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#052 入国して2ヶ月が経過した

また、放置してしまった。

なんやかんやで入国ができたので、その詳細やまだ書いていない裏話などを徒然に記そうと思っていたのに、入国後は全くもって何をする気にもなれなかった。「何かやらなきゃな…」と思ったことは幾度かあったが「とにかく何もしたくない」という気持ちで満たされていた。

日本にいたときは、「いつ出国できるのか」「書類は足りるのか」と常にストレスに晒されていたので、何か別のことをやろうという気持ちもサラサラ起きず、ベルギーに入国出来たらきっとすべて落ち着いてnoteを書いたり、動画を始めたり出来るのだろうなと思っていた。それなのに入国しても何もやる気が出ない。こんなに何もやりたくないことなんてあるのかと不安になるくらい本当に何もしたくなく、彼が働きに出ている間は家事をするのみでルナに鳴かれれば腹に乗せ、天井を見つめている日々。くたくたになって帰ってくる彼を迎えるとさすがに「彼がこんなになるまで働いているのに私ときたら正真正銘のクソニートじゃないか…」と辛くなり、「明日はこれをやろう」「明日こそはあれをやろう」と考えては「…やりたくないな…」とやらないままに月日は流れた。

今になって思う。私はベルギーに入国して落ち着くどころか、強烈な環境の変化に対応できずにいたのだと。パンが食べたいなと思っても、言葉の通じない世界に出ることがストレスで「今日は我慢しよう」と何日も過ごしては、休みの日に彼に買ってもらうなどしてごまかしていた。もちろんそんなこと永久にできるわけもないので、それなりに自分一人でも買い物には行くのだが、とにかくレジで何を言われているのか理解できず、オロオロし、落ち込み、やっぱり外に出たくないなと引きこもっていた。

言葉ができないなら学校に通えばいいじゃないとも思い、現地の語学学校を調べたが、当然ながら日本語のサイトはないわけで、どういう授業内容かも時間をかけて解読していくしか方法がなく、それでまた気力は削がれてしまう。例え「この学校ならいいかな」という場所を見つけてもグーグルマップに「自宅からバスと電車を乗り継いで1時間かかります」と言われては、言葉も分からないのに乗り継ぎなんてできるかと振り出しに戻る。(そもそも10年くらいは徒歩通勤をしていたので、学校や仕事に1時間かけて行くということがもう無理な話)

せめて日本企業のリモートの仕事を探してみようかと検索したこともあるが、良さそうな求人があっても「日本時間に合わせてください」の一言で ~終了~ してしまうのであった。

結局この2ヶ月、家事をして猫を腹に乗せ、天井を見つめるだけで終わってしまった。でもそうしている間にも、さすがにスーパーの買い物はできるようになった。レジでのやり取りは「bonjour」と挨拶をして、「ポイントカードありますか」「袋要りますか」に「non」と応えて、支払い方法はクレカを見せびらかしてお察ししてもらうことで乗り切れるようになっていた。「言葉通じないんだもん、しょうがないじゃん」という開き直りである。

しかし、そういった普段のスーパーでの買い物ができても、マルシェでの買い物は未だにできていないし、パン屋でパンを注文するのもまだ数回しかしていない。ぶっちゃけ身振り手振りでどうにかなるのは分かっているのだが、やっぱり小心者日本代表の私としては、彼が一緒にいるときにしか行きたくないのが本音だ。

そんな状態ではあるものの、つい先日、ようやく、彼との結婚のセレモニーをすることができた。結婚式やウエディングドレスについてはまた別の機会に記したいと思うが、とにかく一仕事終えられたことに安堵している。そして、やっと「note書くか…」「動画作るか…」と心身ともに動き始めたというところだ。目標としては、数日の間に、動画を一本作成すること。物は試しってやつで、どういうチャンネルにするかとかは考えていない。とりあえずは、日本にいる友達に私が動いて話している姿を見てもらう、それくらいのノリで始めようと思う。もし、万が一「こういうの知りたい、話してほしい」ということがあれば教えて欲しい。動画か、noteのネタにさせてもらいたいと思う。さもないとまた私の「何にもしなくないなぁ」が再発してしまうので。だって心根がニートなんだもの。

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