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日枝神社:押さえておきたい5つのポイント

みなさん今年もお疲れさまでした。
ミサイル・クーパーです。

来年のことを言えば鬼が笑うと言いますが、気にせず来年の話をしますね。

オフィスが赤坂にあるので、時々「日枝神社」に足を運びます。

年始と言えば初詣。会社や個人で赤坂の日枝神社に参拝する方も少なくないと思います。赤坂の日枝神社は、会社としても個人としても足を運ぶ価値がある神社だと日頃から思っています。

というわけで本日は、来年赤坂の日枝神社に行くかも知れない方々のために「日枝神社:押さえておくべき5つのポイント」をご紹介します!

ポイントその1:大山咋命(おおやまくいのみこと)


本殿に祀られている神様は「大山咋命(おおやまくいのみこと)」です。日本神話の中でヤマタノオロチを退治した荒ぶる神こと「須佐之男命(すさのおのみこと)」の "孫" にあたる神様です。

「おおやまくい」というその名前が物語るように「大きな山にガツンと杭を打ち立てる神」的なイメージを抱いていただけば良いと思いますが、簡単に言うと「山の神様」です。

日枝神社を「山」と見立てるならば、大山咋命(おおやまくいのみこと)は日枝神社に鎮座して、赤坂の町一帯を守護してくださっている神様なのです。

日枝神社によれば『山・水を司り、大地を支配し万物の成長発展・産業万般の生成化育を守護し給う御神徳』とのこと。

赤坂にある会社のことも、そこで働いている人たちのことも、そこから毎日見守ってくださっているので、日常的に感謝を伝えたい神様なのです。

ポイントその2:神猿(まさる)


神社と言えば拝殿の前に「狛犬」が居るのが常ですが、日枝神社には神猿(まさる)と呼ばれる「猿」が居ます。2体の神猿は大山咋命(おおやまくいのみこと)の使いとされています。

猿は「魔が去る」「勝る」という意味がある縁起が良いものとして、日枝神社では神猿に手を合わせる光景もよく見かけます。会社が「勝つ」ことを祈願するにはもってこいの神猿が居るのです。

大山咋命の見守りに感謝して、神猿に必勝を願う。理想的な参拝ですよね。

ポイントその3:須佐之男命(すさのおのみこと)


そして拝殿に向って右の出口を出ると「末社」と呼ばれる小さな拝殿が幾つかあり、その中に「八坂神社 猿田彦神社」と2つの神社名が書かれている看板があります。

つまりそこには2柱の神様が祀られているということです(豆知識:神様の数え方は1人ではなく1柱)

まず「八坂神社」の祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)で、日本神話の中ではヤマタノオロチを退治した英雄として知られる神様です。

ところが日本神話の中に登場する須佐之男命(すさのおのみこと)のエピソードはバラエティに富んでいて、酒癖は悪いし、洒落にならない悪戯をするし、お母さんが大好きだし、泣き虫だし、お姉さん(あまてらすおおみかみ)には頭が上がらないし…と実に人間味あふれた?神様なのです。それでいてヤマタノオロチを退治して町を救った、誇るべき日本の英雄でもある。

つまり破茶滅茶だけど「やる時はちゃんとやって結果を出す」という、実に「かっけー神様」なのです。

一般的には「厄除け、家内安全、無病息災」のご利益があるとされていますが、僕はご利益の解釈は人それぞれで良いと思っています。

僕は須佐之男命(すさのおのみこと)の一連のエピソードを総合して、須佐之男命(すさのおのみこと)は「武運の神」だと感じます。

だから日枝神社に来たら必ず八阪神社にも立ち寄って、会社や自分に対し「どうか武運を!」と願いたくなる、そんな場所なのです。

ポイントその4:猿田彦命(さるたひこのみこと)


同じく末社「猿田彦神社」の祭神である、猿田彦命(さるたひこのみこと)にも必ず手を合わせたい。個人的には日本神話の中で、最も心惹かれる神様でもあります。

猿田彦命は、日本の最高神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天から降臨した際に、地上の道案内をした神様です。

