![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78658359/rectangle_large_type_2_18e84829627f7a511e6f649c9b5d5628.png?width=800)
Photo by
tsuyoshi_isogai
高校時代
集団の中にいるのに、孤独感を感じる時がある
こういう感情が募ると、
自尊心と劣等感が同時に押し寄せてきて、
自尊心が勝てば、他人卑下が肥大し、
劣等感が勝てば、自分の価値を見失う
自尊心と劣等感がせめぎ合うと、
他人を馬鹿にするけれど、自己嫌悪であるという「ひねくれた人間」が完成する
そして、ますます馴染めなくて、ますますひねくれる。
泥沼に落ちていく。
登校前、交通事故にあうことを期待したことを思い出す。
周りを後悔させたかった。
誰か自分のために泣いてくれるんじゃないかと思った。
最近読んだ本の冒頭、
さびしさは鳴る。
耳が痛くなるほど高く済んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。紙を裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。気怠げに見せてくれたりもするしね。葉緑体?オオカナダモ?ハッ。っていうこのスタンス。あなたたちは微生物をみてはしゃいでいるみたいですけど(苦笑)、私はちょっと遠慮しておく、だってもう高校生だし。ま、あなたたちを横目で見ながらプリントでも千切っていますよ、気だるく。っていうこのスタンス。中高とひねくれにひねくれた人間で、今は少しひねくれているくらいに収まったと思う。
未熟な感情だ。
けれど、どうしようもなく、この主人公がわかる。
この感情をよく味わう。
自己嫌悪に襲われる自分だった。
この主人公は、大人になってどうやってひねくれ度合いを解消したんだろう。
私はどうやって、ここまできたんだろう。
誰かにわかってほしいと思うけど、口に出すことはできない。
私の幼稚で憂鬱な感情が、作品へと昇華することを期待している。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?