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邪馬台国と卑弥呼…魏志倭人伝は実に正確だった   10.日本と言う国の成り立ち(歴史認識を糺して)

 新年最初の投稿になりました。これまでの投稿のピースを組み合わせて行くと、ジグゾーパズルが解けて来ました。
 日本と言う国が一体、何時、どのようにして成立したかが見えて来ました。
 縄文時代➡弥生時代➡(倭国大乱)➡(邪馬台国)➡(空白の世紀)
  ➡古墳時代➡飛鳥時代・大和朝廷➡(律令制度)
これが凡その時間の流れになっています。もちろん、この間に権力闘争が幾度か起きました。歴史的に取り上げられるのは、
 国譲り(出雲)巨大神殿の造営
 上之宮一家滅亡(聖徳太子、山背皇子などの暗殺・襲撃)
 未乙の変(中臣鎌足、中大兄皇子による蘇我入鹿の暗殺)
 壬申の乱(大海人皇子による大友皇子殺害)
詳細は、これから回を追って説明して行きますが、上記の政変が実は、
 ◎異教徒間の権力闘争
だったことをご存じでしょうか?
 これにはもちろん、『渡来人』が大きく関与した訳です。
 これまでの歴史家によって、断片的に、朝鮮半島からやってきた、ユダヤ人(秦氏)がやって来ていた…とは語られています。
 しかし、
 ①どのような渡来人が来たのか
 ②何時渡来人が来たのか
 ➂なぜ、渡来人が来たのか
 ④どのくらい渡来人の人数が来たのか
 ⑤渡来人は何をもたらしたのか
等に答えているでしょうか?
 すべて断片的で、統一的に史実や時間軸で説明しているとはとても思えませんし、合理的で科学的な論証はなされているのでしょうか?
 今後、上記の内容について徐々に説明して行きます。
 その前に、定説化したもので『誤り』があるものを指摘しておきます。説明は必要な時点で行いますので、項目だけを上げておきます。
 1.『倭』とか『倭人』というのは、日本や日本人だけを意味しません。
   『倭種』とは、中国揚子江流域で稲作を行っていた人達を第一義的に  
    は意味します。そして、この人達が、中国北部や東部沿岸、朝鮮半
    島南部、日本にやって来たのです。朝鮮半島にも倭人はいました 
    し、中国東沿岸にもいました。ただし、稲作を行うことが難しい地
    域にはその頃には、移住はしていません。
 2.『倭の五王』がよく日本の王のように取り上げられています。しか 
    し、彼らの名をみると「讃」、「珍」など日本の王には似ても似つ  
    かないものです。一部の研究者には、こともあろうに、彼らに日本
    の天皇を当てる検討を行っているのです。少し調べると同時代の
    「五胡十六国」に現れる王名がまさに一字のものなんですから、全
    くの無駄な研究です。
 3.『秦氏』というのが、ファミリーの名前のように使われている感があ
    りますが、元々、古代ローマ帝国は(中国で)『大秦』と記しま
    す。従って、『ローマから来た人達』という意味です。中央アジア
    にはこの頃、『月氏』という民族もいましたのでお判りいただける
    と思います。日本にローマ(イスラエル地域)からやって来た人達
    に(当初日本に来ても姓はありませんでしたから)、『秦氏』(ロ
    ーマ帝国から来た人)と称しました。
 4.日本にやって来た渡来人の数は、数年で数十万人というレベルです。
   これは、次稿以降で説明する『渡来してきた理由』で分かる事なので
   す。
 5.4の数の渡来人がやって来ると、それまで先住者としていた『弥生人
   (倭人)』には、まさに『国難』が生じたのです。考えてみて下さ
    い、食料の多くは、農業、すなわち稲作にあった訳です。それでな
    くとも、日本列島の稲作に適した平地は極めて少なかったのです。
    日本は基本的には『山岳国』であり、少しの堆積平野があっただけ
    ですから。
 6.大船団を組んでやってきた渡来人達を見た弥生人は戦うしかありませ
   んでした、言葉も通じませんし、文化・習俗も違います。その当  
   時、日本には『神』という概念はありません、単なる自然信仰に過ぎ
   ませんでした。ある意味、異教徒でもあった訳です。
   これぞ、『倭国大乱』になったのです。けっして弥生人同志が戦った
   ことではありません。すでに、青谷上寺遺跡で説明した弥生人の逆襲
   もあったのです。
船団の様子はタイトルの上の発掘された板に描かれています、確認下さい。
おおよそ、これまでの歴史認識で間違ってきたことを中心に述べました。これまでの歴史研究家が研究に当たっての視野が狭く、日本という枠組みだけで説明しようという試みは全く不毛の議論の繰り返しになるだけです。正解の無い枠内で論争すれば、何百年経とうと、正解を得ることは不可能なんです。


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