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夫の夕食の準備をしないで出かけて「旦那さんかわいそう」と言われた話(タイトルのみ変更しています)

断っても断っても誘ってくださった知人

数年前、知人から何度も夕食に誘っていただいたことがあった。

そのころはライターを始めたばかりで「活躍していないのに(書き直しが多くて)忙しい」時期だったため、申し訳ないがお断りしていた。

しかし、知人は私が断っても断っても誘ってくださった。この時点で「会ってはいけない」フラグが立っていたのだが(汗)。

知人は私の持病のことも知っていて心配してくださっていたので、“かたくなに断るのも重病人みたいでいかがなものか?”と思い、少し無理をして会うことにした。

そして会った瞬間に後悔した。

旦那さんの夕食、どうしたの?

知人は私の顔を見るなり「旦那さんの夕食はどうしたの?」と言った。

誰の旦那さんもそうだと思うが私の旦那さんも大人だ。そして誰の奥さんだって「夫の家政婦さん」ではない。

普段、夕食は妻が作っている家庭でも、用事があるときは、夫が用意すればいいではないか? 私たち夫婦はそう思っている。

だから「夕食は自分で用意するって言ってたよ」。夫の言葉をそのまま伝えた。

知人は「え~っ、旦那さん、かわいそう~」と大きな声を出していたが、誰に何と言われようと、夫婦のことは夫婦で決めて良いと思っているので、流していた。

知人の言葉に全く腹が立たなかったと言ったらうそになるが、まあどんな感想を持とうと個人の自由だろう。

知人にとっての模範解答は「主人(夫のこと)の夕食は用意してきたのよ」だったらしい。夫婦の価値観は置いておいても、仕事が忙しくて夕食を用意する時間がなかったのだ。何度も「仕事が忙しい」と言っているのだが。

価値観はそれぞれだと思うが別のことが気になる

「多様性が大事」だと思うのであれば、「えっ?」と思うような価値観も、常識の範囲内であれば、受け入れなければならないのかもしれない。

知人は独身だが、結婚したら仕事が忙しくても「ご主人さま(昔、他人の夫を呼ぶとき、こう呼んでいた。昔って言っても、江戸時代の話ではなく、もっと最近)」の夕食を用意してから出かけるのだろう。

そして、そのことを夫婦双方が了承し、それで幸せなら「多様性」なんだろう。

ただ…私は気づいてしまった。「夕食作ってこないなんて、旦那さんかわいそ~」と知人から言われているのが、私だけであることに。他の既婚女性と会っているときは、旦那さんの夕食のことなんか話題にしていないのだ(汗)。

敬意を持たない人とは離れよう

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夫の夕食は妻が用意する。それが「多様性」の中で認められる一つの価値観だと思うのであれば、知人は誰に対しても同じ価値観で接するのが自然だろう。

なぜ他の既婚女性には言わないことを私には言うのか?  

おそらく知人の言葉で言えば「旦那さんの夕食は奥さんが用意する」、これが本音。私に見せているのが素顔なのだ。

心の中では他の既婚女性に対しても「旦那さんの夕食、どうしたのかしら?」と思っているのだが、それを言ったら相手が怒ることもちゃんと知っている。だから言わない。私に対しては“怒らないだろう”と思っているから言う。そして、“この人は怒らない”と思われたら最後、ありとあらゆる場面で敬意に欠けた行動を取られてしまう。

2021年の終わりに、敬意を持って接してくれない人とは離れることにした。過去につぶやきに書いた通りだ。

そして、ここに書いた通りに、何もしていないのに、なぜか知人は敬意を持って接してくれるようになった。

それでも、今度夕食に誘われたら「主人の夕食を作らなければならないから行けない」と言ってみようかと思っている。

過去にされたことって小さなことでも簡単には消えないのかもしれない。

私も気を付けようと思う。

三田綾子




















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