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大切な思い出~22年前の話~

いつもより考える時間があるので昔のことをいろいろ思い出してみました。


私は小学校4年生から高校2年生まで吹奏楽をやっていました。
きっかけは小学生女子によくある”私と一緒の習い事しよーよ”のノリで誘われ、その流れで入部しました。
クラシックなんて聞いたことも無かったし興味を持ったこともありませんでした。

まずは与えられた楽器の『音』をだすことからのスタートです。楽器経験者の方々なら分かると思いますが、すんごい地味です(笑)地道に練習するしかありません。
先生もずっと付きっきりで教えてくれるわけでは無いので基本1人練習…。正直退屈でした。
そんな時に隣の音楽室から聞こえてくるのは合奏の音。
1つ1つの楽器の音が重なって音楽になっているのを毎日のように聴き続け自分も少しづつ音が出せるようになってくると、今まで興味がなかったクラシックを自分も演奏してみたいという気持ちが出てきていました。
初めてみんなと一緒に演奏する時はめちゃめちゃ緊張しました。

平日水曜日以外は放課後から夜まで練習、土日や夏休みなどもお弁当を持参して1日練習。
途中嫌になり練習に行かなくなったりもしましたが、どんどん音楽にハマっていき小学校後半の思い出といえばこの部活の思い出しかありません。




塾や習い事は数ヶ月で辞めてしまうような飽き性の自分がなんでここまで続けられたのか。
自由に遊べる時間も普通の子より少ないし、出来ないとめちゃくちゃ怒られて怖いし…。


音楽を好きになっていたのもありますが
1番の理由は同じ時間、同じものを同じ目標に向かって一緒に作り上げていく仲間がいたことだったと思います。それは先生も含めて。


学年もクラスもバラバラな子と仲良くなれた。クラスの子と遊べなくても、練習に行けばみんなに会えるしゲームが無くても楽器と楽譜があれば遊ぶように楽器を吹き、けたけたと笑っていた。
いざ練習になればみな真剣に取り組み同じ目標に向かって頑張っていた。
先生方もまだ若くパワフルだった。
怒ると怖いし求めるもののレベルが高くてついていくのに必死だったけど嫌いでなかった。むしろみんなに好かれてた。それは真剣に本気で向き合ってくれていたからだと思う。



高校2年まで音楽を続け中学高校とそれぞれ思い出はあるが、やっぱり小学校の時の2年半は特別。
書き出したら止まらないぐらいたくさんの経験をさせてもらえたし、嫌なこともたくさんあったのに不思議と思い出すのは楽しいことばかり。
あの時誘ってくれた友達に感謝しかありません。

そして支えてくれた母親。
月給、毎日の学校までのお迎え、土日のお弁当作り、遠征時の旅費などたくさんの協力がなければ続けられませんでした。本当にありがとう。


音楽や楽器を好きになったこと、素敵な仲間や恩師に出会えたこと。私のにとっての部活動は今の自分を作り上げるのになくてはならない大切な時間です。


今回思い出したことで音楽の楽しさや、当時は分からなかった感謝や人と人の繋がりや出会いの大切を再認識することができました。たまには昔をしんみり思い出すのもいいですね(笑)

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