特性がある子の本当の入学準備?~担任へ渡すサポートシートの作成
我が家の娘はASD(自閉スペクトラム症)
我が家の娘、今年小学校に入学しました。
4歳時にASDの診断を受け、幼稚園と並行して療育も行ってきました。
現在は、普通学級に通いつつ、他校への通級指導教室に週1回と、放課後等デイサービスに通っている生活です。
ASD・ADHDなどの発達障害(現在は神経発達症と呼ばれます)は、診断名にかかわらず個々の特性に違いがあり、また知的障害がある子もない子も境界域の子もいますし、凸凹の差の違いもそれぞれ。
ギフテッドもここには含まれます。
その子自身の経過として、特性が強く出たり落ち着いたりと、まさにグラデーション。
なので、診断名云々に合わせてサポートするのではなく、グレーゾーンの子も含め一人ひとり違うその時の困り事に応じたサポートが求められています。
娘は知的障害がないASDで、見た目ではそうとは分かりにくいグレーゾーンに近く(ただ発達検査では凸凹)、普通学級へ進学することにしました。
通級に関しては、入学する前年(年長)の夏頃に市の教育委員会が行う就学相談に参加し、協議していただき決定となりました。
サポートシートの作成
入学することで、幼稚園とはガラリと変わる環境…
当然親はとても不安です。
園の時は見えにくかった特性が、就学することで目立ち始めることも多々あると見聞きしているため、
就学するにあたり予測される不安や心配、特性の出方を普通学級の担任の先生にお渡ししようと、「サポートシート」を入学前に作成しました。
他の方の作成方法をネットなどで見て参考にして、Googleのドキュメントとスライドを使って作成。
このように印刷して冊子の形にし、入学直後に早速担任の先生へ面談をお願いし、手渡しを行いました。
余談ですが、担任の先生と関わる機会が多いのは、このような親のあるあるです…。
幼稚園の頃は学期毎に面談していたし、預かり保育のお迎えの際にも、時々担任の先生が駆け寄ってきて近況をお話しして下さってました。
●表紙と最終ページ
Googleドキュメントでこのように作成。娘はグレーゾーンに近く、学級の中で特別な合理的配慮等を求めることが今のところなかったのもあり、「サポートシート」ではなく「フェイスシート」という名称にしました。
●内容のページ
こちらは、Googleスライドにて作成。(パワーポイントみたいなものです)
まずは、子供の経歴をまとめて記載。
表にすると、自分でも経歴が見やすくなりました。
具体的な特性と心配事と対策の記載
園の先生より予め申し送りがあってはいるし、娘が特性があって通級に通うことも市からの伝達があるので、担任の先生はご存じではありますが、具体的な困り事はそこまで詳しく送られてはいないと思います。
また、我が子の場合、発達検査を受けた最終が年長の夏前でした。
それをもって就学相談を行ったため、入学時はまた特性が変化していることもありました。
それに…担任の先生が新任の先生だったので、特性のある子にはこれまで触れる機会があまりなかったと思います。
今やクラスの8%?10%?は存在するという神経発達症のことも、どのくらいご存じかも見当つかず…。
なので、かなり詳しく記載しました。
心配事や不安ばかりネガティブな情報ばかりだと、出来ないことだらけの我が子のように見られてしまうので、
その他特性のページに出来ること・得意なことも記載しました。
娘の得意な面を学校でも生かしてもらえたらなあという思いです。
本当はあまり大袈裟に書くつもりはなかったけど、書き始めると色々と心配事が出てきた…。
面談には主任の先生(担任の指導係)も同席されましたが、
多分担任の先生、いきなりこんなの渡されて困惑しただろうなあ。。
とちょっと私も申し訳なくは感じました。
でも、実際に在りうることが原因で、やはり我が子には学校を嫌いになってほしくない…。
そんな親の思いが詰まっていると理解していただきたかったのです。
主任の先生がこれまでの経験上、親の心配も通級のことも理解されていたので安心しました。
(聴覚過敏がある子の為のイヤーマフや、学習障害の子の為のタブレットなど、合理的配慮が必要な場合は、きちんと理由を説明しお伺いをした方が良いかと思います。)
また、校長先生も特性に理解ある方で、入学前にわざわざ電話を下さり、
子供の初めての経験の不安を少しでも和らげるために、
入学式前日に式場である体育館や教室を見学していいですよと仰ってくださいました。
因みに、このフェイスシート。
通級指導教室の先生にも初日に渡しましたが、「まとめてくださってかなり助かります」と言われました。
こんな感じで始まった学校生活
理解ある学校環境でホッとしました。
今のところ大きなトラブルはないですが、小さな心配事は時々持ち帰ってきます…。
「まあいいや」にはならず「大丈夫かな」
これも特性ある子の親のあるあるかなあ。
本人は学校は楽しく、週1で他の学校にも行けることが嬉しいよう。
運動会の練習が始まる夏休み明けが鬼門ですが、
あまり親の心配事は娘に見せないようにしないといけないなあ…。
(習い事もしていますが、運動系は入学してしばらくは休会しました。)