カメラ初心者の悩みからの脱出
目から鱗が落ちる。
安直かもしれないが「オンラインカメラ相談会」のあと、最初にカメラを構えたときの感想を端的に表現する言葉を他に見つけられない。
この記事はカメラ初心者のわたしがフォトグラファー中島佐知子さん（以下さっちゃん）によるオンラインカメラ相談会での学びや変化についてまとめるものである。
味噌汁に焦点が当たった！
ある日さっちゃんのインスタグラムのストーリーズが目に留まった。「写真やカメラについてお悩み、質問等ありますか？」と書いてある！
相棒のコンパクトデジタルカメラ（GRⅢx）で写真を撮り始めて半年ほど。カメラで撮る行為には慣れた。さて、カメラを活かすにはどうすれば・・・と思っていた矢先の出来事。
前のめりで送った質問に対してこんな風に返してくれた。
すぐにカメラの電源を入れて設定を変更した。オートエリアAF（オートフォーカス）からセレクトAFへと。
オートエリア AF ：5 × 5 の測距エリアから測距し、適切な位置にピントを 合わせます。［初期設定］
セレクト AF： 任意の 1 つの測距エリアを指定してピントを合わせます。
この設定変更ひとつで味噌汁に焦点を当てられるようになった！！味噌汁研究家にとってこれほどの感動はない。
初心者の悩み
カメラの操作は説明書に書いてある。用語は検索すれば一応わかる。
ただ、それではわからない！！
わたしが撮りたい状況で理想とする写真を撮るにはどうすればいいのか。試行錯誤するにしてもカメラの設定は複合的なので、なにがどう作用したのか判別がつかない。
質問をしたときは、撮ることに慣れたあと次のステップに進むにはどうしたらいいか途方に暮れていた。質問にもそれは現れている。いくつもある設定のうち、なにからすべきかを尋ねている。
カメラに限らず初期にありがちな、なにがわからないか、わからない状況。
オートフォーカスの設定変更に浮かれていたわたしにさっちゃんから連絡が来た。「もしよかったら30分くらいZoomで相談会しましょう」と。なんと！
紹介が遅れたが、さっちゃんは昨年（2023年）秋にプロフィール写真を撮ってくれたひと。ご縁をもらって以来、写真に惹かれていたひとにカメラの相談をさせてもらえるなんて！お言葉に甘えることにした。
色味で世界が変わる！
事前に準備した質問を元に相談会は進んだ。1対1は特に初心者にありがたい。一般的な話ではなくカメラの機種や撮影状況をふまえて具体的な話を聞けるから。
とりあえず撮影して写真をインスタグラムに公開していてよかった。それを見て助言ももらえたから。
話してくれる中でわからないところをひとつずつ確認した結果、「で、どうしたらいいか？」という肝心のところがわかり今後の道筋がついた。
わたしの課題のひとつは色味。色味の調整はホワイトバランス（WB）で。白いものが白く映るようにWBの設定を変更する。
ホワイトバランスの設定の意義はわかっていたつもりだったけれど、カメラの仕組みを理解していなかったので腑に落ちきっていなかった！大事さがようやくわかった。
そもそもカメラは外の光を取り込んで画像にする機械。入ってくる光で結果が変わる。つまり環境を把握した上で、都度設定する必要がある。「前回はこの設定でいい感じに撮れた」は通用しない。
カメラとなかよくなるには、光と、見方を変えれば影となかよくなるということ。そしてWBを最適に合わせることで色味が変わる！
目から鱗が落ちていた
その日の午後、カメラを持って出かけてみた。頭ではなく体で理解するには実践あるのみ。
まずはアジサイ。ホワイトバランスを試す。設定を切り替えることで実際の色味に近づけることも、味のある雰囲気にもなると体感。
次にツツジではなくアリ。動き回るアリを撮る実験で露出モードを試す。Av（絞り優先の露出）とM（マニュアル露出）のそれぞれで。シャッタースピードが肝なんだろうな、とイメージしながら。
勘違いによりTv（シャッター優先の露出）を試していないのだけど・・・。試行錯誤しつつ撮っていたらなんとかアリを写せた。
それから照明環境でホワイトバランスを試す。味噌汁を撮影するのは屋内なので正念場。
30分ほどでカメラの仕組みと共に色味（ホワイトバランス）と明るさ（ISO感度、絞り、シャッタースピード）について教えてもらった結果、カメラの設定をさわれるようになっていた！
写真の出来栄えはこれから修行するとして、初心者には大きすぎる一歩である。目から鱗が落ちていた。
ちなみに相談会前後の味噌汁写真はこんな感じ。
なんだかぼやっとしていたのがなくなった気がする。
「とりあえず撮る」を卒業して「設定して撮る」の段階へ。これからも上達を待たずに公開していくので見守ってもらえたらうれしい。 #かじまゆカメラ が付いている写真がカメラで撮った写真です〜。
こんなにすごい変化をもたらしてくれたさっちゃんに心からのありがとうを！そして、オンラインカメラ相談会や出張撮影を希望される方にはフォローをお勧めしたい。
追記
相談を受ける側から見た景色はこんな感じだったそう！カメラについての知識はもちろんのこと、洞察力に脱帽。
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