私はオタクではなかったらしい。
どうもオタクとは呼べないようだ。
というか、オタクという言葉が令和時代は死後になるどころか一般化してしまい、ただのオタクは普通になったようだ。
TV番組はパッケージ録画するし、グッズや円盤も買うし、ライブや舞台には旅費を出して行きたい。
そんな私ですが、ただのオタクなのか。
それとも、オタクとも呼べないのか。
アイドル = 偶像
担当グループの界隈は、熱狂的な女性ファンが多い。
それもそのはず、男性アイドルだから。
担当グループがTVで一般女子に話しかけたら妬み、街中やテーマパークにいるのが分かったら、SNSを駆使して自担を探しまくる鬼と化す。
逆にライブ演出で1人の女性客に花束をあげたら、担降りすると言い出す。
女性スタッフやマネと仲良さげなのも、腹が立つ。
理解はする。
嫉妬するのも必死になるのも分かりはする。
でも、残念ながら私自身にはその感情はないのだ。
そもそも好きになったのはダンスから、というのが大きい。
そこからメディア視聴に降りてきて、各々の人間性が気に入った。
「アイドル」という職業だから好きになったのではない。
それに、40代の既婚の私は線引きを知っている。
そうすると、
彼らを取り巻くすべてのスタッフやマネージャーに「彼らのためにありがとう」と、
彼らたち自身が日頃思っているだろうことを私も思う。
撮影に映り込んでいても声漏れも気にならない。
だってアイドルを輝かせるための力添えをしてくれているんだもん。
ライブでデカいトロッコ押すのも大変そうなんだぞ。
ダサく見えないようにキラキラでカッコ良い環境に仕上げてくれてるんだぞ。
彼らたちは街中で見つかっても話しかけられずに穏やかに休日を過ごして欲しいと思うし、
究極、良心的な配慮さえあれば交際相手や推しがいてもいいよ。と思う。
セクシャリティも特段気にならない。
ただ、
アイドル事務所じゃなくてもどこに行ってもいい。
彼らが彼らのままならば好きだよ。
と思っていたが、最近それはちょっと違うなとは感じる。
彼らは、世間がなんと言おうと、アイドル事務所にいたから個々の芸能や人間性を磨けた。
アイドルという職とグループ活動を通して、彼らは今輝いている。
個人事務所を持つのも自由だし、芸能活動以外もどんどんしてもらっていい。
ただ、そこにはやっぱり事務所で鍛えた軸が存在するんだと思う。
私が好きになったのが、たまたまダンスで魅せるアイドルだったということだ。
彼らは私が好きになる条件の複数を満たしていたということ。
でも、アイドルという礎が彼らの魅力に繋がっていて、私もそれが好きなんだろう。
エンタメ性に優れたあの人たちに尊敬の念を抱いている。
一つ妄想するとしたら、友人になりたい。
見守りたいし、普通にトークしたい。
外に言っているきれいなこと以外に、彼らはさまざまな経験でさまざまな思いや不満を抱えてきていると思う。
アイドルだから、隠さないといけないことが沢山ある。
偶像ではなく、生身の彼らを知りたい。
そんな感覚。
ただ、こういう人がオタクからは目障りだと思われるんだろうなあ。
(彼らもわざわざ隠してんだから、そういう見方はやめろよって思うかもしれない…)
だから私は、オタクがいうところのオタクではないんだと思う。
私は、普通に彼らのファンでありながら、彼らを通して人を支えるお仕事の戯れをしたいのかもしれない。
_終わり
あくにゃん、オタクのことを考えると気持ちは分かるよ。
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