猿田彦命は体から光を放っていたと言われ、その光は地上の道を照らし、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を正しい場所へ導いたことから「道開きの神」とも呼ばれています。

人が「勝ち進みたい」と願う時、ただ進めれば良いわけではなく、ただ勝てれば良いわけでもありません。肝心なのは正しい方向へ進み、正しい勝ち方をすることです。

道開きの神である猿田彦命(さるたひこのみこと)に手を合わせることで、正しい方向に導かれるための判断力をいただけると感じています。

たまに「ご利益:交通安全」と書いてある神社もありますが、正しい判断で正しい方向に進むことで事故は回避できるわけですからね。それもまた「道開き」であって、あながち間違いではないのかも知れません。

猿田彦神社は、会社や自分が「正しい方向に進み、正しい目的地にたどり着けますように」と願うにふさわしい場所なのです。だから必ず立ち寄ります。

ポイントその5:稲荷参道


ここまでの日枝神社の歩き方をおさらい。

①本殿の「大山咋命(おおやまくいのみこと)」に、日々見守ってくださることに感謝。
②本殿前の「神猿」と向き合い、魔を祓って勝利を祈願。
③八坂神社の須佐之男命(すさのおのみこと)から「武運」をいただく。
④猿田彦神社の猿田彦命(さるたひこのみこと)に正しい方向にお導きくださいと願う。

こんな風に日枝神社への参拝は、会社にとっても個人にとっても参拝する大きな価値があると思います。

ここまで日枝神社を堪能すると、行きはエスカレーターで来た人も、帰りはエスカレーターではなくあえてその横にある「稲荷参道」を降りて帰りたくなりますよね。

100段ほどの階段ですが、無数の赤い鳥居をくぐりながら降りるその時間は、参拝を締めくくる唯一無二の景観と時間です。ここを降りるご利益はわからないけれど、ここも間違いなく神が宿っている場所なので、ぜひ良い「気」を感じてみてください。

赤坂にオフィスがある方は、行く気になれば昼休みにも行けるので、日枝神社は本当におすすめです!

付録:神社のあれこれ


ちなみに。

祈願する際は祀られている神様の名前をきちんと呼んでから祈願すると良いそうですよ。なので神様の名前を書いてみました。

また神社で神様と繋がるためには「音」がとても重要だそうです。鈴はしっかり鳴らす、手は打つときはしっかりと鳴らすことが大切ですね。

当然ですが賽銭は放り投げない。賽銭箱が至近距離にあるのに何故かわざわざ放り投げる人も居ますが、心を込めてそっと入れましょう。

そしてお辞儀をする時はしっかり深く。二拝二拍手一拝という言葉がありますが、拝とは「腰を90度に折る深い例」と言われています。そして鳥居をくぐる時は必ず一礼を。

今日は日枝神社のことを書きましたが、みなさんが住んでいる地域には、必ず「氏神様」という地元を見守る神様が祀られている神社があります。

これは神社庁も言っていることですが、伊勢神宮や出雲大社などの大きな神社にお詣りするよりも、まずは日々の暮らしを見守ってくれている「氏神様」に感謝することが重要だそうです。

年末年始の休み中は、氏神様が祀られている地元の神社にも足を運んで、今年の感謝や来年の想いを胸に、手を合わせてみるのも良い時間だと思います。

年末年始ということで、来年行く人が居るかもしれない「日枝神社」にまつわる話でした!

更にちなみに。


須佐之男命(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治した時に、切り裂いた尾から出て来た剣があります。それが有名な「三種の神器」のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」で、愛知県の熱田神宮に祀られていると伝えられています。

ヤマタノオロチや須佐之男命(すさのおのみこと)は実在したの?と思う人も多いですよね。

ともすればそんなフィクション感満載の話が、日本では「神聖な神話」として古来から大切に言い伝えられているのです。

日本人はそんな日本神話の神々が祀られている神社を大切に受け継いで、今日も当たり前のように、純粋に手を合わせ感謝をしているのです。

そして思うんです。
日本は、日本人は、ずっと美しいと。

ロックンロール

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