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LINEリサーチ(アンケート)機能の結果確認法や使い方を徹底解説【無料で利用可】

こんにちは、株式会社ネッコス代表の井口です!

弊社はLINE APIを用いたシステム開発やホームページ制作、SEO対策などのウェブサービスを展開する開発会社です。

LINE社からは様々な便利ツールや機能が提供されていますが、ここ最近はコロナ禍やテレワーク増加の影響もあり「アンケート・リサーチ機能」の活用が急増しています。

LINEユーザーであれば誰でも簡単にアンケートを作ることのできる「LINEアンケート」については以下をご覧ください。

一方で、企業のLINE公式アカウントからユーザーへのリサーチが行える便利機能としては「リサーチ機能」というものがあります。

LINEのリサーチ機能は2019年6月13日から無料で利用できるようになっており、投票形式やアンケート形式でユーザーの嗜好や意見を集められるリサーチページを作成・配信できる機能です。

この記事では、LINEリサーチ(投票)機能の使い方や結果の確認方法、料金・費用などについてわかりやすく解説していきます。

また、コースで料金が発生する「LINEリサーチ」との違いも詳しくご紹介!
LINE上でのアンケート機能の独自開発を検討している方にも検討材料となる情報を用意しています。

媒体資料並みの情報になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

LINEの「リサーチ機能」とは

まず、LINEのリサーチ機能の概要について簡単にご説明します。LINE公式アカウントを運用する企業が「顧客にアンケートを実施したいな」と考えたときが、LINEのリサーチ機能の出番。

2019年6月以前は、顧客の声や需要を集めるためにメインで使われていたのはキャンペーンやクーポン、イベントなどの通知に対する反応でした。

確かに、キャンペーンのお知らせやクーポンを配信すればユーザーの反応は確認することが出来ますが、数字以外の情報や細かい熱量など「生の声や意見」に近い情報を集められているかといった点では不十分と言えます。

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しかし、LINEのリサーチ機能を活用することにより、顧客の生の声や意見、需要をLINE内で気軽に無料で収集することが可能になります。

また、アンケートに対する「回答がつく」といった点で、キャンペーンのお知らせやクーポンの配信よりも顧客とのコミュニケーションが密であると言えるでしょう。

LINEのリサーチ機能の料金は無料?

LINE公式アカウントで利用できるリサーチ機能は、2019年6月以降からすべて無料で利用することが出来ます。

ただし、LINE公式アカウントに契約済みでLINE Official Account Manager(Web版)の閲覧が出来る環境・状態であることが前提なので注意してください。

LINEのリサーチ機能の使い方

配信するリサーチページは、LINE Official Account Manager(Web版)から簡単に作ることができるので、やり方はとってもシンプルです。

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まず、LINE Official Account Manager(Web版)を開くと左側メニューの下に表示されている「リサーチ」をクリックしてください。

①基本設定のセット

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基本設定で入力が必須になっている項目は以下の5つです。

・リサーチ名
・リサーチ期間
・メイン画像
・リサーチの説明文
・公開範囲

ここで設定する基本情報は、実際にユーザーのチャットルームに表示されます。設定した内容は右側に表示されるプレビューで確認が可能なので、ビジュアルを確認しながら入力をしていきましょう。

この基本設定のセットで注意しなければいけない点は2つ。

1つ目は一度設定したリサーチ期間は途中から変更することができないため、必ず正しい期間を設定する必要があること。

2つ目は、公開範囲についてです。基本的に、LINE公式アカウントのリサーチ機能は公式アカウントに友だち追加してくれた方へ向けてアンケートや投票をお願いできる機能ですが、TwitterやInstagramなどで投票の依頼を発信したり、タイムラインへ投稿することで友だち以外のユーザーにも投票してもらうことが出来ます。

公式LINEアカウントの友だちのみに限りたい場合は、公開範囲は「友だちのみ」にしておく必要がありますし、友だち以外にも投票して欲しい場合は「すべてのLINEユーザー」にしておけなければ投票することができなくなってしまいますので注意してください。

