今年も懲りずに1位&上位予想 前日版

10月はありがたいことにプライベートの予定が多く、間に合うかどうかわかりませんが、間に合わせるしかないのでガリガリ書いています。先日、Bクラス球団のドラフト上位予想と、Aクラス球団の上位予想のnoteを書きました。今日はこの2つのnoteの予想と、例年、上位指名されやすい選手の要素を満たした候補の実名を挙げ、最終的な予想を考えたいと思います。実際の予想は第5章からですので、前置きをすっ飛ばしたい方は第5章まで飛んでください!

1 上位指名されがちな選手の特徴

最近もツイートしましたが、改めてここに箇条書きしていきます。

全国大会代表選への出場歴がある場合
❶捕手・二遊間・左腕以外は身長180㎝以上
❷右腕ならMAX150km/h以上、左腕はMAX146km/h以上の先発
  野手は50m6.5以内で、センターラインを守る

★全国大会や代表選に出ていない場合
六大学東都所属
❷右腕ならMAX153km/h以上、左腕ならMAX150km/h以上は欲しい
  野手なら50m6.0以下
(なお、身長185㎝以上あると大きなアピールポイント)

これらの条件をすべて満たさない上位指名選手は、過去6年、216名の上位指名者のうち、たった2名しかいません。なお、どちらもセンターラインの選手なので、センターラインを守る選手が指名されやすいというのは間違いなくあります。あと、メディアやスカウトのコメントで、上位候補・一位候補と呼ばれている選手も、高評価である場合がほとんどです。

もうひとつ付け加えますと、たとえば身長185㎝以上であるとか、50m5秒台であるとか、MAX153km/h以上であるなど、突き抜けた長所を持っていることは、上位指名のみならず、指名されるには重要な要素になります。

2 👆の項目を複数満たす選手

ということで、さっそく、1で挙げた項目を複数満たす選手で、主要な選手をまとめてみます。社会人に関しましては、例年の上位指名の人数も考慮し、かなり絞った人数にしています。

【代表選に出ている選手】
※2個満たす
※MAX153km/h以上の右腕、MAX150km/h以上の左腕、50m6.0以下、身長185㎝以上のうち、該当した分だけ★をつける

・川原嗣貴★
荘司康誠★★
菊地吏玖
渡辺翔太
青山美夏人
曽谷龍平★
矢澤宏太★

・松尾汐恩
海老根優大★
黒田義信★
野口泰司
齊藤大輝★
山田健太
林琢真★
田中幹也
友杉篤輝★
萩尾匡也
森下翔太

【全国大会に出ている選手】
※2個満たす
※MAX153km/h以上の右腕、MAX150km/h以上の左腕、50m6.0以下、身長185㎝以上のうち、該当した分だけ★をつける

・田中晴也★
・大野稼頭央
・古賀康誠

・神野竜速
・伊原陵人
・久保玲司★
・大石晨慈★
・竹本祐瑛★
・関根智輝
・前田敬太★
・吉村貢司郎★
・小孫竜二★
・鈴木大貴★
・林明良★
・藤村哲之
・加藤三範
・片山皓心

・金田優太
・戸井零士
・吉田賢吾
・石伊雄太
・朝日晴人
・村松開人★
・中川智裕★
・和田佳大★

【全国大会も代表選も出ていない選手】
※捕手と二遊間と左腕以外は身長180㎝以上。投手は先発
※身長185㎝以上、右腕はMAX153km/h以上、左腕はMAX150km/h以上、野手は50m6.0以内のうち、どれかを満たす(満たした数だけ★をつける)

・齊藤優汰★
・安西叶翔★
・門別啓人★
・才木海翔★
・田中千晴★★

・古川雄大★★
・奈良間大己★

ここまでに出ていない中で、これは、という選手を挙げますと

赤羽蓮 ➡スペック十分も、リリーフで数イニング投げたのみ
松山晋也➡リリーフ専門
橋本達弥➡代表に選ばれるもリリーフ専門
金村尚真➡身長180㎝未満
仲地礼亜➡身長180㎝未満
益田武尚➡身長180㎝未満
吉野光樹➡身長180㎝未満
河野佳 ➡身長180㎝未満

