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2019年スリランカ旅行〜岩壁の女神は混沌の光〜11

キャンディはスリランカのほぼ中央にある高原地帯で
山に囲まれて涼しくて過ごしやすい地域です。



標高も高いので、日本で言うところの軽井沢のような避暑地だそうです。
それにお金持ちも多いエリアだそうで、紅茶王やらパイナップル王やゴムの木王が
豪邸を建てているんだとか…

そのキャンディにある仏歯寺を見学しに行きます。

ブッダと言えば臨終したときに遺骨の争奪戦が起きた事でも有名なように
こちらスリランカにも海を渡って歯が納められているそうです。

この仏歯寺に入るには簡易的ですがセキュリティーゲートのようなものをくぐって行かなければなりません。
そこで拝観者の格好がお寺に入るのに相応しいかどうかチェックされます。
普通のジーパンを履いていたので問題ないように思えたのですが
問題は上半身にありました。
袖が肩を覆っているノースリーブだったのですが


これがアウトだったようです。
私的にはキャミソールとかタンクトップとかの肩丸出しだとアウトだと思っていたのですが…
二の腕が見えたらアウトのようですね…気をつけます!
ちなみに持っていたストールで肩を覆ったらOKでした

セキュリティゲートを抜けてガイドさんが入場手続きをしてもらって
入り口まで行きます。
ちなみにここでも靴を脱いで預けなければなりません。
またも裸足で中を歩きます。

それにしても裸足で歩くって日本でもなかなかやらないので本当に新鮮ですね〜
人類は本当はこうやって歩いていたんだなぁ、と何万年前の先祖に思いを馳せます(笑



こちらは仏歯がここにやってくるまでのエピソードを紹介しています。
スリランカとインドの間には海がありますから
そこを渡る為に帽子の中に隠していたとか
奇跡が起こったとか、色々と説明があるのですが…ちゃんと写真に取ればよかった(笑

それにしても東南アジアのお寺は総じて大きくて色鮮やかですね。



象牙に囲まれた仏様。本物の象牙だそうです。


本堂のようなところ。祭壇らしきテーブルに所狭しとお花が並んでいます。
とても綺麗ですね。
これらのお花はお寺の周りに花屋の屋台が並んでてそこで買ってきて
お供えするそうです。

続いてはお庭を見学。



本当に広くて、見て回るだけでも楽しい場所でした。
すると途中でこんなものが



なんでこんなところに鐘が?と思ったら
こちらの鐘は日本の長野県善光寺から頂いたものだそうです。
日本とスリランカの仏教国同士の交流ですね。

ここだけ日本とスリランカのミックスでなんかいい感じです(笑



仏歯寺を見学していると像さんの剥製に出くわしました。



こちらの像さんはお祭りなどに出たりするとても徳の高い像さんだそうで(ごめんなさい、うろ覚えです)
年齢は80歳越え!人間なら80歳、とかじゃなくて
本当に80年以上生きていたそうです!ひえ〜、大往生ですね!

スリランカといえば像さんのイメージも強いですね。

ガイドブックによると像さんの孤児院があって
親のいない子像を保護している施設があります。

ガイドさんに
保護したらある程度まで育てて自然に返すのか聞いたところ
一度人間と暮らしたらもう自然では生きていけないので
お祭りとかの催しものにでたりするしかないそうです。

一度人間世界に馴染んだら自然に戻れないなんて、なんだか切ないです…

そろそろ仏歯寺を後にします。
すると西洋風の建物が



お寺のすぐそこに教会。

これはイギリス統治時代の建物で
イギリス人の為に作られたものだそうです。

ガイドさん曰く、
色んな国に支配されてスリランカは大変だった。
もちろんイギリスも碌な国じゃなかったけど
紅茶栽培を残していったので今じゃ
スリランカは世界一の紅茶生産国として
経済を支えている。
イギリスは悪いことも良いことも残していった。

なんか色々と考えちゃいますね。

アジア圏は西洋列強国に支配されて(見て聞いてる分にはイギリスはお得意の二枚舌外交でダントツでクソだけど、残虐性はフランスの方が上、って感じですね)
大日本帝国時代の植民地政策は(比較的)良心的なのではないでしょうか。
インフラ整備して、疫病とめて、お人好しにも軍事技術まで提供して、さらによその土地の独立のために玉砕。
当時の日本の植民地政策というよりは『同化政策』だったそうで

西洋の「(野蛮人の住む)よその土地なんだから、絞れるだけ利益を絞ろうぜ!ひゃっはー!」
という感覚よりかは
「日本はよその場所に増えるんだね!じゃあインフラ整えたり学校作ったり同じくらいレベルにしないとね、現地の人もみーんな日本人だよ!だから日本語覚えてねー」
というお節介気質が強かったようですね。

大陸の人は侵略→現地の男は殺し、女は犯す。がデフォですから
スリランカやフィリピン、日本のようにな温暖な島国の人からみれば
それはそれは残虐に見えますよね…

※仏歯寺目の前にあるクイーンズホテル。1895年創業の老舗ホテルです。



そうはいってもアジア圏にある西洋風の建物は
文明開化の匂いがしてとてもノスタルジックかつエキゾチックさが増します



仏歯寺を見学したら、キャンディ名物
キャンディダンスをみにいきます。

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