すべてのLINEユーザーを選択した場合は、そのリサーチページを見て回答してくれるすべてのユーザーが回答者になりますので、セグメントを絞って特定のユーザーだけに回答してもらうことはできません。

②紹介ページの設定

紹介ページは、ユーサーが「回答する」をタップした次に表示されるページです。

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紹介ページで設定するのは、以下の4つです。

・アイコン(6種類から選択可能)
・トップページの画像
・お問合せ先
・会社・事業者名(お問合せ先にチェックを入れると表示)
・電話番号(お問合せ先にチェックを入れると表示)
・ユーザーの同意
・Webサイトor規約文(同意を得るにチェックを入れると表示)

紹介ページの設定はすべて必須条件ではなく任意のため、お問合せ先やユーザーの同意を設定しなくても問題ありません。
しかし、アンケートに関する情報の取り扱いや信憑性などの観点から、企業のアカウントである以上、しっかりとお問合せ先などを設定しておくほうが良いでしょう。

③サンクスページでお礼クーポンの設定

サンクスページでは、ユーザーがアンケートに回答した後お礼として受け取ることのできるクーポンやメッセージの設定をします。

クーポンとメッセージはリサーチ上に表示されます。

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設定後が完了した後は、「次へ」ボタンをクリックしてください。

④質問と回答形式の設定

ここでは、ユーザー属性についての質問を設定することができます。ユーザー属性は必須ではありません。

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質問として設定できるユーザー属性は以下3つです。

・性別
・年齢
・居住地

いずれも、テンプレートを使って設定するか、自分自身で選択肢を作成するかの2パターンで設定を行います。

テンプレートでは、すべての性別、すべての年代、すべての都道府県が選択項目に含まれているため、特殊な聞き方をしたいなどの希望があれば独自で選択肢を作成しましょう。
選択肢は自分で作成する場合、

・年齢 :70文字 15選択肢まで
・性別:70文字 10選択肢まで
・居住地:70文字 50選択肢まで

と文字数・選択肢数に制限があります。

⑤自由形式で質問を設定

LINEのアンケート機能では、質問は自由形式で設定します。形式「選択」をクリックすると、以下のような回答形式が選択・設定できます。

「+質問を追加」をクリックすると質問の設定フォームが追加でき、質問は最大7つまで追加可能です。

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☑単一回答と複数回答の違い

この単一回答と複数回答の違いが少し分かりづらいため、個別に解説しておきます。読んで字の如しなのですが、

単一回答⇒回答時に、1つの選択肢でしか回答できない
複数回答⇒何個でも選択肢を選んで複数の回答をすることができる

といった違いがあります。これは、LINE公式アカウントのリサーチ機能を使ってアンケートを取ろうとしている方の目的によります。

明確に順位をつけたいのであれば単一回答、アンケートとして最終の総数を重要視するのであれば複数回答といったように、何項目でも回答して良い質問か、1つの項目のみに回答して欲しい質問かで使い分けてください。

自由回答の設定は誰でも可能?

上記では、回答形式は単一回答と複数回答の2パターンでした。しかし、実際には自由回答といい、ユーザーが質問に自由に回答できる、いわば「記述式」の回答形式が存在しています。

ただし、この自由回答の設定を利用するのは「認証済アカウントであること」が条件になっており、未認証アカウントでは利用することが出来ません。

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自由回答を選択すると、設定した質問に対して画像のようなテキストエリアが出てくるので、ユーザーはここに自分の言葉でテキストを入力していきます。

この自由回答のメリットとしては、こちらで設定した選択肢以外の「意外な意見」や「潜在ニーズ」などをキャッチアップすることができるといった点です。

質問と選択肢をこちらで設定してしまうことである程度回答の幅が狭まるので、ユーザーの生の声や意見が聞きたいという方は、LINE公式アカウントを認証済みアカウントに変更する手続きを行いましょう。