イヒネ イツア➡地方どまりながら身長184㎝。188㎝説アリ
内藤鵬➡今年では稀少なサードの候補
西村瑠伊斗➡両翼で身長178㎝
澤井廉➡両翼の選手ながら、全国も代表もない
蛭間拓哉➡代表選手ながら外野手で身長176㎝
杉澤龍➡代表選手ながら外野手で身長175㎝

この辺りも、場合によっては上位に絡んできそうです。

3 上位候補との報道がある選手

メディアやスカウト等が、「〇〇は1位/上位候補~」というような評価を与えたものを集計し、ツイートにまとめたものを定期的に出していますので、そのツイートを貼ります。

会議直前なので、ちらほらと人数は増えています。村松開人や萩尾匡也などが新たに増えました。
こういう一覧を見る際、年初の「上位候補」は相当な見切り発進なので、評価を落とせばそのまま下位指名or指名漏れです。高校生投手に対する「上位候補」も、特に投手は下位にスリップすることが多々あります。だいたい、70%ほどの的中率だった記憶があります。

4 球団によっては上位の可能性のある選手

先日の、2つのnoteを眺めてみますと、多くの球団間での取り合いになっていなくても、当事者の球団にとっては優先順位の高いポジションという理由で、順位が跳ねるケースのある選手がいることが分かります。ドラフトは他球団に先を越されないため、優先順位に従って、高い順位をつけていくという「横軸(市場人気)」が基本ですが、他球団にとってはそこまででも、自球団にとって優先順位が高いので上の順位で指名するという「縦軸(優先順位)」ももちろん存在します。特に、支配下で5~6人しか指名しないのであれば、半数は上位指名ですから、サプライズネームが飛び出すこともままあるでしょう。

上にまだない名前で、そのような選手を書き出してみますと、

山浅龍之介(高校生・捕手)
西濱勇星 (独立L・投手)
小中健蔵 (大学生・内野手)
久保修  (大学生・外野手)

そもそも、最初に書きだしたリストが多かったのもありますが、この辺ぐらいしか出てこなかったです。

5 一位予想

今年は公言、それも、単独狙いの公言が多いため、あまり1位予想の意味をなさなくなってきています。まずは公言された9名を書き出します。

浅野翔吾 (高校生・外野手)
イヒネ イツア(高校生・内野手)
蛭間拓哉 (大学生・外野手)
矢澤宏太 (大学生・二刀流)
斉藤優汰 (高校生・右投)
曽谷龍平 (大学生・左投)
荘司康誠 (大学生・右投)
仲地礼亜 (大学生・右投)
吉村貢司郎(社会人・右投)

この辺りのラインナップを見ても、やはり、上位指名にあたって大事なのは『尖り』だと思います。毎年いるような選手ではなく、最低、3年に1人だろうなと思わせる尖った面が必要です。もちろん、全国大会や代表選に出たことがある等のことは大事ですが、飛び抜けた身長であったり、球速であったり、身体能力であったり、といった面は高評価に繋がります。今はとにかく、「育った際の天井が高さ」が大事なので。

そういう意味では、蛭間拓哉と仲地礼亜の公表は意外です。蛭間は西武のご当地選手なので理解できますが、仲地は身長も少し低く、全国大会での好投があるとはいえ所属は地方リーグなので、実力は分かりかねます。ただ、フォームはかなり良いなと個人的に思っておりますので、これで活躍できれば中日スカウトは慧眼だと思います。

残りの3名について、1巡目になりそうな中で、まだ出ていないのは

森下翔太 (大学生・外野手)
菊地吏玖 (大学生・右投)
松尾汐恩 (高校生・捕手)

