見出し画像

多角化や多店舗化経営で必要なこと。

おはようございます。今朝も勢いで書きます!

地域の住宅会社で地域一番の実績を上げるなど有力な会社の中には、多店舗化を進めたり、主力事業以外の事業を立ち上げる会社がある。

その場合に、売上を上げるのはもちろん、利益も上げながら展開を進める会社と、逆に躓いてしまう会社がある。その理由は展開法やマネジメントなど考えだせばいくつもの理由があげられるだろうが、新店舗や新事業への投資の向けられ方の違いが大きいと感じている。

特に、新築注文住宅や住宅リフォーム事業の場合、業績を上げていくには集客ができなければいけない。そのためには集客ノウハウが必要にはなるが、十分なお金を使って投資ができているかもある。また、人材についても同じで十分な人材で展開ができているかがある。

そして、そのために必要な考え方が、事業のポートフォリオを組むということ。PPM分析と言われるものを使って、ポートフォリオを組む。これは、縦軸に市場成長率、そして横軸に市場占有率を持ってきて、4象限に分ける。

市場占有率(シェア)が高くて、市場成長率が低い「金の成る木」事業(店)。

市場占有率(シェア)が高くて、市場成長率が高い「スター」事業(店)。

市場占有率(シェア)が低くて、市場成長率が高い「問題児」事業(店)。

市場占有率も市場成長率も低い「負け犬」事業(店)。

の4つに分けられる。

新築を展開する住宅会社が戸建てリノベ事業を立ち上げるのは、初めは「問題児」事業として取り組み、それを「スター」事業へと成長させていくことを目指すことになる。

初めから「スター」事業としてスタートさせるのではなく、初めは「問題児」事業なのだ。それを育てていかなければいけない。その育成のために、必要な投資をかけていかなければいけない。

そして、それができるには、「金のなる木」事業(店)が必要になる。そこで生み出した資金を新しい事業やお店を成功させていくために使う。そして、その事業が今度は次の「金のなる木」事業となり、また新しい事業やお店を生み出していく。

つまり、多店舗化や多事業化を成功させるために、まず必要なのは「金のなる木」事業である。市場占有率(シェア)が高くて、市場成長率が低くなっている事業(店)である。こういう事業(店)があると、売上の伸びしろは限られているが、圧倒的なシェアを確保できており、そのために強い競合企業の参入もなくなる。広告費に多くのお金をかけなくてもお客は集まるし、人(社員も取引業者)も集まってくる。投資が少なくても事業ができる。

また、販売価格のコントロールもできるので利益がでる。なので、そういう事業(店)がある場合は、利益を上げていくことの優先度を高めていかなければいけない。

新事業や新店舗展開は、その事業だけを見るのではなく、既存事業(店)を見て、そこで生まれた資金を新しい事業(店)へ積極的に使える状況にあるかが大事になる。

これが事業ポートフォリオを組むということ。すべての事業や店をみるトップに求められる視点と判断である。

成長拡大を目指して新しいことにチャレンジして、今日もステキな一日に。

いいなと思ったら応援しよう!