LINEリサーチ作成後の配信方法

すべての設定を終えた後、「保存」をクリックすると、リサーチのリストへと遷移します。
もしも編集途中で保存しておきたいという場合は、「下書き保存」をクリックすると途中保存ができます。
ここで保存を押したからといって、すぐにアンケートが始まるわけではありませんのでご安心ください。

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保存されているリサーチ内容は、メッセージ、タイムライン、あいさつメッセージ、自動応答メッセージから配信設定を行うことができます。

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例として、画像ではメッセージ配信のページを開いています。「リサーチを選択」をクリックすると、

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作成済みのリサーチが表示されるので、「選択」をクリックしてください。

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あとは、配信先や配信日時などの配信設定に誤りがないかを確認し、配信ボタンを押すだけで簡単にリサーチ内容をユーザーに送ることが出来ます。

⑦リサーチリストの管理

作成したリサーチは「リサーチ期間中」「リサーチ期間終了」「下書き」3つのタブで管理されます。

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リサーチ期間が未来のもの・あるいは下書き状態であれば詳細から編集や削除が可能です。

LINEリサーチの集計結果は見れない&ダウンロード不可?

リサーチを行った後、やはり気になるのは集計結果ですよね。せっかく公式LINEアカウントのリサーチ機能でアンケートを実施したのに、集計結果が見れなかったりダウンロード不可では元も子もありません。

集計結果のダウンロードについては、以下のような条件があります。

■リサーチ結果からExcel形式でダウンロードが可能
■回答数が20件以上集まっていない場合は、結果のダウンロードができない■ダウンロードできる結果は、50,000行まで

リサーチ結果はExcel形式でダウンロードが出来ますが、回答数が20件未満の場合は結果が見れない&ダウンロード不可です。
集計結果が見れないとお困まりの方は、回答数が20件以上になっているか確認してみてください。

「LINEリサーチ」と公式LINEの「リサーチ機能」の違い

ここまで解説してきたリサーチ機能は、LINE公式アカウントで利用できる便利機能の一つです。

しかし、LINEが提供するリサーチ機能にはもう1つ「LINEリサーチ」というサービスが存在しています。
LINEリサーチは、LINE公式アカウントのリサーチ機能では不十分だと感じた際に利用するべきサービスではありますが、なんとも紛らわしいこの2つ、違いは一体どこなのか簡単にまとめました。

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LINEリサーチとLINE公式アカウントのリサーチ機能の違いは、大きく分けて①料金(かかる費用はコースにより異なる)、②リサーチの対象者、③機能、④サポートの4つです。

LINEリサーチの料金やコースごとにかかる費用

①の料金については、LINE公式アカウントのリサーチ機能が無料で利用できるのに対し、LINEリサーチはライトコースとサポートコースの2つのコースによって料金が変わりますが、利用の際にはすべてに費用がかかります。

まず、ライトコースの料金表はこちら。

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・事前調査非対応 特定ターゲットの配信は可
・設問15問、回収1000サンプルまで

サポートコースの料金はこちら。

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これらはどちらのコースも本格的な調査になるので、料金は決して安いとは言えません。

LINEリサーチの調査対象者

LINE公式アカウントのリサーチ機能は、基本的にすでに公式LINEで友だちに追加されているユーザーに対してアンケートを実施できます。

SNSやタイムラインでの公開により、友だち以外のユーザーにも回答してもらえますが、年齢性別やどんな趣味嗜好であるかなど、回答するユーザーの属性を限定することは出来ません。

一方、LINEリサーチはLINE内の広告、LINE公式アカウントやブログなどLINE内での募集口から集めたアクティブモニターを対象にリサーチを実施できます。

アクティブモニターのうち10~29歳の若年モニターが52%のため、学生向け調査や若年向け調査もサンプル数や回収スピードを気にせずに実施可能。LINE公式アカウントのリサーチ機能と違い、セグメントをしっかり絞って、調査したい対象にリサーチすることが出来ます。

LINEリサーチの機能とサポート

LINE公式アカウントのリサーチ機能では、リサーチを作成し配信、結果をダウンロードするというシンプルな機能のみでした。
しかし、LINEリサーチはライトコース・サポートコースともに機能が充実しています。

