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15歳で大学試験合格

だいぶ前の話になるが、昨年の6月、息子の学校の課外授業は近くの森で秘密基地をみんなで作る。だった。
ほぼ1週間、毎日森に行き秘密基地建築にいそしむ。

聞いただけで楽しそう。

実際子供たちはそれこそ森を走り回りながら一日を過ごし楽しそうだった。

この課外授業、父兄が順番に付き添いをするのだが、私が付き添いに参加した日に同様に付き添いに参加していたお母さんの一人と移動中話が弾んだ。

息子の行っている学校は日本でいうところのフリースクールみたいなところでここで学んでいる子供たちはいろいろな特性を抱えている子が多くいる。
なので父兄も他の学校に比べるとかなり気軽に子供を特性を告白したりする。

私もそのお母さんに息子がギフテッドだということを伝えた。
すると、そのお母さんは「それは大変だね、手がかかるでしょ」
と答えてくれた。
そしてそのお母さんのお兄さんがいわゆるギフテッドである話をしてくれた。
その方のお兄さんは15歳で大学に入学したがその後うまく大学に溶け込めず
結局、鬱になってしまったとのこと。親御さんはいろんなところでカウンセリングを受けさせるが、そのお兄さんはカウンセリングの人たちが「手段」によって彼を治療しようとする姿勢や、その方法を見抜いてしまうのでどうしてもうまく治療できず、大変苦労されたとのことだった。

・・・・
身につまされる話だった。
息子はその方のお兄さんほど賢いわけではないが、一つギフテッドの特徴として明確に感じるのは彼らの感受性の濃さと繊細さだ。
息子もその特性をゴリゴリ持っている。
やたら頭がいい=なんでもロジックに当てはめる無機的な感受性
と勘違いされがちだが実際は真逆で非常に強い且つ繊細な感受性を持っている。だからこそ深く、共感覚的に学べるからこそ結果的に賢く見えるのだと思う。
きっとその方のお兄さんは本気で向き合わず、小手先で治療しようとする専門家にさぞ失望したのだろうと思う。
フランスのギフテッド専門家の第一人者は
「ギフテッドの子供たちこそ心で向き合ってください」
と強調してる。

その通りだと思う。

若い年齢ですごい学業を修めることが必ずしも幸せや、成功が約束されているわけではない。

この子の幸せな道とは何なんだろうか。
改めて考えさせられる一日となった。


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