欲しいもののこと

ずっとほしいものがあって。わたしの人生で「推し」っていう存在がいなかったの、小学校中学年くらいでアイドルにどっぷりしてから今まででほんとに1年あったかなかったかくらいの期間なんです。推しっていう存在がいて初めて人間になれるというか。わたしをつくっている内臓や髪とかの要素のひとつって言っていいほど、「推し」という存在がいない人生が考えられない。

でも推しがいないと生きていけない人生、めちゃめちゃしんどくて嫌。なにかうれしいことがあったとしても、その倍病まないといけない。茶の間で満足できる人間だったらよかったのにな。現場ガッツなんてしたくない。自分のためだけにお金も時間も使いたいと思うのに、推しにたくさんのお金をかけること自体が生きてくための自分への投資みたいになってて、最近は現場行く前死ぬほどイライラしてたり、結局行くくせに、直前まで行きたくないって駅のトイレで泣いたりなんかもう情緒どない?

この間も第三者のSNSを通じて不特定多数にマウントをとるようなことをしているオタクを目撃してしまい、苛立ちと共感性羞恥と、なんでオタクってこんなことをしてしないと推しを推していけないんやろう生きていけないんやろうという惨めさに死にそうになってしまった。

追いすがって推しがいないと生きていけないくせに、はやく私の人生からいなくなってほしいと思う。ずっと応援していたいとかわたしは絶対に言えない。わたしははやく、推しがいなくても生きていける人生がほしい。

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