ライトコースでは、オンライン上で質問や選択肢などのアンケートが作成できるセルフ型ですが、オペレーターに画面作成を依頼することもできます。

ライトコースの機能はこちら。

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オンライン上での作成が基本ではあるものの、Excelで作成したものでも大丈夫です。ライトコースは事前調査がNGだったり、動画を載せることは出来ないといった制約はありますが、以下のような調査が簡単かつスピーディーに行えます。

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続いて、サポートコースではリサーチ専門スタッフによる課題の整理や調査の設計、調査画面の作成、実査、集計、分析、報告を対応してもらえます。

スマホリサーチ以外でも、定性調査、Beaconリサーチなどに対応しており、LINEリサーチのパートナー調査会社JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)に所属している調査会社や一定基準をクリアした調査分野の専門家が対応してくれるため、確実に満足のいくデータを手にすることが出来ます。

そんなサポートコースの機能がこちら。

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非常に充実した内容ではありますが、最低ラインでも6万5000円~と費用はかなりお高めなので、得られたデータをマーケティングに活かし売り上げを上げたいなど、明確な利用方法が決まっている場合のみ検討する方が賢明かもしれません。

LINEリサーチと公式LINEのリサーチ機能のデメリットや不足点

ここまで、LINEリサーチとLINE公式アカウントのリサーチ機能について解説してきました。
簡易的な調査であればLINE公式アカウントのリサーチ機能、本格的な調査を実施したいのであればLINEリサーチが向いていそうです。

しかし、この2つにはデメリットや不足する点もいくつかあります。

例えば、

・LINEリサーチのような本格的な調査を「公式アカウントの友だち」のみを対象に行いたい
・リサーチの集計結果を、ユーザーのトーク上に表示させたい
・リサーチの集計結果を自動でグラフにしたい
・リッチメニューからいつでも何度でもアンケートを回答させて、回答を上書きできるようにさせたい
・質問形式の種類を更に細かく自社カスタマイズしたい

などなど、LINEリサーチにもLINE公式アカウントのリサーチ機能にもない機能でリサーチをしたい場合は、どちらを利用しても満足できる調査結果は得られません。

LINE上で自社カスタマイズのアンケートを実施する方法

LINEリサーチは費用が高い上に、LINE公式アカウントの顧客を対象にする調査ではありません。
また、ユーザーに結果を返すといった仕様もないため、集計結果を友だちに見せる必要があるパターンではどちらを利用してもうまくいかないでしょう。

LINE上で自分の思うままの仕様でアンケートを実施したい場合は、LINE APIを用いた開発で実現することが可能です!

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LINEリサーチやLINE公式アカウントのリサーチ機能で実現不可能な仕様も弊社にお任せください。
例えば、ユーザーごとの日々の集計結果をグラフ表示で自動配信したり、投票結果に応じてメッセージを返したりすることも可能です。

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LINEアンケートの独自開発ではこれまで多数の実績がございますので、今実現したいアンケート機能をどのように実現したら良いか、どれくらいの開発規模になるかも含め、一度ご相談いただければ幸いです。

まとめ

LINEは日本国内8500万人に利用されており、15歳~59歳のスマホ利用率は約92%、LINE利用率は実に約94%と生活インフラとして機能している欠かせないツールです。

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昨今、コロナウイルスによる健康意識の変化やテレワークの推進などにより、医療機関や福祉の現場でも積極的にLINEが取り入れられてきました。

友だち登録のハードルが低く、LINE公式アカウントでは1万人以上の顧客を抱えている企業も増えている中、いかにLINE上でのアンケート機能を利用し、マーケティングやコミュニケーションに生かしていくかは大きな課題でもあります。

LINE上で独自の仕様でアンケートを機能させたいと考えている方は、LINEアンケートよりも安価で、なおかつ有益なデータが取得できるようご支援させていただける可能性があります。

LINEリサーチとLINE公式アカウントの機能や料金を理解した上で、独自開発を検討したいという方は、ぜひご相談からお気軽にお問い合わせください!

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