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【新スタッフ紹介!】コミュニティの人たちに寄り添った活動をしたい~西岡歩実~

皆さま、こんにちは!
初めまして、令和3年4月1日よりミタイ基金のスタッフとなりました西岡歩実(にしおかあゆみ)です。今回は、私の自己紹介と所信表明をさせていただきたいと思います。

フィリピンでのインターン

私が国際協力に本格的に興味を持ったのは大学4年生のときでした。
大学3年生になる前に、語学留学のために訪れたフィリピンで子どもたちが物乞いをする光景にショックを受け、貧困問題について知りたいと思うようになりました。そこで、大学4年生の時に休学し、フィリピンで貧困層の子どもたちに教育支援を行うNGOで半年ほどインターンをさせていただきました。インターンでは、子どもたちに対する教育支援だけでなく、スラムで火災が起きた際の緊急支援やスタディーツアーの運営など、様々な経験をすることができました。

大学院進学

「もっと貧困問題について知りたい」と思い上記NGOでインターンをしていましたが、スラムという過酷な居住環境にもかかわらずいつも笑顔で生活する人々を見て、「支援とはなにか?」「貧困とはなにか?」など様々な疑問が浮かび、活動を終えるころには貧困問題や国際協力についてもっと分からなくなっていました。

帰国後も国際協力に関わる仕事をしたいという想いはあったため、そのまま就職活動を始めることも考えました。しかし、インターンを経て浮かんできた沢山の疑問にきちんと向き合ってから就職したいと考え、大学院進学を決めました。

廃棄物処分場周辺スラムでの調査

大学院では、弊団体理事長である藤掛先生の研究室に所属しました。在学中には1年間休学し、上記NGOで2度目のインターンをしながら研究を進めました。NGOの支援地の1つであった廃棄物処分場周辺スラムで住民の方々の生活について人類学的な調査を行いました。

廃棄物処分場は、廃棄物が適切な処理がされずにただ積み上げられる、いわばゴミ山です。処分場周辺スラムには、処分場からゴミを拾って生計を立てるウェイストピッカーと呼ばれる人たちが多く住んでいます。多くの場合、ウェイストピッカーと聞くと「劣悪な環境でゴミを拾うしか生計手段がないかわいそうな人たち」というイメージが浮かぶのではないでしょうか。正直、調査を始める前は、私も同様のイメージを持っていました。

処分場

しかし、調査を進めるにつれ、人々の多様な側面が明らかになってきました。彼(女)たちのなかには、他の選択肢がないために仕方なくウェイストピッカーをする人や自ら進んでウェイストピッカーになった人など様々な人がいます。住民のなかには、処分場周辺スラムに住むことに対する世間からの偏見のなかで葛藤を抱えている人もいました。
また、ウェイストピッキング以外にもゴミを利用して他の経済活動を生み出している人々もおり、そこで新たな雇用が生まれるなど、調査を通して、限られた選択肢のなかでも創造力を働かせる住民のたくましさを感じる場面が多々ありました。

このように、処分場周辺スラムという1つのコミュニティであっても、その内実は複雑であり決して一言では言い表せません。大学院の研究で学んだことをまとめるとすれば、「1つのコミュニティの複雑性」です。この「コミュニティの複雑性」は、どのようなコミュニティにも当てはまるのではないかと思います。

なぜミタイ基金のスタッフになったのか?

大学院での研究を通して1つのコミュニティがいかに複雑かを理解したため、国際協力に携わるにあたって現地のコミュニティに寄り添った活動、現地の人々の視点に立った活動がしたいと考えていました。
ミタイ基金は、常に支援の対象となる人々の視点に立って、彼(女)らとともにより良い社会づくりに向けた活動を行っていたことから、私の考えていた活動ができると思い就職を決めました。

所信表明

私は、すべての人が安心して暮らせる社会、みんながお互いを思いやり助け合える社会をつくりたいと考えています。ミタイ基金でこれまでのインターンの経験や大学院での学びを活かしながら活動を行うなかで、少しずつでもそのような社会を実現していきたいです。
皆さま、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします!

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文責:西岡歩実

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