見出し画像

#046 欧州の好きなところアソート

ベルギーで書いていた下書きが一つ残っていて、熟成されてきたので開放しようと思う。なぜ今まで熟成していたかというと、書き進めている間に長文になりすぎてしまい、「これは一つずつ別個の記事にした方が良いな」と思ったためであり、実はこれまで書いてきたいくつかの記事はここからネタを引っ張って話を広げていたものなのだ。そしてそうやってきた中であまり広がらないネタがいくつか残ってしまったので、小ネタアソートとして書かせていただこうと思う。まずは好きなところから。

①動物がいっぱいいて良かった
私が暮らしていた場所がちょっと郊外だったのもあってか、外に出れば必ずモフモフに出会えるくらいペットを飼っている人が多かった。さらに中心部から離れると馬、牛、山羊もいて、野生のキツネ、リス、ネズミもいた。野鳥もいっぱいいて、日本では聞いたことのない鳴き声(叫び声みたいなやつ)も聞こえてきて最初は本気でびびった。
犬チャンに至っては、大型犬を連れている人の割合も高かった。彼の叔父さんが大きな犬チャンを2匹(と猫チャン1匹)を飼っていて、前情報として「すごく大きいからね」と言われいたので「太ったゴールデンレトリバー」くらいを想像していたのだが、いざお宅にお邪魔すると「太ったゴールデンレトリバーの2倍のデカさの犬(ニューファンドランド)」が出てきて驚いた。デカさも匂いも獣の域だったが、全力でモフモフしてもびくともしなくて最高だった。



②意外と時間を守る人々(ベルギー人)
他の国は知らないけれど、ベルギーにきて「時間になっても予定が進まない」ということはなかった。バスも多少は遅れるが、来客や待ち合わせなどは時間通りに来る。遅れる場合でも30分以内とかなので、日本人でもそういう人はいるなと許容範囲だった。因みに、食事に招待されたときは3分くらい遅れてくるのがマナーのようだ。時間前に来ると「早く食わせろ」みたいな印象になるらしい。ついうっかり「5分前集合」みたいにしてしまうと腹ペコアピールになるので気を付けたい。

③助け合う気持ちがめちゃくちゃに強かった(彼の周りだけかもしれない)
このご時世で、精神を病む人が多く、それをみんなで支えてる感が本当に強かった。西に病む人がいれば話を聞きに行き、東に病む人がいれば自宅に呼んで話を聞く。日本人だってそういう所はあると思うが、こっちはもう対応のスピーディーさが段違いだった。
日本人なら元気のない友人に対して「今週会おうよ」でもなかなかの早さだと感じるが、ベルギーは違う。「今から行くから」だ。恋人かと思った。遅くともその日か翌日のうちに会う。全員すごくよく出来た恋人なのかもしれない。
私が渡航してすぐの頃は、彼の病状もまだよくなく、何度かパニック発作が出たことがある。そんな時も彼の友人が「心配だから明日の朝会おう」と近くの公園まで来てくれた。そのまた別の日には、思ったように家具の取り付けが出来ず(壁に穴を開ける大掛かりなやつ)、完全に詰んだ時にも「今から行くわ」とドリル数種を抱えて持ってきてくれた。フットワークの軽さ、NIKEで開発したんか。
そして彼も「友達が喧嘩してるから仲裁してくる」と急に出て行ったことがある。人生で「友達が喧嘩してるから仲裁しに家を飛び出す」なんてことある??夏休みの小学生(昭和版)か??とかなり衝撃だった。

④bio製品が安かったのマジでいい
特別気を付けていた訳ではないが、有機野菜や有機果物、その他有機製品がかなり流通していて値段も安いのが良かった。彼がよく朝ごはんにオレンジを絞ってジュースを作ってくれていたのだが、それもオーガニック素材だったので満足度が尋常ではなかった。ただし、その分食べ物が腐りやすいとも感じたので、日本の感覚でいるとすぐ食べ物を捨てる羽目になるので気をつけたい。実際めちゃくちゃ食べ物を捨てた。ごめんなさい。

⑤セールがちゃんと安くていい
超高級ブランドを除く欧米ブランドに言えることだが、ブラックフライデーではガッツリ割り引かれる。フルラだと日本の3分の1の価格で買えた。しかもフルラは日本ではブラックフライデーのセールをしていなかったので余計にお得感があった。おかげでバイマで安く売っても利益が出る理由が分かった。ただ、円安だと恩恵は半減するのでタイミングが難しいところ。いつかユーロを稼ぎたい。

⑥歩行者をちゃんと優先してくれるベルギー人
日本だと歩行者が車の流れを読みつつ、合間を縫うようにして道路を横断するが(※危ないので横断歩道を渡りましょう)、こちらはどんなに流れがあっても人が渡ろうとしていれば9割以上の人が車を止めてくれる。日本と違いすぎるあまり突っ込んでこられるんじゃないかとずっと怖かったが、止まってくれた。運転は荒くてもそこはちゃんとしててえらい。でも怖い。


以上が話を広げられなかったネタたちである。次回は「嫌なところアソート」を書く。もうすでに臭いとか汚いとか倫理観がどうのとか散々悪口を書いてきたが、まだある。おそらく欧州に向いてないんだと思う。それでも頑張って生きます。はい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?