mita3_lab

大学教員。日々の出会いの中で、口に出して言う程度にないと自分が感じて言わなかったこと等…

mita3_lab

大学教員。日々の出会いの中で、口に出して言う程度にないと自分が感じて言わなかったこと等を書き留めておこうと思って始めました。何かの参考になれば。

最近の記事

第5回 個別指導の受け方

大学あるある話(エピソード) 「分からないことがあったら気軽に教員に質問すれば良い」と言われても二の足を踏むことも多いだろう。「子どもっぽい質問で恥ずかしい」とか、「変な質問になってしまって怒られるのではないか」とか、あるいは「自分の成績評価を下げることになるのではないか」という様に、何か否定的な気持ちが急に湧き出て来て質問できなかったことは、皆さんのこれまでの人生の中であったかもしれない。では、どういう風に質問し個別指導を受けるのが無難なのだろうか。お手本になりそうな例を

    • 第4回 講義の受け方

      大学あるある話(エピソード) 大学における講義には幾つかの型・パターンがある。大きく分けると4つ、すなわち教室で教員からの講話を通じて学ぶ座学型であり、同じく教室ではあるが共同学習や模擬裁判などの議論を通じて学ぶ実践型のほか、実験室を利用する実験型である。これらの他に、最近では学外のフィールドワークを組み合わせて学ぶ体験型も徐々にではあるが確実に増えている。問題は、これらのパターンにおいて学ぶ者が主体的に取り組めるようにするには何が必要かを見定めることだろう。  座学型にお

      • 第3回 履修登録とコース再編

        大学あるある話(エピソード) 大学に進学して直ちに取り組まなければならない履修登録は、誰もが極度に緊張する体験かもしれない。小・中・高において教科科目の履修登録を児童や生徒に取り組ませているという学校は、寡聞にして一部の大学附属高校しか聞いたことがない。そんな高校であっても、履修指導は担任や進路指導主事が積極的に関わっており、生徒は先生の指示の下でマークシート上の所定の部分を塗り潰して提出するだけの作業だそうである。したがって、学ぶ者が主体的に取り組むための一つの方法として

        • 新書を片手に一泊二日のゼミ合宿を敢行しました。スマホがなかった時代に大学生をしていた自分は、1冊新書を携えて合宿先との往復時間を潰していました。個人的には懐かしい気持ちが蘇りました。

        第5回 個別指導の受け方

        • 第4回 講義の受け方

        • 第3回 履修登録とコース再編

        • 新書を片手に一泊二日のゼミ合宿を敢行しました。スマホがなかった時代に大学生をしていた自分は、1冊新書を携えて合宿先との往復時間を潰していました。個人的には懐かしい気持ちが蘇りました。

          第2回 入学前説明会など

          大学あるある話(エピソード)  合格通知をもらい、所定の入学手続きを済ませたら入学式に出席するまで何ら予定がないということはない。例えば総合型選抜試験といった形での選抜試験の場合は、合格者が本学でやっていけるだろうという保証はあったとしても、本人に基礎学力があるという保証はない。そのため理系の大学では通信制の教育支援企業とタイアップして高校の教科の総復習をするための教材を送りつけたりすることが少なくない。また、文系理系を問わず最近では学事暦の関係から入学式前に履修登録等の説明

          第2回 入学前説明会など

          第1回 大学という空間

          大学あるある話(エピソード) 大学に入学したとき、少なからずの学生は大学生活の目標を立てて入学している。しかし、時間が過ぎるにつれて「こんなはずじゃなかった」という思いを抱くようになり、気が付くと退学届を大学へ提出しているということがある。今回は、そんな「こんなはずじゃなかった」という思いを抱きながら大学を退学したAくん、Bさん、そしてCくんに登場を願い、彼・彼女からの教訓を得ることにする。 Aくんの場合「友だちができなかった」  Aくんが退学面談のために私に出会った際

          第1回 大学という空間

          今日になってラップトップ(Surface)の電源ボタンが反応しなくなった。当然のように修理に出ることになったのだが、最長1ヶ月かかると思って欲しいと告げられた。 どーする?Goする?と冗談を言う余裕もなくソフマップへ。予算とスペックから再びSurface。ウソのような本当の話。

          今日になってラップトップ(Surface)の電源ボタンが反応しなくなった。当然のように修理に出ることになったのだが、最長1ヶ月かかると思って欲しいと告げられた。 どーする?Goする?と冗談を言う余裕もなくソフマップへ。予算とスペックから再びSurface。ウソのような本当の話。

