Webと不動産のプロダクトとしての違いを理解し、まちをつくる(現実&メタバース)
不動産業開始のお知らせ
10年以上Webアプリやモバイルアプリのプロダクトに関わってきましたが、春ぐらいから「不動産」という太古のプロダクトが気になりはじめました。
また、地域振興の文脈でクラウド会計ソフトの導入支援は始めていたのですが、ソフトだけでなくハード(不動産)でもサポートできるとインパクト出せそうと考えました。
そこで不動産の勉強をしたりiPhoneより安い土地を買ってみたところ、自分も周りもワクワクしてるのを感じ、この路線でも頑張ってみることにしました(宅建合格済み)。
Webと不動産の違いや似ているところ
Webのプロダクトと不動産の違いを意識しながらする勉強は楽しかったです。
違ってるところ
建物はアジャイル的に建てられない
ビルの1階作ってイマイチだったから2階から建て方変えるとかできない
建物は物理的に劣化する
建設時やメンテ時に劣化を意識した投資が大事
塗料一つでも「5年しか持たない安いもの」か「10年持つ高いもの」かといった投資判断が必要
建物はスケールが効かない
サーバー増やしてユーザー数を10倍にするとかできない
賃貸経営は出口戦略が超絶大事
年間何%の利益を出すというインカムの計算はもちろん、いついくらで売る(or壊す)というキャピタルのイメージを持つことが必要
建物は品質管理がシビア
ミスると人が死ぬ
似てるところ
賃貸経営は大昔からあるサブスク。だから「満足度を高めて長く使ってもらう」という基本はウェブのサブスクサービス(SaaSなど)と一緒
Churn Rate(解約率)、LTV(課金月額×ユーザーでいてくれる月数)等の大事な指標も同じ
賃貸経営などでは一部テストマーケティングができる
空室だらけのアパートを一棟持っているとして、一部屋だけリフォームして評判がよければ広げていく、など
UX(使い勝手)が超大事
宅建士目線でメタバースを考えてみた
上記の違いを考えるだけでも楽しかったのですが、メタバースのことも気になってきました。
思ったことを羅列してみる
日照権、排気ガス、崖崩れ、地震、騒音、火事を気にしなくていい世界だとすると、まちづくりのルールや建物の形は大きく変えることができる
でもカオスを避けるため、ゆるめの都市計画法や建築基準法は必要になる?
現実世界と似ている世界でないとメタバースの意味がない?
歩行や視点移動を簡略化して便利さを突き詰めて行くと結局Google検索みたいな「ただのポータルサイト」になる
今後何十年もかけてリアルとバーチャルの間のバランスを探る作業が必要になりそう
もちろん正解は一つではなく複数の世界ができるはず(リアル寄り、エンタメ寄り、便利寄りなど)
そのバランスを探っていくときにリアルの不動産の知識が生きてくる気がする!
今後やること
最終目標はまだ見えてないです。ひとまず現実世界で、固定観念にとらわれない遊び場・学び場・オフィス・住居を作っていきたいです(古い家を改装してオフィス作るとかは早めにやりたい)。
イベント業やクラウド化支援事業と平行し、普通の不動産業で経験を積みながら、スモールスタートでやっていきます。
メタバースのほうは正直詳しくないのでまずは触れながら学んでいきます!
スケジュール
不動産賃貸業 (開始済み)
不動産賃貸仲介 (春頃開始予定)
不動産売買仲介 (来年度開始予定)
独自に建物を建てて販売 or 賃貸(数年以内開始予定)
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