この辺りかなと思いました。益田武尚や金村尚真らに関しては、少し身長が低いのもあって、スリップすると予想しました。荘司が公表されたわけですから、大学生までは、身長の高さは高評価に直結すると思います。松尾を入れるかどうか考えましたが、ミドル級の大学生先発投手に入札するより、野手を優先する球団はあるだろうと考えたので入れてみました。

6 上位36人予想

先日のnoteおよび、2~3章で挙げた選手を、上位指名されそうな要素の強い選手優先で書き出してみます(1巡目予想の12人は省きます)。高校投手・野手、大学投手・野手、社会人投手・野手の順番で書いています。

川原嗣貴
安西叶翔
門別啓人

古川雄大
内藤鵬
金田優太
山浅龍之介

田中千晴
松山晋也
金村尚真
青山美夏人
増居翔太

野口泰司
山田健太
田中幹也
友杉篤輝
村松開人
萩尾匡也

益田武尚
吉野光樹
河野佳
前田敬太
小孫竜二

和田佳大

以上です。ここ6年のデータを集め、高校・大学・社独の比率投手・野手の比率が著しく逸脱していないかどうか調べましたが、そこまで大きくずれてはいませんでした。

1巡目の公表選手の傾向を見るに、今年のドラフト上位は『尖り』が大きなテーマかなと思いました。ですので、実績は少ないながらも、身長190㎝前後でMAX153km/hほどの大学生投手を入れてみたりですとか、身長と身体能力とを兼ね備えた選手ですとか、そういう『尖り』のある選手を優先しました。渡辺翔太(大学生・右投)などを入れてみてもいいなと思いましたが、このクラスの投手は数多くいるため、下位に留め置かれる可能性が高いと思います。

入れるかどうか迷ったのは、西村瑠伊斗海老根優大の高校生外野手。西村は身長が少し低く、海老根は技術面で少しマイナス評価を受けそうでしたので外しました。そもそも、外野手の上位指名は5名もいたら少し多い方です。逆に、入るだろうか?と思ったのは金田優太。ポテンシャルは高いですが、他ポジに回しても打撃で圧倒できるほど打てるか、となると疑問は残りますので。

ドラフトの優先順位、現在の印象は、上の方から

・先発投手 主軸を打てる野手
・センターライン
・リリーフ
・一塁 両翼

かなと思います。少なくとも先発(も出来そうな投手)は3巡目までに指名されつくします。センターラインを守れたうえで打撃にもスタメンクラスの期待ができる選手も同様です。逆に、リリーフ専や、コア級に打てるか分からない両翼や一塁の選手が、上位に食い込むのはなかなか難しいです。

ここに、「その年の候補の中では替えが利かない選手」も加わります。たとえばイヒネ選手などは、彼を狙っていて指名し損ねた場合、誰によっても彼を補えません。逆に、たとえば身長180㎝以上・MAX150km/h以上のリリーフ候補でしたら、仮に狙っていた選手が指名されても補うことは可能です。

なお、予想に関しての壁は、楽天ソフトバンクだと思います。この2球団は市場人気を度外視して、自球団の優先順位に従って指名するので、いわゆる「上位指名っぽい選手」の枠から外れた選手でも上位指名してきます。この2球団だけは、楽天・ソフトバンクの過去の傾向を追いかけていくしかないと思います。

●おつかれさまでした!

直前に2球団が追い込み公表をかけてくるなど、ギリギリまで修正したnoteですが、ようやく完成です。なんとか前日に間に合いました。予想は直前までの楽しみで、指名後は各球団の指名の分析を楽しもうと思います。

不作ドラフトと言われた今年のドラフトも、いよいよ始まろうとしています。今年は果たしてどんな選手が指名されるのか。どの球団がどういうドラフトをするのか。1年で一度しかないドラフトの日は、ついに明日です!

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