当たり前の日常はないのだと痛みを感じました。

以前、中学生のお子さんをひき逃げで亡くされていました。
遺影と遺品が飾られた祭壇があり、お客様が当時のことを話して下さいました。
それは、夜の帰り道のこと。
亡くなられてから、犯人を憎み暫くは塞いでしまっていたこと。

私たちがそれらを触ることになるので、
事情を話さざるを得なかったと思いますが、
1日だけのお付き合いだからこそ、
私たちに話したかったのかもしれません。

どうしても、自分の子供に投影してしまい、
まだ幼さある遺影を見させていただいた時に、
仕事中に涙がこぼれそうになりました。


道を歩くだけなのも当たり前じゃなく、
家の中に無事に入れることの幸せ。

生きていることが当たり前ではなく、
皆に生かされていて、
運に生かされていること。

運転を丁寧に、気をつけようという自戒。

人生は一度きり。
大切に丁寧に過ごすことの大切さをあらためて感じた日でした。

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