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ある職員が定年を迎え3年以上が経過した。現在は継続雇用の身だ。
定年前までは要職につきそれなりの高給取りだったが、定年後は一律20万円の給与。要職も解かれ平社員となっている。

毎日窓口に立ってお客様対応をし、休憩時には車で5分の自宅へ戻り昼食をとる。
17時15分には仕事を終え、帰路に着く。残業が発生することはほぼない。

モチベが上がる要素が、「高い給与」でないことはとうの昔に証明済だし、時代が変わった今でもそれは変わらないだろう。
昇給はいっときの気持ちを向上させるが、長続きしない。引き続きモチベーションを維持することは困難だ。

そんな職員と会話する機会があり、とても寂しい思いをした。
「定年後は責任ある仕事をして、それなりにプレッシャーを感じ邁進してきたが、いまとなってはモチベーションの維持はとても困難で、気持ちが萎えていくばかりだ。当初想像していた以上だ。」

この職員は、残り1年ちょっとでリタイアするが、その後の生活スタイルをまだ設計していない。
話しを聞いていて、とても辛そうで微塵も楽しそうではない。


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