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【新聞連載第18回】日本のプログラミング教育

生まれたときからインターネットが身近にある『デジタルネイティブ世代』や、

IoT(Internet Of Things)』=身の回りのあらゆる物がインターネットに繋がるという言葉が当たり前になった現代。

日常においても、労働においても必要不可欠になったインターネットが存在するからこそ、2020 年からプログラミングの学習は公教育でも必修化されていきます。

この時代背景から、恊働して教育事業を設計しているのがタノキバ代表取締役の村山聡江氏と府代表安江秀太氏。同社では、子どもや社会人に向けたプログラミング教育を専門で行っています。

村山氏は岐阜大学工学部大学院を卒業後、大手通信会社を通じて、システム開発や携帯アプリの開発に従事。岐阜大学工学部で非常勤講師を務め、同大学工学部付属の知能科学研究センターのキッズプログラミング研究会で子ども向けのプログラミング教育について研究を重ねており、各地でワークショップや講演を行っています。

一方、安江氏は東京大学工学部を卒業後、同大学大学院で人工知能の新手法や意識の創発に関わる基礎研究に携わる傍ら、情報セキュリティを初めとした実践的な IT 技術を履修した経験の持ち主です。

プログラミングに関する専門家であるお二人を講師に、10 月 17 日に『フィンランドの文化から学ぶ、子どもの教育と大人の働き方とは』という企画を開催しました。

世界教育総合ランキング、世界幸福度ランキングともに世界1位に選ばれ、小学校から大学までの授業料が無償で、学習塾がないという特徴を持つフィンランドの教育は、世界中から注目されています。

今回の企画では、村山氏の駐在経験と人脈をもとに、現地のプロフェッショナルのヒアリングを含めたリアルな職業観・教育観と、日本の IT 教育をテーマに講演していただきました。

日本やフィンランドだけでなく、先進国を中心に 2000 年以降からプログラミング教育が公教育で必修化されつつあります。なぜ世界中で IT 教育が注目されているのかという背景に、とてつもないスピード感でインターネットが普及されている社会情勢があるのは誰もが実感できると思いますが、注目すべきがIT人材の不足です。フィンランドの専門家によると、数年後にはEU全体で約85万人の IT人材の不足が予想されています。この急激な IT 化社会に対応できる人材が不足しているがために、子どもたちに向けた教育の機会提供が必要だという視点を、教育者として忘れてはならないと感じました。


次回は、実際にプログラマーが使用する言語『Python(パイソン)』を使用した親子向けプログラミングワークショップを行います。

参加対象は小学三年生から六年生のお子さんと保護者で、11月 24 日土曜日午後 1 時 30 分から午後 4 時 30 分に行われます。参加費は親子で 4500 円。場所は、次世代型個別塾 STANDS(羽根町若宮 4-1 タカラビル 1 階)。申込は 26-7355 まで。


(2019年10月30日 東海愛知新聞掲載)

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