見出し画像

EBUNE 大阪・西成漂着 撮影訪問記録ーーEBUNEアーカイブ×BAKUROーー

瀬戸内国際芸術祭2019での漂着を契機に、2020年から各地へ漂流・漂着を開始した「EBUNE」。これまで福岡県箱崎、佐賀県有田、香川県小豆島、兵庫県淡路島に漂着を果たした。そしてその航海はウェブサイト上で一つの「物語」を紡いでいる。これまでの資料や映像、一部作品を展示販売するアーカイブ展を開催。七転八起の「EBUNE」の歩みを是非ご覧ください!

フライヤーより

一般公開:2022年8月27日(土)~10月31日(日)
open / 14:00~17:30


『EBUNE 大阪・西成漂着』全体に関してのレポートをお読みの上、以下をご覧下さい。


『EBUNE大阪・西成漂着』で『EBUNE』のアーカイブ展が開かれている『DOYANEN HOTELS BAKRO』(以下『BAKURO』)は、『EARTH』から南海電鉄の新今宮駅方面に歩き(途中で『3Uアジール』の前を通り過ぎる)、駅前の閉鎖された『あいりん労働福祉センター』の角を左に曲がって、線線沿いをさらに7分ほど歩いたところにある。センターを曲がったところから『BAKURO』までは、メディアなどで紹介されることの多い、いわゆる「西成」の風景が広がっていて、はじめて訪れる人にはカルチャーショックがあるかもしれない。
『BAKURO』は、もともとは『EARTH』裏の『ホテル来山』同様、バックパッカーには知られた安宿『ホテル白楽(ばくろ)』だったが、数年前に改装され、現在はインバウンド需要にも対応可能なデザイナーズ・ホテルとして運営されている。

『EBUNEアーカイブ×BAKURO』は一階ロビー奥のカフェスペース壁面に大規模出力のターポリンやタペストリー、プロジェクター映像、WEBページ出力を展示し、「七転八起の「EBUNE」の歩み」を紹介。カフェスペース奥に設けられた入り口から誘導される二階の一室=「謎の部屋」では、それらの「漂着」で実際に使用したオブジェや作品、資料をインスタレーションしている。入り口のキーロックを解除するためのパスワードは『EARTH』と『3Uアジール』に「隠されて」いるため、三か所すべてをまわるちょっとしたゲーム性も導入されている。



BAKURO 外観

閉鎖された『あいりん労働福祉センター』横からいかにも『西成』的な風景をまっすぐ歩くと、左手に見えてくる。改装して間がないため、周辺の施設と比べて内装の新しさが際立つ



資料展示ーーBAKURO 1階カフェスペース

左手奥から『淡路島漂着』『福岡・箱崎漂着』『佐賀・有田漂着』『マレビトとして漂着するEBUNEの物語』が貼られている。



道路に面した壁にはEBUNEの制作過程を時系列順に追った平間貴大によるテキスト(レビューとレポート「家船特集」:資料に見る「家船」の進捗状況~家船LINE編~)が出力掲示されている。



