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私と写真と色気と命。

どうも、ミスズヨコヤマです。カメラを買って、写真を撮り始めて早くも丸2年が経とうとしています。こうして『ミスズヨコヤマ』なんて呼んでもらってフォトグラファーとして親しんでもらえるようになって、本当に嬉しく思います。こんな人生になるなんて想像もしてなかったなぁ…ってよく思うんです。一体写真に何ができるのか?と疑問に思ったこともあった。ちょっとここらで自分にとって写真って何なのか?これからどう向き合っていくのか?を一度文章にしておこうと思います。




使命として、仕事として。

有難いことに撮影の依頼が絶えません。特に宣伝もしていないのですが、大好きな人たちから依頼されるのです。私は不特定多数の方から依頼を受けるつもりはなく、ただただフォロワーが増えればいいとも思っていなくて(ファンになってくれるのはとても嬉しい!)、私が好きな人、私を好きな人と一緒に何かを創り上げていきたい。そこに『ただただ儲けたい!』みたいな不純なエネルギーを乗せたくないから。純粋に好きな気持ちが乗った写真をクライアントさんに使ってもらって、それで何かしらの結果がもたらされるのなら、喜んでもらえるのなら、こんなに幸せなことはないです。とはいえ、活動や生活が止まってしまっては意味がない。機材は高価だし、何より撮影って結構時間がかかることなんです。友達だから、知り合いだからって言ってもちゃんと報酬を頂いています。で、頂いたお金でまた誰かを応援して、自分も生きていて…っていう循環が起こっている。そう思うと願いが叶ってるんですよね。すごいことだ。ありがとうございます。そしてこれはあくまでも私が写真と向き合った時の1つの側面です。




自己肯定ツールとして、芸術として。

4月に開催した写真展以降、結構な長い間、トンネルの中にいました。燃え尽きたというか、これ以上のことを成し遂げないといけないという漠然とした重圧感。ある日ふらっと海に写真を撮りに行ったとき、そこから抜けました。その日は暴風、波しぶきがすごい勢いで飛んできてレンズが潮まみれ。そのレンズで撮った写真に何か魅力を感じてしまった。


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普通に考えたらレンズが汚れるなんてタブーなこと。でも、そのレンズで撮った写真に惹かれた感覚は事実で、誰も否定することはできない。写真に上手いも下手も、正しいも間違いもないよなって腑に落ちた瞬間でした。何よりも自分の感覚が真実なんだと。何だろうなぁ、その時に快感というか、快楽というか、エクスタシーというか。そういうものを感じながら写真を撮ってきてたんだなって気付いたし、そういう写真は伝わる写真だという感触を得た。不思議なことに写真展で早々に売れていった写真たちはこういう“何かが繋がった”感覚を持ちながら撮ったものでした。今までやってきたダンスも、写真も、最近始めたドラムも、同じような感覚がある。耳で聴く音楽も、目で見る絵や映像もそう。自己肯定という、ある種の癒しがある。アートってこういう役割があるのかぁ…って知りました。初めて写真をアートとして捉えた。これが2つ目の側面。




芸術と、生命の可能性。

先述の『快楽』とか『エクスタシー』って、要するに色気だと思っています。そういう感覚は生命を生み出すために、人間という種を存続するために必要で。いわゆる本能。もっと言えば誰に教えてもらわなくとも知っている、叡智のようなものかもしれない。それを対人間だけではなく、芸術に対して感じられるって、ものすごい可能性じゃないの?って思ったんです。人間だって、私は色気のある人に惹かれます。いろんなとこで言ってるんですが芸術は生命の維持に必要なものではない。なくても生きていけるはずなのに、人はそういう“無駄なもの”を求める。それは日ごろ理詰めで疲れた脳を癒すためかもしれないし、あるいはセクシュアルなそれとは違う色気、無意識に生命の可能性を感じ取っているからなのかもしれない。聴いてて勝手に涙が出てきちゃう曲とかね。曲そのものか、もしくは作り手と共鳴して快楽を感じている。生存する理由って言ってもいいのかもしれない。本能と直結している芸術。なんて尊いんだろう。私もそういう写真が撮りたい。

こんな感じで、ここまで来てやっと私が写真とどう付き合っていきたいのかが明確になってきました。写真を撮ることで物理的に結果が出て喜んでもらえるのもとても嬉しいこと。これも写真にできることだし、癒しとか生命の可能性みたいな目に見えないところでも何かできることがありそうだなーって感じています。むしろ目に見える言葉にできてしまったらおしまいっていうか。そういう自分が剥き出しなところに共感、共鳴してくれる人がいたら幸せだなって思います

そんなわけで思いっきりエゴに振り切った表現もありかなぁーなんて考えている、もうすぐカメラ小僧3年目のヨコヤマなのでした。

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