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ミスチルの『SOUNDTRACKS』の魅力を語りたい。
「このアルバムで最後にしたい。これ以上のものができる気がしない。」
桜井さんにここまで言わせた、Mr.Childrenの20枚目のアルバム『SOUNDTRACKS』。
今回はアルバムの世界観やタイトル込められた想いなど、
その魅力について、ミスチルのインタビューに触れながら迫っていきたいと思います!
また、こう聴くともっとアルバムが楽しめるという聴き方も紹介!よければ参考にしてみてください!
こちらの内容はYoutubeにもありますので、よければご覧ください!
これまでにない、聴く人に寄り添う、温かみのある音
『SOUNDTRACKS』の特徴的は、
「ガツン」としたロックな音ではなく「暖かみのある音」。
1曲目のDANCING SHOESも「ドカン!」という爆発力はなく、最後の曲memoriesも静かに終わっていきます。
しかし、そこに物足りなさは感じません。落ち着いた雰囲気の中に厚みがある音がしっかりあり、むしろ聴けば聴くほど引き込まれていく。
そんなアルバムです。
これは手を組んだエンジニアのスティーヴさんの力が大きいと思います。
というのも『SOUNDTRACKS』はロンドンのスタジオでアナログレコーディングをしており、桜井さんも
「スティーブに音数を減らされ、いい意味でミスチルという演出がいらなかった」
「いつも以上に楽曲と向き合ったし、エンジニアがアルバムをよくしようとしてくれた。チームとして全てがうまくいってできたから、なおさら2度とこんなアルバムは作れない」
と語っています。
これがあったからこそ、音数は少ないものの厚みがあって優しい音を実現できています。
「生」と「死」、そして「終わり」を感じるアルバム
次はアルバムのテーマについて迫っていきます。これを知ることで、よりアルバムの世界観を楽しむことができます。
今回のアルバムでは前作の『重力と呼吸』とは大きく違い、「生」と「死」そして、終わりを感じさせるアルバムでした。
しかし「生」と「死」だからといって、ただ暗いわけではありません。
桜井さんはインタビューで
写真を見た時に、そこに写っている人で生き残っているのは自分と嫁だけで。みんな死んでいくんだって思った。でも、そこにあるのは憂いじゃなく感謝なんだって思う。
と語っています。
この想いを体現しているのが、まさにアルバムの軸となる楽曲Documentary film。
1番の歌詞の中で
昨日は少し笑った その後で寂しくなった。君の笑顔に後いくつ会えるんだろう そんなこと ふと思って
と幸せの中に終わりを感じるシーンがあり、少し悲しくなります。
しかし、2番のサビでは
枯れた花びらが テーブルを汚して あらゆるものに終わりがあることを リアルに切り取ってしまうけど そこに紛れもない 命が宿ってるから 君と見ていた 愛しい命が
というシーンがあります。
いろんな解釈があると思いますが、愛しい命って子供だとすると、それは新しい命の証。
そして、大サビでは
誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルムを 今日も独り回し続ける 君の笑顔を繋ぎながら きっと隠しきれない僕の心を映すだろう 君が笑うと嬉しくて 泣きそうな僕を
と死を感じながらも、そこには繋いできた生命があり、どこか前向きさを感じます。
また、アルバム単位でも見ても
「生」:Birthday、The song of praiseなど
「死」:君と重ねたモノローグ、loss timeなど
といった形で「生」と「死」を感じる曲に別れています。
このように、アルバムのテーマを感じながら楽曲を1つ1つ聴いてみると面白いです。
このアルバムは、何年後かに聴いてください
いや、10年後も20年後も聴き続けてください。
というのも、この『SOUNDTRACKS』はまさに、自分が置かれている状況によって聴こえ方が変わってくるアルバムだと思います。
例えば、結婚した時。
子供ができた時。
その子供たちが育って巣立って行った時。
孫ができた時。
そのシーンごとに、聴こえた方が変わってくると思います。
特に、Documentary filmは全然違った感覚で聴けると思います。
田原さんも
聴いている人に寄り添うものでありたい、ということを究極に表すタイトル
と発言しています。
そういう意味でも「人生のサウンドトラック」になるアルバムです。
だからこそ、聞き手に寄り添うために、優しく柔らかい音にこだわっていると思います。
結論!聴けば聴くほど引き込まれるのが『SOUNDTRACKS』
今回はMr.Childrenの『SOUNDTRACKS』を紹介しました!
このアルバムは本当に長年聴き続けるアルバムになると思います。
また、このアルバムを経て、30周年に向けてミスチルがどう進化していくか、どのような楽曲を作るのか・・・。楽しみです!
コロナも落ち着いて、ぜひライブで聴きたいなぁ。
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