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お祭りをモノクロで撮る理由

お祭りの写真をグループ展で何度か展示していると、「なぜモノクロなんですか?」という質問をよくいただきます。
その理由を書いていこうと思います。

伝えたいことがストレートに伝わる

お祭りを撮っている一番の理由はは人々が一致団結している姿や、共に楽しみ、感動を分かち合う表情を撮りたいからです。もちろん伝統的なお祭りそのものの魅力もあるので撮影しますが、それを主題にはしていません。
つまり、お祭りを舞台に撮影していますが、焦点を当てているのは人なのです。詳しくは先日書いた以下のnoteに書いています。

写真を見てもらう時に、お祭りでの人々の一体感や、表情を見てほしいので、色の情報をあえてなくしモノクロにすることで、それらに意識が向きやすいようにしています。

逆にカラーだとどうでしょう。お祭りでは神輿や山車に施された華やかな飾りや、美しい衣装や化粧を身に纏った参加者たち、そして、燃え盛る炎や空を舞う紙吹雪など見どころがたくさんあります。
これらの美しいお祭りの要素はカラーで伝えたいものではありますが、人の表情を見てほしいのに「お神輿が綺麗ですね」という感想になってしまうかもしれません。

もちろん人ばかり撮っている訳ではなく、お祭りの全体的な様子も撮っているので、カラーの方がふさわしい場合もありますが、展示などで一連の写真として見せる場合は、上記の理由からモノクロに統一しています。

写真は、カラーで撮ってからモノクロに編集しています。カラーで撮っているのは、もしかしたら観光協会とかから写真提供してくださいと言われる機会もあるかもしれないので一応カラーで残しておこうという理由です。そういう機会があったときに、モノクロしか残ってませんだったら使いづらいかもしれないですから。

3月の個展で展示する写真ももちろん全てモノクロです。お祭りの日の美しい瞬間をぜひモノクロで感じていただければと思います。


2024年3月6日から大阪の京橋にあるGallery room305でお祭りの写真で個展を開催いたします。

「祭縁」
会期:2024年3月6日(水) ~ 3月10日(日)
                        14:00 ~ 20:00(最終入場19:30)
                        最終日のみ12:00 ~ 18:00(最終入場17:30)

場所:Gallery room305 ( @gallery_room305
     大阪市城東区新喜多1-1-2 4F (MAP

JR「京橋駅」南口の目の前です。京阪や長堀鶴見緑地線の場合は少し距離があります。


お祭りを舞台に、お祭りの日特有の人の縁や繋がり、距離感に焦点を当てて撮影しています。
個展の詳細は以下の記事をご覧ください


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