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ギフテッドは遺伝か?パート2

夫の30年来の仲間、Atari 8ビット・コンピュータプログラミングチームの懇親会があった。

夫は10代のころ、それこそIT黎明期からプログラミングにはまった人間で、彼の近しい友人もほぼ全員プログラミングでデモ制作をを趣味にしていた人ばかり。

彼らのAtari 8ビット・コンピュータを使用したデモ(コンピューターグラフィック)制作チームは世界大会(ニッチだけどね)で何度も優勝している。

そんな人たちの久しぶりの懇親会はアラフィフのおっさんたちの集まり。
話の内容が専門的過ぎて何を話しているのか全く分からない。正直行きたくなかったが久々に再会する友人も多かった上、夫が執拗に誘うのでとにかく顔だけは出そうということで8歳の息子も連れて行ってきた。

結論は、行ってよかった。というかいろいろ安心した。

というのも息子の未来の姿を見ているようで(笑)

20人ほどのチームメンバー、半分以上が(夫も含めて)ある意味コミュ障、社交的に見える人も自分の話に暴走していたりして傍から見ると稚拙な会話のキャッチボールを展開している。

その中でも数人、要するに普通に社交できているように見える人がいたがその人たちはこのチームの主要メンバーではなく、ファン的にかかわっている人でプログラミングそのものに具体的に関与していない人。彼らも私同様、主要メンバーの会話についていけない、「そもそも何を話しているのかさえ分からない」とのことだった。

私にとっては10分で退屈してしまうパーティーだったが永遠の中2男子たちは本当に楽しそう、というかずっとみんなで呪文のような会話を展開していた。

息子は息子で気が付くとまたこれも父親に連れてこられた14歳男子と携帯でチェスをしてる。私以外誰も退屈していない…なんかみんな居心地よさそう…だ~れも8歳の子供がいるとか14歳の思春期男子がいるとか気にせず(むしろ年齢関係なく)みんな勝手にふるまってる。みんな本当に楽しそう。感情があまり顔に出ない人々、でも出るときは爆発(笑)だから一般人には意味がわからない。息子はやっぱり夫の遺伝も大きいなと実感。こういう仲間を息子も持てばきっと幸せだろうなと思わずにはいられませんでした。

翌朝、夫が「あ、そういえばあの14歳の子、実はフランス語圏のチェスの世界大会で年齢制限なし部門のチャンピオンらしいよ。」

「…え!? ま~じ~で~!!」

つまりフランスの藤井君じゃん!!!その子から直々にチェス教えてもらってたの!!!すげーラッキ~息子!ちゅうかそれならもっと教えてもらってほしかったわ~お友達になってほしかったわ~と思う欲深い母親でした。


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