平間貴大によるレビューとレポート「家船特集」のテキスト(資料に見る「家船」の進捗状況~家船LINE編~)。正面から。出力するといかに膨大な量かが分かる。



右手奥には二階へとつながる『謎の部屋』に誘導する入り口がある。



正面から。大出力でEBUNEの「漂着」が一望できる。
ある意味、WEBで読むより分かりやすい。



『漂着』のターポリン以外に、フライヤーの大判出力も掲示されている。



資料展示ーー二階203号=『謎の部屋』へ

一階カフェスペース。
オープン時刻以降に投影されるプロジェクター映像と、カーテンで仕切られた『謎の部屋』入り口。カーテンをくぐって外階段から二階へ。



一階カフェスペース奥。カーテンで仕切られた『謎の部屋』入り口。正面から。



外階段。
カーテンをくぐって外へ出ると、二階へ続く外階段がある。階段と踊り場には「コチラ」の看板。



二階廊下。『謎の部屋』入り口。



二階、203号室=『謎の部屋』入り口。
4ケタの数字で解錠される電子ロック式。数字は『EARTH×EBUNE』の船着き場と『3U×屋台村』で集める。



資料展示ーー二階203号=『謎の部屋』内部

一階のアーカイブで紹介される各地の「漂着」で使ったオブジェなどが展示されている。



『謎の部屋』内部奥側から入り口方向。



『オカルトオリンピック』『福岡・箱崎漂着』『佐賀・有田漂着』で使用されたオブジェ、ウェブサイトの原画など。



『オカルトオリンピック』『福岡・箱崎漂着』『佐賀・有田漂着』で使用されたオブジェ、ウェブサイトの原画など。別角度から。



『謎の部屋』内部。瀬戸内芸術祭2019での『香川・女木島漂着』『淡路島漂着』で使われたオブジェや資料など。



『謎の部屋』内部。瀬戸内芸術祭2019での『香川・女木島漂着』『淡路島漂着』で使われたオブジェや資料など。別角度から。



壁面には一階と同じ、EBUNEの制作過程を時系列順に追った平間貴大によるテキスト(レビューとレポート「家船特集」:資料に見る「家船」の進捗状況~家船LINE編~他)が貼られている。



『淡路島漂着』で使われたオブジェ、看板、タペストリーなど。



『淡路島漂着』で使われたオブジェ、看板、タペストリーなど。クローズアップ。



撮影:東間嶺 / RAY THOMA



EBUNE 大阪・西成漂着 撮影訪問記録
EARTH×EBUNE

https://note.com/misonikomi_oden/n/nbdd85ba1d6fe
3U×屋台村
https://note.com/misonikomi_oden/n/n4a4953dde21e
EBUNEアーカイブ×BAKURO
https://note.com/misonikomi_oden/n/n9e1f31aaff32




概要

EBUNE 大阪 西成漂着
8月27日〜10月31日
会場
■EARTH> 14時~19時
大阪市西成区太子1丁目3-26
■3Uアジール> 土日開催14時~19時
大阪市西成区萩之茶屋1丁目4-20
■どやねんホテルズBAKURO> 14時~17時30分
大阪市西成区萩之茶屋2丁目8-12

乗船料:1,500円/リピーター割引あり
お問合せebune.drifters@gmail.com

EBUNE WEB
https://ebune.net/
EBUNE SNS
https://twitter.com/EBUNE_koukai
https://www.facebook.com/EBUNE.koukai/

KOURYOU
https://twitter.com/pyon27_ary

参考資料
https://note.com/ebune/
https://note.com/misonikomi_oden/m/m669e765914a3




取材・執筆・撮影:東間 嶺 
美術家、非正規労働者、施設管理者。
1982年東京生まれ。多摩美術大学大学院在学中に小説を書き始めたが、2011年の震災を機に、イメージと言葉の融合的表現を思考/志向しはじめ、以降シャシン(Photo)とヒヒョー(Critic)とショーセツ(Novel)のmelting pot的な表現を探求/制作している。2012年4月、WEB批評空間『エン-ソフ/En-Soph』を立ち上げ、以後、編集管理人。2021年3月、町田の外れにアーティスト・ラン・スペース『ナミイタ-Nami Ita』をオープンし、ディレクター/管理人。2021年9月、「引込線│Hikikomisen Platform」立ち上げメンバー。



追記
【特報】遠方から乗船する皆さまへ
EBUNEアーカイブ展の会場「どやねんホテルズ バクロ」系列3店舗が、EBUNEと一緒に西成漂着してくださる方に、お部屋代30%引き提供してくれます! 詳細はWEBにて。
https://www.facebook.com/EBUNE.koukai/posts/pfbid02W8qYgJuS1Rrb91uSXQKx34VUVSoQZFn2BXYuuA5578kCtCpEB8ZCLs5pt618yfHpl




レビューとレポート