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やったことがないから面倒に思うだけで、実はそんな面倒ではない問題。

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

私の父親は、若い時から地場産業だったタオル工場を経営していた。と同時に、50才過ぎた頃だと思うが、アパート経営を始めた。そして、アパート経営の仕事には、建物管理の他に、入退去者や家賃の管理がある。

そのような仕事をまったくしたことがない父なのだが、タオル工場を畳んでからは、不動産会社などに任せるのではなく、自分で管理をしていた。

そして、一年半前に、かるい脳梗塞で倒れてしまった。

さて、大変なのは、アパート管理を急に引き継がなければいけなくなったこと。何の話も聞いていなかったので、何もかも分からないところから、引き継がなければいけなくなった。

例えば、入居者から退去の知らせを受けるのだが、何をすればいいのかが分からない。今では退去通知書をもらい、不動産会社にその旨の連絡をして、入居者の募集をかけてもらい、退去時に部屋の立ち合いを確認し、家賃の精算を行うことが分かっている。

しかし、当時は、どこの不動産会社へ連絡をすればいいのかも分からない。また、退去時に部屋のリフォームやクリーニングをしてもらうために、どの業者に連絡をすればいいのかも分からない。

大変だったのは、倒れた父とはまったくコミュニケーションがとれなくなったことだ。脳梗塞なので、意識があいまいなこと。また、その頃は、コロナ禍で見舞いで会うことができなかった。

また、アパートには、何台かの駐車場があるのだが、どこが使われていて、空いているのかが分からない。また、誰がどの駐車場を使っているのかも分からない。

とにかく何も分からないところから、それまでやったことがないアパート管理を急にしなければいけなくなった。それも、私の仕事もある。

確かに、大変だったように思う。しかし、初めてのことを、どこかで楽しんでいる自分もいた。クレームや故障で入居者から連絡がくることもあり、面倒に思うこともあったが、その対応をすることも、どこかで楽しんでいたように思う。

大変だったが、苦ではなかった。

それを不動産会社の人に話すと、「凄いですね。自分の仕事をしながら、できる人はいないですよ。皆さん、面倒がります。」という。管理業務を受託したいがためのトークだと思うが、今思うのは、「そんな大変なことはないですよ。」ということ。

父が倒れてから一年以上が経ち、アパート管理も一年以上、経験してきた。今では慣れている。こうなると、大変に思うこともなくなってきた。

人は、やったことがないことは、抵抗を感じたり、面倒に思ったりするものだ。しかし、そういうことも実際にやってみると、案外、大したことないと思うことが多い。

むしろ、やってみて、楽しかったと思うこともある。

これまでになかったようなことが起きて、対処しなければいけなくなるようなことがあったとき、「楽しんでやろう」ぐらいの気持ちで、かろやかに動きたい。

それが、新しい人との出会いになり、また、つながりもできることになる。新しい経験は、後で振り返れば、楽しいと思えることが多い。

新しい経験を楽しんで、今日もステキな一日に。


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