          第0回 自己紹介

          はじめに 今回書き下ろす内容を書籍として出版するとしたら、おそらく「平成の法学徒の令和見聞記」をその書名に付けるだろうと当初は想定していた。現に今筆を執って書き始めて思うのだが、何とも堅苦しい書籍だと思われかねない書名である。  何かの文字を見て紙の辞書を引く習慣がない令和の大学生にしてみれば、iPhoneやAndroidのスマートフォンで「学徒って何なの? Siri 教えて!」と質問し、「学徒とは、学生と生徒という意味であったり、学問を研究している人すなわち学者という意味で

          第0回 自己紹介

          あ、何か楽しくベンキョー出来そうな感じ。 飲みニケーション(千葉商科大学某教授)は普遍です。

          あ、何か楽しくベンキョー出来そうな感じ。 飲みニケーション(千葉商科大学某教授)は普遍です。

          締切を守れない

           「今どきの大学生は締切が守れない」と言ったとしても、今どきの大学生は怒りもしないし、皆もそうだと言わんばかりにどこ吹く風となる。裏口入学する人間であっても何らかの試験を受験するはずだから、受験するために願書を提出締切までに提出した経験はあっただろう。が、その経験で学ぶことをしなかったのだろうか。 提出締切の意味 〇月〇日までに提出してくださいとアナウンスされた経験は、大学生に限ったことでもない。遡れば、小学校や幼稚園、保育園でも経験する。仮にそこで提出を忘れた場合、どんな

          締切を守れない

          Fラン大学廃止論に思うこと

          玉石混交はFラン大学でも同じ  最近再びFラン大学排除の声が上がっている。きっかけはどうやら靖國神社に対する元中国人留学生による不敬のようである。彼らの言動は、例えて言えば毛沢東氏が安置されている毛主席紀念堂に糞尿を撒く、悪戯書きをするようなものである。ゆえに、その言動を賞賛する者がどんなに独りよがりで身勝手な存在であるかや、日本や日本人に対する偏屈で面従腹背の隣人であるかが大変にハッキリと見て取れると言える。  さて、そんな彼らはFラン大学を寄木として自国を脱出し、日本

          Fラン大学廃止論に思うこと

          Fラン大学「どこも同じ=いっしょ」ではない。

           オープンキャンパス(以下OPとする)で話をしていると、タイトルのような話題になることがある。どこのFラン大学も、似たり寄ったりのことをしているから、入学しても同じだろうという。ちなみに、今週のOPで嬉しい話を一つ聞かせてもらったので紹介したい。  彼は現在、他大学で学生をしているそう。それがどうして本学のOPに?と思って尋ねてみたところ、在籍校と比べて本学のカリキュラムを見て、1年次から4年次までがツリー状になっているように理解したそうで、そこから専門性を高められそうだと

          Fラン大学「どこも同じ=いっしょ」ではない。

          伸びる人に共通すること

           実は、大学で学生に教える傍らで、非常勤講師として生計を立てなければならなかった時間が長かったため、若くして専任教員になったヒトタチと比べると私は毛並みが悪い。そのおかげで高校生や中学生向けの家庭教師や塾講師のほか、大学生向けの編入学試験予備校講師や進路指導、大学院進学向けの論文指導だけでなく、補助金の獲得やその遂行、調査報告書の執筆や出版などの研究員、研究プロジェクトのマネジメント経験、変わったところでは社長代行業やコンサルティング業の経験がある。  二十数年の時間で多種多

          伸びる人に共通すること

          朝のスタバで

          朝のスタバで

          連休最後の日。こんな日のどこかのタイミングで、明日の授業の予習(何の講義があるのか。課題は出ていなかったか。前回はどんな内容だったか等)が自然とできるようになると良いですね。

          連休最後の日。こんな日のどこかのタイミングで、明日の授業の予習(何の講義があるのか。課題は出ていなかったか。前回はどんな内容だったか等)が自然とできるようになると良いですね。

          受験・選抜試験で求められていること

           そんな事は言われなくとも「優秀な人」かどうかの選別であると思われるかもしれないが、そうではないと私は感じている。 送り出す側と受け入れる側のミスマッチ  所謂<資格試験>であれば、それは全ての受験生に示す合格基準を超える「優秀な人」かどうかを選別する試験であるから、「優秀な人」かどうかの選別が求められていると考えるのは正しい。しかしながら、それは有資格者が対応する必要のある業務であったりというように一律全員にやらせると結果として世の中が混乱しかねないものだからであると私

          ¥100

          受験・選抜試験で求められていること

          ¥100