自分の存在価値とは

子どもができない私には価値がない

不妊で悩んでいた時の私の話です。

27歳の頃に結婚をしました
それなりに幸せな日々を送っていたつもりでしたが

30代になり
なかなか子どもを授からないことに悩み始めました

「結婚したら子どもがいて当たり前」
「子どもがいない家庭は可哀想」
そんな価値観が当たり前にある環境で生まれ育った私は

「可哀想な人」
というレッテルを貼られてしまうかもしれない不安や
なかなか授からない
という焦りから不妊治療を始めました

治療期間中は生活習慣から見直し
様々な治療を試しましたが
なかなか妊娠には至らず
ゴールの見えない治療にどんどん疲弊していきました

そして33歳
一番高額な不妊治療をした時のこと

期待を込めて臨んだ治療も妊娠には至らず
これまでに感じたことのない気持ちになりました
自分の存在価値を疑ってしまうほどに心が大きく乱されたのです

この治療を受けるまでに
生活習慣や嗜好品を改めたのはもちろんのこと
周囲からの
「子どもは?」という言葉に
傷つきながらもどうにか耐えてきました

当時の職場にも無理を聞いてもらい進めてきたのに
授かることができなかった
という結果に

「子どもがいなければ私は存在してはいけないの?」と
私の存在自体を否定されたような気がしました

これまで自分自身の置かれた環境や学歴
報酬など
努力をしていればそれなりに評価してもらえたのに
この世には頑張っても評価されない
結果が出ないことがあると思い知らされ
どう心を立て直していけばいいのかわかりませんでした

ー このまま居なくなってしまいたい…

けれど
どうして良いのかわからない

今思い返すと当時の私は
「子どもを授かること」で自分の存在を認めてもらおうとしていたんですよね
周りに否定されたのではなく自分自身が自分を否定していたんです


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