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ギフティッドというラベル

息子がギフテッドであるということはできるだけ周りに伝えるようにしている。
というのも、息子がギフテッドとわかって以来、初めはギフテッドの誤解から下手に嫉妬されても嫌だったのでできるだけ言わないようにしていた。

しかし、そうすると息子の持っているポテンシャル以上に変人ぶりばかりが目立つようでかえって誤解されたりで息子が伸び伸びと過ごせる環境が作りにくいと実感し、できるだけ言うようになった。

言い出したころはマウントを周りにかけていると思われているんじゃないかという思いもあり言いにくかった。実は今でも言い出し始めは抵抗がある。が、言っているうちにギフテッドという子供がどういう特性の子であるかを説明する機会にもなるので次第に周り人々の息子に対する接し方扱い方が変わりつつあり、息子もより生活しやすくなったのではと思う。

しかし、そのような毎日の中でも、時折「子供にそんなラベルを貼らなくてもいいのでは」という意見をもらうこともある。

そういわれる方には申し訳ないけど「無知だなあ」と思う。
いや実はこういう意見、めちゃくちゃ腹立って喧嘩売りたくなる、今のところ売ってないけど。(笑)

親であればわが子にラベルなんか貼りたくない。
子供に意味ラベルを貼り、周り理解を求める(=心理的に頭を下げ続ける)日常を受け入れることは容易ではないし、苦しい。
しかし子供の心、命を守る上で必要なこと。だからがむしゃらなんです。
一般的な子と違うということがどれだけ私たち親、そして息子本人を苦しめてきたことなど知る由もないのだろう・・・
と思いつつも実際に当事者でなければ私も同じような思考になってた気もするので受け流すように努力しています。

ギフテッドというラベルは息子を説明するのに今のところ非常に有効な手段。そのおかげで発達支援という手が届きにくいギフテッドでも周りの配慮や理解をいただけていると感じています。
成績がいい=学校での問題はない と扱われがちですが息子は成績が良くても興味が違いすぎることで同級生と共通の話題が持てないし、感情の激しさ(人の10倍感動する感性もあるけど人の10倍激しく怒ったり、落ち込んだりもします)もあり一般的なソーシャルスキルの学びは必須です。

本当に地球人の中に舞い降りた宇宙人です。(笑)
自分と違う種類の人間が大多数を占めるこの社会で生きていくすべを学ばなければいけません。
その過程において周りに多少配慮いただきながら伸び伸びとソーシャルスキルを学ぶために必要なのがギフテッドというラベル。
いつか自然にそのラベルが剥がれ、説明や配慮なしに生きていけるようになるといいなと思っています。


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