大仏が金ぴかなのは…

さて古来、仏像の表面は金色ですね。その造り方は後程述べるとして、この金ぴか仏像は盗難の対象にもなっていました。金色に輝いていると庶民は像が金で出来ている!なんて誤解もあったようです。夜陰に乗じてこの金ぴか仏像を盗んで、畑で手首など切断してみると、羊頭狗肉ならぬ中はブロンズです。そこで畑に放りっぱなしにして行ったようです。実は日本の古代の青銅の仏像の銅含有量は90%以上がほとんどなんです(朝鮮半島製は70%程度といいます)。現代、水道の蛇口がよく盗まれますが、せいぜい銅含有量は40~50%とといいます。
あらためて、古代はリッチだったんですね。
もう一つ、古代の古墳には副葬品として金であしらった黄金の靴が埋葬されています。これは、亡くなった方が成仏して黄泉の国へ行くのに必要だったと言われています。
さて戦国時代、死んだ人には、『六文銭』が入れられました。相当にコストダウンされています。
さらに現代では、六文銭の白黒コピーが入れられています。仏に紙です。
今さらながら古代の豊かさに思いを馳せますねぇ。
下に古墳石棺の中の金であしらった靴(中央左上)

古墳と金の靴

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?