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mitaikki0912
2020年2月16日 22:57
江國香織といえば、『号泣する準備はできていた』や『きらきらひかる』などに代表されるような恋愛小説作家として有名である。1996年に出版された『落下する夕方』も例に漏れず、恋愛小説である。恋愛小説というと爽やかな「青い」恋愛をイメージしがちだが、江國の小説はそうではない。もっと言葉にし難い複雑な感情が絡む「大人の」恋愛を描くのが江國の小説の特徴である。『落下する夕方』という題名からも想像できるよ